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[Oracle Cloud] ロードバランサで仮想ホスト名ベースのリクエスト・ルーティングしてみた (2024/01/16)

Last updated at Posted at 2024-01-16

はじめに

OCIのロードバランサ(Flexible Load Balancer)では、受信リクエストをバックエンド・セットにルーティングする方法として、仮想ホスト名、ルーティング・ポリシー、ルール・セットなどがありますが、仮想ホスト名ベースのルーティングを実施してみました。

image.png

ロードバランサ用に作成するリスナー(IPアドレス+プロトコル+ポート)に仮想ホスト名を割り当て、DNSシステムで作成したレコードと組み合せて使用します。リスナーに関連付けられたホスト名は、そのリスナーのバックエンド・セットに対応します。これらのバックエンド・セットは、異なるアプリケーションをホストする特定のバックエンドにトラフィックをルーティングします。

仮想ホスト名ベースのルーティングのメリット

  • 1つのIPアドレスで異なるホスト名を利用できる
  • 1つのロードバランサで異なるホスト名のアプリケーションをサポート
  • 1つのロードバランサを複数のアプリケーションで利用することで、帯域幅総需要の管理の最適化
  • 管理の簡素化

前提条件

  • VCNの作成
  • ロードバランサ(Flexible Load Balancer)の作成
  • HTTPリスナーが稼働しているOCI Compute 2台

作業ステップ

  • バックエンド・セットの追加作成
  • ホスト名の追加
  • リスナーの作成

バックエンド・セットの追加作成

OCI Webコンソールナビゲーション メニューでロードバランサの詳細を開きます。
リソースの「バックエンド・セット」を選択し、「バックエンド・セットの作成」をクリック
image.png

「名前」を入力し、トラフィック分散ポリシー・セッション永続性を選択、ヘルス・チェックのURLパス(URI)を入力(例では 「/」)し「バックエンド・セットの作成」をクリック
image.png

作業リクエストで「CreateBackendSet」が成功したことを確認

バックエンド・セットは2つ追加作成します。
image.png

バックエンドの追加

作成したバックエンド・セットの詳細画面でリソースの「バックエンド」を選択し、「バックエンドの追加」をクリック
image.png

コンピュート・インスタンスからHTTPリスナーが稼働しているComputeインスタンスを選択し「追加」をクリック
image.png

それぞれのバックエンド・セットでバックエンドを追加します。
image.png

ホスト名の追加

OCI Webコンソールナビゲーション メニューでロードバランサの詳細を開きます。
リソースの「ホスト名」を選択し、「ホスト名の作成」をクリック
image.png

名前:「仮想ホスト1」
ホスト名:アクセスに使用するホスト名を入力
し、「作成」をクリック
image.png

名前:「仮想ホスト2」
ホスト名:アクセスに使用するホスト名を入力
し、「作成」をクリック
image.png

リスナーの作成

OCI Webコンソールナビゲーション メニューでロードバランサの詳細を開きます。
リソースの「リスナー」を選択し、「リスナーの作成」をクリック
image.png

名前:「listener01」
プロトコル、ポートを選択
ホスト名:「仮想ホスト1」
バックエンド・セット:「BS01」
を選択し、「リスナーの作成」をクリック
image.png

名前:「listener02」
プロトコル、ポートを選択
ホスト名:「仮想ホスト2」
バックエンド・セット:「BS02」
を選択し、「リスナーの作成」をクリック
image.png

アクセスの確認

作成したホスト名でロードバランサのIPアドレスが返るようにDNSを構成します。
指定したホスト名にアクセスし、ホスト名ごとに別のページができることを確認します。

image.png

image.png

おわりに

仮想ホスト名を使うことで1つのロードバランサを複数のアプリケーションで共用することが簡単にできました。

参考情報

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