こちらの記事は Oracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2022 Day 12 の記事として書かれています。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のOracle Databaseサービスの1つ、Base Database ServiceでIntelシェイプからAMDフレキシブルシェイプへ変更が可能になったのでやってみた。
前提条件
- DBシステムはOracle Linux 7 (OL7)であること。DBシステムがOL7より前のバージョンで実行されている場合、移行前にDBシステムをOL7にアップグレードする必要があります。
- DBシステムはカーネルUEK5であること。UEK4上にある場合、移行操作により自動的にUEK5に更新されます。
- Oracle Grid Infrastructureは、19.15以上のバージョンであること。
- 次のOracle Databaseバージョンまたはそれ以上のバージョンを使用する必要があります。
- 21.6.0.0.0
- 19.15.0.0.0
- 12.2.0.1.220418
- 12.1.0.2.220419
- Oracle Database 11.2および18cは移行できません。
作業前の状態
- DBシステムとデータベースは「使用可能」状態であること
- データベースは正常に再起動可能であること。
- DBシステムは、Cluster Ready Services (CRS) Grid Infrastructureスタックに登録されていること。デフォルトでは、仮想マシン DB システムは CRS を使用します。
- データベースは、PFILE ではなく SPFILE (サーバー パラメータ ファイル) を使用するように構成されていること。デフォルトでは、仮想マシン- DBシステムのデータベースはSPFILE構成を使用します。
- 自動共有メモリー管理 (ASMM)のSGA_TARGETパラメーターにゼロ以外の値があります。デフォルトでは、仮想マシン DB システムはこの ASMM 構成を使用します。
補足・留意点
- Intel ベースのシェイプと同じoCPU数のAMD ベースシェイプにのみ移行できます。たとえば、Intel VM.Standard2.2 シェイプの場合、AMD 2 OCPU シェイプに移行できます。移行後は、AMD シェイプの OCPU を変更できます。
- シェイプを変更しても、DBシステムで使用可能なストレージの量には影響しません。
- AMD シェイプに移行した後、最大 40 TB までストレージをスケールアップできます。
- AMD シェイプへの移行後、ストレージはBalanced ボリューム パフォーマンス オプションを利用できます。Higher Performanceオプション への変更はできません。
- 移行が成功すると、AMD シェイプから Intel シェイプに移行することはできなくなります。
- 移行が成功すると、古いブート ボリュームのバックアップに復元できなくなります。
- シェイプ変更操作は、マルチノード DB システムのローリング方式で行われるため、データベースのダウンタイムなしでシェイプを変更できます。
作業ステップ
-
OCI Webコンソールナビゲーション メニューを開きます。Oracle Databaseを選択し、次にOracle Base Databaseを選択します。
リストからシェイプ変更するDBシステムを選択しシステムの詳細を表示します。 -
- 再掲:IntelベースのX7シェイプからAMDベースのフレキシブルシェイプE4にシェイプを変更する場合、OCPUの数は変更できません。
-
[シェイプの変更] をクリックします。
おわりに
Base Database ServiceのIntelベースのシェイプからAMDベースのフレキシブルシェイプへ変更することができました。