現在配布されているRaspbianOSなど主要なUbuntuから派生したディストリビューションは今もPhyton2.7がデフォルトでPython3を使うには明示的にpython3
とコマンドを打たなければいけないことが多いです。普段の用途ではpython
いえばpython3
なので、python
コマンドでpython3
を起動したいところです。Ubuntuを含むDebian系では複数のコマンドが一つのコマンド名を使う時の調停の仕組みとしてupdate-alternative
というシステムが用意されていますが、なぜか/usr/bin/python
だけはこの仕組みを利用していないようなので、alternative
を使った方法を紹介します。おそらくDebian的により正式な方法です
普通にpython
コマンドのalternative
を変更しようとすると以下のように出てきます。
$ sudo update-alternatives --list python
update-alternatives: error: no alternatives for python
エラーにひるまずalternative
を設定します。
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/python python /usr/bin/python2 10
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/python python /usr/bin/python3 20
あとはupdate-alternatives --config python
をするとpythonのデフォルトを聞かれるようになります。
$ sudo update-alternatives --config python
There are 2 choices for the alternative python (providing /usr/bin/python).
Selection Path Priority Status
------------------------------------------------------------
* 0 /usr/bin/python3 20 auto mode
1 /usr/bin/python2 10 manual mode
2 /usr/bin/python3 20 manual mode
pip
は自動的に追随してくれるようです