※筆者はDMBOK関連の資格は取得していません
DMBOK、日本語版で600P以上ある巻物。
データマネジメント、データ利活用に関わる人ならちゃんと読むべき…ですが、実態としては読めていない人が大半なはず。ちゃんと読んで、内容をかいつまみつつ、自分のためにまとめていきたいと思います。
初回は、DMBOKの位置づけ
DMBOK?
DMBOK(Data Management Body of Knowledge)は、データマネジメントの全体体系をまとめた知識体系。
Data Management Association(DAMA)は、世界各地に支部を持つ、全世界のデータ専門家のための国際的な非営利団体で、このDAMAからデータマネジメントプロフェッショナルにとって有益な資料かつ指針として刊行されている書籍です。企業がデータを効果的に管理し、使用するためのフレームワークと基準、データガバナンス、データ品質、データアーキテクチャ、データモデリング、データストレージと運用など、多くの重要なトピックについて詳細に説明しています
ビジネスに関連する知識体系の中のDMBOK
「ビジネスに関連する知識体系」の中で位置づけると、以下のような関係性になります
DMBOKの位置づけ(ビジネス知識体系との関係)
■ ビジネス全体の知識体系の大まかな分類
①経営/戦略・・・・MBA体系、バランススコアカード、SWOTなど企業戦略や経営判断に関する枠組み
②業務プロセス/業務改善・・・BPM(Business Process Management)、LEAN、Six Sigma など 業務フローの最適化や改善
③IT/情報システム管理/プロジェクトマネジメント・・・・ITIL、COBIT、TOGAF、PMBOK、BABOK ITガバナンス、アーキテクチャ、プロジェクト管理、業務分析など
④データ/情報活用・・・DMBOK, DCAM, CMMI-DA など データガバナンス、品質、メタデータ管理、マスターデータ管理など
DMBOKは「データ/情報活用」領域に属する専門知識体系で、
IT戦略やデジタル活用の「土台」となる情報資産(データ)を適切に管理・活用するための体系です。
経営層が掲げる「データドリブン経営」「DX推進」などを実現するための具体的なやり方を提供し、データ活用を阻む「サイロ化」「品質不良」「責任不在」といった課題を、組織横断的にガバナンス・ルールを通じて解決します。
※DMBOKは、ビジネス全体で言えば「インフラ・ガバナンス側」に寄っていて、MBAやPMBOKが“やりたいこと”を示すのに対し、DMBOKは“そのためにデータをどう扱うか”の裏方を整える指南書です。
ただし、長くて重くて良く分からない・・・のが欠点。というわけで、次回からは中身の話を整理していきます。