BTTを使えば親指シフトで英数かな切り替えができる
もう結論を書いてしまいましたが、MacにおいてBTTで親指シフトによる英数かな切り替えができることに気づいたので書き残しておきます。
ちなみに、ここで言う「かな入力」はローマ字入力の意味で使っています。
BTTとは
Beter Touch Toolの略。言わずと知れたMacでは定番のトラックパッドのカスタマイズツール(有償)。
最近は、タッチバーのカスタマイズにも対応しているが、そもそもタッチバー視線を落とすことはないため、ムダ機能となってしまっている。実はキーボードショートカットやキーシーケンスのカスタマイズもできる。今回使っているのは、このキーシーケンスのカスタマイズ機能。
親指シフトとは
MacのJISキーボードはスペースキーの右サイドに「かな」キー、左サイドに「英数」キーがあり、それぞれ
- かなキー:絶対かな入力に変換
- 英数キー:絶対英数入力に変換
という機能を持つキーが配置されている。
これを使って、かな・英数の入力モードを切り替えることを「親指シフト」と呼ぶ。
メリット:
Windowsの「かな/英数」キーのように1つのキーで今の入力モードと別の方に切り替える
のではなく、2つに分けていることで今の入力モードに関係なく
変換できるので、パスワード(英数)や住所(全角文字)の入力の場合に、いちいち今の状態を気にすることがない。
そのため、画面端に表示されている今の入力モードを見たりする必要はないし、スペースキーの横にあり押しやすいため、押し間違わないようにキーボードに視線を落とす必要もないという優れたキー配置。ありがとう。
経緯
完全に余談なので「やり方はよ」という方は飛ばしてほしい。
仕事でWindows端末を使うことがほとんどだったため、プライベートだけUSキーボードというのは混乱するので揃えていたが、今は仕事でもMacを使っている。そして99%以上自宅で仕事しているので、もうUSキーボードでいいのではないかなと思った。
MacbookProを今すぐUSキーボード仕様のものに買い換えることは難しいので、まずマジックキーボード(US配列)を購入することにした。
USキーボードへの切り替えの最大の障壁である親指シフトによる変換ができないことによる作業効率低下
を危惧し、いろいろ調べてみた。
予想通り、以下の様な方法が多く目についた。
キーマップ方法 | 割り当てキー | メリット・デメリット |
---|---|---|
Macの基本設定 | CapsLock | 余計なソフトを入れなくて済む。CapsLock(Aキーの左隣)も押しにくくないが、変数定義など大文字入力固定したい場合が結構ある |
Karabiner-Elements | 左Cmd=英数、右Cmd=かな | 親指シフトができる。一時期Karabinerが最新OSに対応していなかったことがやや懸念 |
ちょっと違う感を感じて悩んでいたところ、
BTTにもキーシーケンスという項目があったので試してみたら、左Cmd=英数、右Cmd=かな(親指シフトできるキー配置)ができた。
BTTは、だいぶ以前に買い切りのライセンスを購入しているし、タッチバーにも割と早く対応し、アップデートもうざいくらいちゃんとくるのでOS追随も安心と思う。
こうして、スッキリ気分でマジックキーボードの購入ボタンをポチった。
やり方
- BTTの構成をクリック
- ヘッダーのプルダウンメニューから、
キーシーケンス/タイプした単語
を選択
- キーシーケンスを記録する
その際、左Commandボタンだけを押して記録終了
- 記録したキーシーケンス(左Command)に英字切り替えのキーボードショートカットを割り当てる
右Commandキーも同様に、キーシーケンス記録→ショートカット割当てをすれば完了
Macの日本語入力ソースを設定/切り替えショートカットは以下。(以下はmacOS Catalina 10.15の場合)
キーボードによって割り当てるショートカットが異なる。
切り替え | キーボード | ショートカットキー |
---|---|---|
ひらがなに切り替え | US配列 | Control+Shift+Jキー、Option+Shift+Zキー |
ひらがなに切り替え | JIS配列 | Control+Shift+Jキー、Option+Shift+Zキー、かなキー(かな) |
英字に切り替え | US配列 | Option+Shift+Sキー |
英字に切り替え | JIS配列 | Control+Shift+セミコロン(;)、英数キー(英数) |
ショートカットキーについては、Apple公式ページがあるので、最新はそちらを確認してほしい。
補足
キーボードというエンジニアの生産性に直結する話題なので投稿。
ただ、Qiita的に適切でない場合は別のプラットフォームに移すので、ご指摘ください。