はじめに
本記事では Zoom の提携開発パートナーの各社に記事中にテキストでインタビューを行います。 Zoom 提携開発パートナーは Zoom Developer Platform のさまざまな API や SDK でシステムを構築した実績があり、Zoom の審査を通った実績がある開発パートナーです。また、提携開発パートナーの各社は日々進化を遂げている Zoom Developer Platform の最新のアップデートにも常にキャッチアップしていただける体制を構築していただいています。
Zoom Developer Platform (API/SDK)の詳細については Zoom Japan の Qiita Organization Pageをご確認ください。
https://qiita.com/organizations/zvc
今回は提携開発パートナーの有限会社シェアリングシードにインタビューをさせていただければと思います。回答いただくのは代表の豊沢様です。よろしくお願いいたします。
会社紹介について
ご紹介頂きありがとうございます、有限会社シェアリングシード代表の豊沢と申します。
弊社は、創業 17 年、常勤 12 名、代表の私含めて全員エンジニアという技術面に特化した Web・アプリ開発を専門とする会社です。
主な開発領域は、Web アプリケーションを中心に iOS/Android アプリ、Windows 向けアプリ、クラウドインフラ構築です。
特に挑戦的な要素を含むサービス開発を得意としており、最新の開発技術・クラウド技術を組み合わせた効率的で高付加価値なサービス開発にも多く実績があります。
ニーズを伺って最適な技術構成のご提案するところから始まり、実現性の検証、運用保守を含む計画立案、開発保守体制の構築まで伴走+技術面でのリードができることが強みです。
提携開発パートナーになった経緯について
Zoom 社の API、SDK を応用した開発はニーズが多く、パートナーとして参画させて頂く以前から多数の開発プロジェクト内で利用させて頂いておりました。
そのような中で、Zoom ISV Program 向けの開発を行う業務の一環で Zoom 社の @yosuke-sawamura さんと直接連絡を取り合える機会を頂いた際にZoom 技術の利用についてご相談させて頂けると仰って頂いて以来、お言葉に甘えて度々技術的なご相談をさせて頂いたり、勉強させて頂いたりと度々お時間を頂いていたように思います。
ユーザニーズに応じて課題解決のためにリファレンスを読み込んでいる時には目することがなかった、数え切れないほどのAPI / SDKが提供されていることを教えて頂いて、それまで以上に技術シーズとして提案活動でも活用させて頂くようになりました。
今では実際に評価/利用したことで全体像をイメージできてきましたが、初めて教えて頂いた当時は、正直数が多すぎて大半がニーズを想像することも難しいと感じておりました(笑)
その後、Zoom Japan の立ち上げのタイミングでお声かけ頂いて、ISV Program での開発実績も含めて Zoom 社の技術を応用した開発実績が十分あることを評価して頂き、Zoom Developer Platform の提携開発パートナーに参加させて頂きました。
Zoom Developer Platform の開発実績について
以前はご提案用に社内で検証することが多かったのですが、特に Developer Platform に参画させて頂いて以来、製品開発・プロトタイプ開発含めて多種多様・多数のご提供実績を重ねることができました。
特徴的な事例に絞って、利用したZoom 技術+実際の活用事例の概要をご紹介させて頂きます。
下記はすべて2022年中(直近1年以内)でのご提供実績です:
(現時点で概要通りの内容のままユーザに利用される見通しのない事例を試作と表記しています)
【Zoom Meeting Webhook】
会議への参加状況をリアルタイムに CRM へ連携するシステムの開発
【Zoom Apps SDK】
会議参加中に CRM の該当顧客情報を参照/編集する業務支援ツールの開発
【Zoom Phone Webhook】
着信時にパトライトを鳴動させるシステムの試作
【Zoom Video SDK】
Webサイト上のURLから1on1のオンライン会議を開始する営業ツールの試作
【Zoom Meeting API】
採用支援ツールの面接日程登録時に会議を自動作成する機能の開発
【Zoom Meeting API】
ミーティング・ウェビナーの通信品質の可視化・分析ツールの試作
【Zoom Electron SDK】
マウスのないPCから画面共有状態で会議に参加させるシステムの試作
【Zoom Rooms API】
端末状態の監視ツールの開発
【Zoom Phone API + Meeting API + Activity Webhook】
ZoomユーザとZoom Phoneユーザの名寄せしてオンライン状況を通知するシステムの試作
【Zoom Phone Webhook】
留守録の自動文字起こし、SMS通知システムの開発
【Zoom ISV Program】
Zoom Meeting User、Webinarを第三者提供する機能の開発
また、自社のサービスとして、Zoom Webinar を第三者に利用して頂く事業者様向けのツールも提供しております。
Zoom ISV Webinar Power Pack
https://zoom-isv-webinar.sv.sharingseed.co.jp
読者へのアピールポイントについて
ご紹介させて頂いた開発事例は、上記のような特徴的な機能が中核として機能しつつも、全体としてはある程度規模のあるWebシステムやアプリの一機能という位置づけです。
製品として実際にユーザに利用して頂く以上、会員機能や管理機能のようなベーシックなWebシステムのほか、運用のための足回りとなるクラウドインフラ、CI/CDといった仕組みの構築/運用も必要となります。
弊社では、ニーズ段階でのPoC・試作といった机上の開発で終わることなく、ビジネスサイドと一緒に考えながらリリースに向けて開発計画を立てて形にしていくプロセス、更にその後の継続的な開発サイクルの計画/実施まで、一貫して技術面をリードさせて頂けることを強みとしています。
また、技術体制面での特徴として、フロントエンド/バックエンド・ソフトウェア/インフラ・開発/運用のような領域で分業せず、各エンジニアがプロジェクト単位でフルスタック対応を行うことを推進している点が挙げられます。
各エンジニアがビジネス面含めたプロジェクト全体を俯瞰する視点をもって参加することが、開発のスピードと品質を向上させるために最も重要なポイントだと考えているためです。
技術の選定も、そのようなスピード感のあるフルスタックエンジニアリングを実現するために、常に更新を続けています。
ちなみに、2022年12月現在の時点で最も多く活用している技術ブランドは以下の通りです。
【フロントエンド】 React / Next.js / vite
【バックエンド】 node.js / 対象環境によりphp+Laravel9
【アプリ】 React Native / Electron
【API】 JSON-RPC / GraphQL / REST
【Cloud】 AWS / GCP
【開発環境】 Docker / git
※制作/開発会社様向けの開発技術導入支援も行っております。
Zoom関連技術の活用のご相談はもちろん、その周辺領域のWebシステム全体/アプリ開発も是非あわせてご相談頂ければと思います。
お客様からの問い合わせ先について
弊社 Web サイトのお問い合わせフォーム( https://sharingseed.co.jp#contact )、もしくは公開メールアドレス ( sales@sharingseed.co.jp ) 宛てにご連絡頂ければと思います。
特にZoom Developer Platform 関係の開発のご相談であれば、代表の豊沢を指名してご連絡頂ければ私が対応させて頂きますので是非お気軽にお問い合わせください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。Zoom Developer Platform で Zoom の API や SDK を利用したシステムを企画しているのだけれども、社内に開発エンジニアがいない、あるいは足りないという場合は、ぜひ Zoom 提携開発パートナーに開発をご依頼することも検討ください。
なお、 Zoom Developer Platform の利用には Zoom のライセンスや契約が必要となりますので、詳しくはこちらの記事もご確認いただければと思います。
https://qiita.com/kensano/items/554a4ad5725d8b2e6b7d
最後に開発会社で Zoom 提携開発パートナーになりたいという企業のご担当者様はこちらからご連絡ください。
https://explore.zoom.us/ja/contactsales/