企業のシステムがオンプレミスとクラウドのハイブリッド構成になる中で、ファイルストレージの連携が求められるケースが増えています。この記事では、オンプレミスからAWSのストレージへアクセスする際に利用される主なサービスと対応プロトコルを紹介します。
✅ AWS Storage Gateway(File Gateway)
- 対応プロトコル: NFS / SMB
- 用途: オンプレミスのサーバーからAmazon S3へ、ファイル共有のようにアクセスできる。
- 特徴: ローカルキャッシュを持つため、高速アクセスが可能。
✅ Amazon FSx for Windows File Server
- 対応プロトコル: SMB
- 用途: Windows環境でのファイルサーバーをクラウド上で構築。
- 特徴: Active Directoryと統合でき、オンプレミスからもVPNやDirect Connect経由でアクセス可能。
✅ Amazon FSx for Lustre
- 対応プロトコル: Lustre(高性能ファイルシステム)
- 用途: 機械学習やHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)用途に最適。
- 特徴: Amazon S3との統合が可能で、大量のデータを高速処理。
✅ 安全な接続方法
オンプレミスからクラウドストレージへ直接アクセスする際は、以下のような安全な接続手段を併用します。
- AWS Direct Connect:専用線で低遅延・高セキュリティな接続
- Site-to-Site VPN:既存のネットワークから暗号化された安全な通信を確立
まとめ
オンプレミスとAWS間でファイルベースのストレージ連携を行うには、用途や環境に合ったサービス選定が重要です。NFSかSMBか、S3ベースかマネージドファイルシステムか、接続方式を含めて最適な構成を検討しましょう。