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オープンソースカンファレンス(OSC)と自転車

Last updated at Posted at 2018-12-20

この記事はオープンソースカンファレンス Advent Calendar 2018の21日目の記事です。

21日担当の木下と申します。

本日はOSCと自転車という、ちょっと変わった視点でオープンソースカンファレンス(OSC)を語ってみたいと思います。

はじめに

さて「OSCはIT系のイベントなのに何故に自転車?」と思われた方も多いと思いますが
私自身が色々あって自転車と諸々関わることが多く、その傍らで最初期からOSCにも関わってきて、一見違うように見えて実は何となく共通点のようなものがあり今回このテーマで書いておこうと思った次第です。

さて、OSCと自転車の関わりについてまず多くの人が思いつくのは参加者の交通手段というのが多いかと思います。

実際、OSC Tokyoでは日本電子専門学校で行なっていた最初期から自転車で来場されている方は必ずおり、自転車も普通の自転車からロードバイクやMTB、折りたたみ自転車と多彩で、会場内でも自転車競技で目にするサイクルジャージとサイクルタイツというスタイルだったり自転車用のヘルメットを手に会場内を歩いている人は必ず目にします。

興味深いのは、懇親会に参加して自転車の話をすると「自転車に乗っている」という方が何人か来ていろいろと話を聞かせていただくのですが、それがオープンソースに対するこだわりと同じくらいの情熱で語っていただく場合があり、この情熱はどこからくるのかなと考えたところ次のような部分でオープンソースと自転車に共通点があるのではというところに行き着きました。

1. あるものは共通だが、自らの好きなようにカスタマイズが可能なところ

オープンソースソフトウェアはLinuxを始めDBやオフィススイート・サーバー多々ありますが、同じものを使っていても自分の使いたい用途に合わせて特化するために自由にカスタマイズが可能なのが魅力です。自転車も同じくフレームやパーツは共通ですが自分の使う用途やこだわり(乗り心地や走る場所等)によってほぼ自分専用といっていいものが出来てきます。ここはまず共通しているのではないでしょうか?

2. いろいろ育てていく楽しみがある

オープンソースソフトは作って公開しただけでも勿論素晴らしいことなのですが、そこにユーザーが加わり、またそのユーザー同士がコミュニティを形成してそれらを発展させていくというというところにも楽しみがあります。自転車もだいたい始めの状態で乗る人もいるかもしれませんが大体は自分が使いやすいように手を加えていく方が多いかと思います。そして自転車関係の知り合いが増えると他の人のを見てそれを自分の自転車にフィードバックしていく過程がオープンソースソフトやコミュニティのあり方によく似ているように思います。

3. 自分のペースで進められる

先の二つに相反するように思われるかもしれませんがこれも重要で、オープンソースのコミュニティはやもすると組織ともみなされることがありますが、一方でよほど深刻な事態でもない限りメンバーに何かを強制するということもなく自分のペースで活動ができます。自転車も競技指向の方もあれば、自分の健康のために自分のペースで走ることもできます。中には心拍や体の状態を計測しながら走るという方もおり、自転車という一見ITとは縁遠いと思われる分野ですが先に挙げた心拍もそうですがパワーメーター(自分がどれくらいの出力を出しているのかを計測する機器)やGPSナビゲーション機器など意外にIT機器が入ってきてたりします。(実はその部分にはGPSマップにオープンストリートマップが使われる場合がある程度で、あまりオープンソースは入ってきてはいないのですが・・・・)

しかし一方で

他にもいろいろあるのですが、大きなものとしてはこの先に挙げた3つが挙げられるかと思います。しかし一方でそれらの特徴は、裏を返せばこのようなことになってしまうことにもなります。

  • 何も知らない人は何を始めればいいのかわからない

  • 自分は何をするのが続けていけるのかが分からない

  • 自分にあったコミュニティはどこなのか。

というところで、余りにも多くのものがあるので初めての人は自分が最初に何を始めればいいのかが分からないというところも、共通した課題なのかと思います。

しかし、オープンソースコミュニティについてはOSCはその回答の一つなのではないかと思います。OSCは一つのオープンソースだけではなく、様々なコミュニティやそれを支援する企業が集う場所であり、OSCに来てそのようなコミュニティや企業にに関わることにより、自分が何を始めればいいのか最初の一歩を踏み出すキッカケを提供できる場所としてOSCの役目があるのではないかと思います。ここが自転車と大きく違う点であり自転車でOSCのようなものというと、メーカー主催のイベントというのが通例で様々なコミュニティが集うコミュニティ主体のイベントはあるかと思いますが「日本のオープンソースコミュニティでは東京で年2回、そして北海道・九州・四国・沖縄や主要都市等の各地域でほぼ月一で異なるコミュニティが一堂に介して開催しているイベントがある」というところは自転車とは大きく違うところではと思います。

最後に

さて長々と書いてきましたが、そろそろここで終わりとしたいと思います。OSCと自転車についてがテーマでしたが、内容としてはほぼ自分の独断と偏見でしかもOSCとあまり絡んでいない話も多いため、色々と異論・反論等はあるかと思いますが、その場合は私に直接話していただければ大変ありがたいです。

最後に自転車ということでこの有名な言葉で締めくくりたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました <(_ _)>

"Computers are like a bicycle for our minds." Steve Jobs

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