1.はじめに
以前の情報がだいぶん古くなったので更新しました!
Ubuntu 22.04.1 LTS を導入するにあたっての初期化に伴い、Rの再インストール及びパッケージの再構築をしました。
tidyvers派の人にとっては、まず最初にインストールするパッケージですが、ubuntuではすんなりといかないことが多く、ここでubuntuでのR利用を諦める人もいるかと思いますので、その過程を記録します。【令和6年7月22日現在】
2.環境
OS: Ubuntu 22.04.1 LTS
Windows11
(デュアルブート)
CPU: AMD® Ryzen 5 5625u
メモリ: 13.6GiB
3.R 及び RStudioのインストール
ターミナルを立ち上げ、次のコマンドを打ちます。
sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys E298A3A825C0D65DFD57CBB651716619E084DAB9
sudo add-apt-repository 'deb https://cloud.r-project.org/bin/linux/ubuntu focal-cran40/'
sudo apt update
sudo apt install r-base
R version 4.4.1 がインストールできました。
次に、最新のRStudio Desktop 1.3.1093をダウンロードします。
Ubuntu 22/Debian 12 を選択します。
https://rstudio.com/products/rstudio/download/#download
ダウンロードしたdebファイルは、コマンドプロンプトを開き、次のようにインストールします。
(hogehogeは、対象とするファイル名です。パス付きファイル名)
sudo apt install hogehoge
4.パッケージtidyverseのインストール
Rのターミナルに次のコマンドを打ちます。
install.packages("tidyverse")
どうやらCの開発環境が入っていないようです。
RのパッケージはCで開発されていることが多いので、Cの開発環境が必須になります。
makeとgccのインストールが必要です。
sudo apt update
sudo apt install make
次にgccとはCのコンパイラのことですが、次のコマンドで、Cの開発環境をインストールできるらしい。
sudo apt update
sudo apt install build-essential
これでCの開発環境はインストールできました。再度、tidyverseのインストールを試みます。
install.packages("tidyverse")
ubuntu自体に必要なライブラリが入っていないため、エラーが吐き出されます。
以下のライブラリをコマンドプロンプトで入れたところ、無事にインストールできました。
すべて sudo apt install hogehoge です。(名前を変えてください)
libxml2-dev
libfontconfig1-dev
libcurl4-openssl-dev
libharfbuzz-dev
libfribidi-dev
libtiff5-dev
5.最後に
ベイズ推定をするにはrstanは必須ですが、rstanのインストールはさらに難航しました。
特にRcppEigenの依存パッケージが入らなくて困りましたが、
(いろいろライブラリをインストールしてもだめだった)
sudo apt install gfortran
を入れてみてください。これで解決しました。