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複数のRDSから1台のMySQL on EC2にレプリケーションをする方法

Last updated at Posted at 2016-06-24

自分的メモも兼ねて

構成

マイクロサービスの様な、複数のマスターRDSを持つ様な構成で分析用などにslaveを持ちたい場合に、それぞれのRDSについてリードレプリカを作成すると、マスターの個数分だけリードレプリカを作成する必要があり経済的な問題が生じる。
また、分析的な業務ではデータベースを跨いでJOINしたかったりするかもしれないため、一つのMySQLに複数のdatabaseのレプリケーションを受けたい。

マルチソースレプリケーション

MySQL5.7から導入された、database毎にレプリケーションの設定が出来る機能。
https://dev.mysql.com/doc/refman/5.7/en/replication-multi-source.html

作業

Read Replicaを作成する

RDSにはFLUSH TABLES WITH READ LOCK権限が無いため、マスターから以下のようなコマンドでdumpを取得する事が出来ない。
(--master-dataは、CHANGE MASTER分をdumpの最後に付けるオプションだが、これをする為にはFLUSH TABLEしてポジションを取得しないといけない。)

$ mysqldump -h example.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com -u user -p --single-transaction --master-data --databases sample > sample.sql
Enter password: 
mysqldump: Couldn't execute 'FLUSH TABLES WITH READ LOCK': Access denied for user 'user'@'%' (using password: YES) (1045)

このため、まずはRead Replicaを作成し、そこからデータをダンプした後、マスターに繫ぐという事をする。

Read Replicaのレプリケーションを止めてポジションを記録する

Read Replicaが作成出来たら、以下のコマンドでレプリケーションを停止させる。これは、RDSでデフォルトで用意されているプロシージャ。

call mysql.rds_stop_replication;

レプリケーションが止まったら、SHOW SLAVE STATUSでいまのポジションを記録しておく。必要なのはこの二つ。マスターのどのbinlogを読んでいるか、そのbinlogのどこまで読んだか。

Master_Log_File: mysql-bin-changelog.090689
Read_Master_Log_Pos: 23395

Read Replicaからdumpを取得し、MySQLに流し込む

レプリを止めたらその状態のデータをmysqldumpで取得して、今回新しくスレーブにしたいMySQLに流し込む。

dumpを取得し、

mysqldump -hexample-readreplica.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com -u user -p --single-transaction --databases sample > sample.sql

流し込み。

cat sample.sql | mysql -uroot -p

MySQL側でCHANGE MASTERし、レプリを開始する

流し込みが終わったら、対象のMySQLサーバーにログインしてCHANGE MASTERを打つ。このとき、先ほど記録していたbinlogの値を使用する。
今回はマルチソースでレプリケーションしたいので、FOR CHANNELで固有のチャンネル名を指定する。

mysql> CHANGE MASTER TO
  MASTER_HOST='xxx.xxx.xxx.xxx',
  MASTER_USER='repl',
  MASTER_PASSWORD='XXXXXXXXXXX',
  MASTER_LOG_FILE='mysql-bin-changelog.090689',
  MASTER_LOG_POS=23395 FOR CHANNEL 'sample';

エラーが出なければ、レプリを再開。この時にもCHANNEL指定。

mysql> START SLAVE FOR CHANNEL 'sample';

確認。

mysql> SHOW SLAVE STATUS FOR CHANNEL 'sample';

ここまで問題なければ一つのRDSに関しては終了。
引き続き他のRDSに関しても同じ作業を繰り返せばOK(ただし、CHANNEL名は全て固有の値にする事)。

(補足) binlogの保持期間について

RDSのbinlogはデフォルトでは必要なくなったら消されてしまうため、ダンプやリストアしている間に消えてしまう事がある。
以下の様に保持期間を伸ばしておくと良い。ちなみに、これもRDSが用意しているプロシージャ。

mysql> call mysql.rds_set_configuration('binlog retention hours', 24);

現在の設定値の確認方法。

mysql> call mysql.rds_show_configuration;

まとめ

マルチソースレプリケーションが便利すぎた。

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