はじめに
2024年11月からフリーランスエンジニアとして働く予定で、未経験からスタートしてこれまで4年弱経過したので、棚卸し&備忘のため業務経験を振り返ようと思う。
1社目 小規模SIer In 福岡 【2021/4 - 2022/10】
もともと2020年に新卒で某広告代理店に就職したが、労働環境の過酷さや希望していた業務内容との相違から、3ヶ月で退職した。その後はフリーターとして働きながら、2021年4月に第2新卒として再就職の機会を探していた。
しかし、短期間で退職した求職者を採用する求人にはなかなか出会えず、厳しい就職活動を強いられることとなった。その中で偶然見つけたのが1社目の会社である。
この会社は東京・大阪・福岡に拠点を持ち、当時は福岡のみの募集であった。内定はいただいたが、福岡勤務が必須条件であった(当時は大阪に住んでいた)。しかし、未経験からIT業界に入る数少ないチャンスであると考え、思い切って福岡への移住を決意した。2021年秋、格安のシェアハウスを見つけて引っ越しを終え、無事にIT業界での仕事をスタートさせた。
研修時代【2021/4 - 2021/6】
こうして入社を果たしたが、新卒と同様の扱いを受けることとなり、3ヶ月間の外部研修を受講する機会を得ることができた。IT未経験の私にとって、給料をもらいながらIT知識を身につけられるこの機会は大変ありがたかった。プログラミングスクールに通うのと同等の知識を習得する場を得たと思う。 (IT業界未経験で志望する方には、技術研修を実施している企業への入社を強くおすすめしたい)
研修内容は以下のようであった。
- 4月:IT基礎、HTML、CSS、PHPを学び、簡単なブログアプリを作成
- 5月:Javaの文法やサーブレットの学習
- 6月:Javaを利用したチームでの模擬開発演習
振り返ると、特に高度な内容ではなく、ローカル環境上でのアプリケーション完成が目標であったため、実務での開発経験とは異なる部分もあった。しかし、同じレベルのメンバーと議論しながら演習を進めていく過程には学ぶことが多かった。
資格取得期間【2021/7】
3ヶ月間の研修が終わり、自社内で資格取得のための学習期間が設けられた。当時社内ではSalesforceとAWSの学習組に分かれ、希望を研修期間中に聞かれていた。
私はAWSを希望していたため、AWS CLFおよびAWS SAAの学習を進めた。約15営業日と限られた期間であったが、資格取得に多くの業務時間を費やすことができたため、両方の資格を取得することができた。
その後、7月後半からは社内の受託案件にアサインされる運びとなった。
初業務! セキュリティ企業のECサイト運用保守【2021/8 - 2022/10】
この案件への参画が決まったときは嬉しかった。未経験にもかかわらず、Webアプリケーションの開発に携われると思ったからである。
- アプリケーションはAWS ECS上にホストされている
- バックエンドはLaravel、フロントエンドはVue.js
- Docker上での開発
など、未経験者にとってハードルが高い内容であったが、やる気に満ちていた。しかし、実際にアサインされてから知ったのが、この案件が引き継ぎ業務であったということである。
実務未経験で前任者の引き継ぎ
前任者が離職することに伴い、引き継ぎを行うこととなった。それも1ヶ月である。まずはプロジェクトの概況から開発環境、デプロイ手順などを引き継ぎながら、先方から依頼を受けているFAQページの作成を担当することとなった。
なお、設計書などは存在せず、あるのはプログラムと簡単なメモ程度であったため、プログラムを読み解きながら仕様を理解しなければならず、非常に苦労したことを覚えている。
新卒で会社を見極めることは難しいが、未経験であるならば、可能であれば社員数の多い会社への就職をおすすめしたい。少人数でかつ人の入れ替わりが激しい職場では、スキル不足の社員がプロジェクトの主担当として配置される可能性が高まるからである。
さらに当時私は在宅勤務で、オフィスもほぼ存在しない状態(シェアオフィスの1席をレンタルしている状況)であったため、気軽に質問できる先輩もおらず、非常に苦労した。経験が浅いうちは出社でき、質問しやすい雰囲気の職場が望ましいと痛感した。
苦労はしたが、良い経験を積めた
日々わからないことだらけで、自己流で先方の依頼に応える日々であった。保守性や品質の高いプログラムには仕上げられなかったと思うが、なんとか自分が離職するまでに全ての依頼を完遂することができた。特に、バックエンドとフロントエンドの開発経験を積めたことは、自身にとって貴重な経験となっている。
Amazon Connect導入支援【2021/11 - 2022/10】
ECサイトの運用保守業務に慣れてきた頃、並行してAmazon Connectの導入支援業務も担当することとなった。顧客から依頼があれば、提案・見積もり・実装・運用保守までを一貫して実施する内容であった。
Amazon Connectはカスタマイズで拡張が可能であるが、提案内容としてはAmazon Connect内の設定で完結するものが多かった。カスタマイズには多くの工数がかかり、費用面での制約があったためである。そのため、要件のヒアリングや提案力、顧客との折衝能力が求められる業務であった。
しかし、私としては開発経験を積んでいきたいと考えていたため、業務内容が希望に適わず、1年弱担当した後、開発や幅広いAWSを扱える職場を求めて転職を決意した(2022年4月頃と記憶している)。
転職活動へ、そしてAWSパートナー企業へ
文章が長くなってしまったので、分けて記載することとする。
同じような経歴の方、未経験からIT就職する方の参考になりますように。