バッチのデバッグメモ

はじめに

バッチのデバッグ例の備忘記録。
Eclipseでjavaを使用しmavenでビルド、バッチ実行でのデバッグをメモ。

現状のファイル構成

ビルドとできるファイル名と場所

mvn clean package でビルドしjarファイルができる。

mvn clean package の意味と動作

🔹 clean

• target/ ディレクトリを削除して、古いコンパイル結果や生成物をクリーンにします。

🔹 package

• pom.xml に基づいてプロジェクトをビルドし、
• ソースコードをコンパイルし（src/main/java）、
• テストを実行し（src/test/java）、
• target/ フォルダ内に JARファイル（またはWARなど）を作成します。

生成されるファイル

pom.xml が以下のような設定なら：

<groupId>com.example</groupId>
<artifactId>batch-demo</artifactId>
<version>1.0-SNAPSHOT</version>
<packaging>jar</packaging>

このようなファイルが target/ に生成されます：

target/
├── batch-demo-1.0-SNAPSHOT.jar   ← ← これが成果物（実行ファイル）
├── classes/
│   └── ...                       ← コンパイルされた `.class` ファイル群
├── test-classes/
│   └── ...                       ← テスト用 `.class` ファイル
└── ...

実行方法（JARファイルをコマンドラインから）

java -cp target/batch-demo-1.0-SNAPSHOT.jar com.example.batch_demo.BatchProgram

引数を渡す場合は：

java -cp target/batch-demo-1.0-SNAPSHOT.jar com.example.batch_demo.BatchProgram arg1 arg2

Eclipseで ソースのBatchProgram.java をデバッグする手順

◆ 1. ブレークポイントを設定

• BatchProgram.java をエディタで開いて、
• main メソッドの System.out.println("Batch program started..."); の左の灰色部分をクリック → ●マークが付きます（ブレークポイント）

最終的なデバッグ例

◆ 2. デバッグ構成を作成

1. メニューから
   　実行 > デバッグ構成 を選択
2. 左のリストから
   　「Java アプリケーション」→ batch-demo を右クリック → 「新規作成」
3. 「メイン」タブで以下を設定：
   • プロジェクト: batch-demo
   • メイン・クラス: com.example.batch_demo.BatchProgram
4. 「引数」タブに移動して：
   • プログラム引数: arg1 arg2 など（必要があれば）
5. 「適用」→「デバッグ」

◆ 3. デバッグ実行して確認

• デバッグ ボタンを押すと、プログラムがブレークポイントで停止します。
• 「変数」ビューで args の中身や変数の状態を確認できます。
• ステップ実行もできます：
  • F5：ステップイン（メソッドに入る）
  • F6：ステップオーバー（次の行に進む）
  • F8：ブレークポイントまで続行

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補足：run.batではなくEclipseから直接起動

Eclipse でデバッグするときは run.bat は使わず、Eclipse のデバッグ構成から直接実行します。
（run.bat はコマンドライン用なので Eclipse のブレークポイントに反応しません）

run.bat

@echo off
echo Starting the batch program...
java -cp target/batch-demo-1.0-SNAPSHOT.jar com.example.batch_demo.BatchProgram arg1 arg2
echo Batch program finished.
pause

DB設定箇所例

JavaバッチにおけるDB接続先の設定箇所を整理してご説明します。

一般的なDB接続設定の場所

JavaバッチのDB接続設定は、以下のいずれかに定義されていることが多いです。

設定ファイル例	用途／中身の例	フレームワーク依存
application.properties or application.yml	Spring Bootの場合	spring.datasource.url=...
persistence.xml	JPA (Hibernateなど)	<connection-url>jdbc:...
context.xml	TomcatなどのJNDI設定	<Resource name="jdbc/..." ...>
db.properties / jdbc.properties	独自フレームワークやバッチ用	jdbc.url=...
Javaソース直書き（非推奨）	DriverManager.getConnection(...)	テストコードなど簡易実装

ありがとうございます、Spring（おそらく Spring Boot）ベースのバッチであれば、DB接続設定の切り替えは明確に管理されています！

以下に、「SpringバッチでのDB接続先の変更方法」を具体的にまとめました👇

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Spring Boot バッチでの DB接続設定場所

Spring Boot では通常、以下のようなプロパティファイルに設定されています：

src/main/resources/application.properties または application.yml

.properties の例：

spring.datasource.url=jdbc:mysql://localhost:3306/mydb
spring.datasource.username=dbuser
spring.datasource.password=dbpass
spring.datasource.driver-class-name=com.mysql.cj.jdbc.Driver

.yml の例：

spring:
  datasource:
    url: jdbc:mysql://localhost:3306/mydb
    username: dbuser
    password: dbpass
    driver-class-name: com.mysql.cj.jdbc.Driver

この設定がバッチの実行時に使用される接続先になります。