Spring BootをLaravelと比較

Posted at 2025-06-29

はじめに

昨今AIエージェントやMCP使用で話が持ちきりだと思われるが、今まで既出の復習になる。
JavaのSpringについて特に予定はないが、Java案件に関わるときはよく聞く名前なので見直した。PHPのフレームワークLaravelと比較してみた。

よくSpring Bootというのを聞く。
Spring Boot は Spring の設定を自動化・簡略化したもので、実はカスタマイズも可能です。

例えるとSpring はレゴブロックのように「全部自分で組み立てる」、Spring Boot は「ある程度組み上がったスターターキット」があって、すぐに遊べるようにしてくれている、ようなものです。

項目	Spring（Spring Framework）	Spring Boot
定義	Javaアプリケーションのための汎用フレームワーク	Springをより素早く、簡単に使えるようにした拡張フレームワーク
設定	XMLやJava Configなどで多くの設定が必要	自動構成（AutoConfiguration）により、最小限の設定で開始可能
起動方法	Tomcatなどのサーバにデプロイして実行	組み込みサーバ（Tomcatなど）で単体起動可能（`java -jar`）
学習曲線	柔軟で強力だが、学習コストが高い	開発がスピーディーで導入しやすい
カスタマイズ性	細かく設定可能で大規模システム向き	デフォルト設定に従えば楽だが、カスタマイズも可能

アノテーション	用途
`@Component`, `@Service`, `@Repository`	DI対象のクラスとして登録
`@Autowired`	自動的に依存関係を注入
`@RestController`	REST APIのコントローラ
`@RequestMapping`, `@GetMapping` など	URLへのマッピング
`@Entity`	JPAでDBテーブルに対応するエンティティ定義
`@SpringBootApplication`	アプリケーションのエントリーポイント

ざっくり以下で簡易に試せる。

アノテーションを、Laravelの構文と役割の対応関係で考えるとイメージしました。
アノテーション（例：@Controller, @Autowired）は、
Laravelで言えば「特定の役割を示すための記述」や「自動処理を司る仕組み」と似ています。

Spring アノテーション	Laravel のイメージ・対応
`@Controller` or `@RestController`	Laravelの `Route::get()` でコントローラを指定する（`UserController@index`など）
`@Service`, `@Component`, `@Repository`	Laravelの `Serviceクラス`, `Repositoryパターン`, `Containerへの登録`
`@Autowired`	Laravelの自動依存注入（コンストラクタインジェクション）例: `__construct(UserService $service)`
`@RequestMapping("/hello")` `@GetMapping("/hello")`	Laravelの `Route::get('/hello', [Controller::class, 'method'])`
`@Entity` + `@Table(name="users")`	Laravelの `User.php` モデル + `$table = 'users';`
`@Column(name="email")`	Laravelの `$fillable = ['email'];` のようなフィールド指定
`@SpringBootApplication`	Laravelの `AppServiceProvider` や `bootstrap/app.php`（アプリ起動設定）

class UserController extends Controller {
    public function index() {
        return view('user.index');
    }
}

Route::get('/users', [UserController::class, 'index']);

@RestController
public class UserController {

    @GetMapping("/users")
    public String index() {
        return "user index page";
    }
}

Springではアノテーションを付けるだけで多くの処理が自動化されるため、
「フレームワークにどう動かしてほしいかを宣言する」という感覚です。

Laravelは記述的、Springは宣言的というイメージです。

JavaとLaravelを比較すると、他色々確認したいことが出てきたので、また確認してみようと思う。