本記事はOgaki Mini Maker Faire 2022出展記 (GUNPLA Shooting 実装編) の続きとなります。
準備
なんとか出展する作品のめどはたちましたが、持っていくものの準備、荷造りなどが必要です。
Maker Faireへの出展はいままで何度か経験があるのでだいたいのところはわかってるつもりですが、それでも毎回必ずやるのは「持っていくもののチェックリスト作成」です。これ重要。
まずチェックリストを書く段階であれが足りない、これは共通化できるので荷物減らせる、などの気づきが得られます。
そして実際に荷物をスーツケースなどに収めていくときにチェックをいれて忘れ物がないようにします。展示が終わって持ち帰るときにもこのチェックリストがあると安心です。
また、荷物が大きく増えない範囲で予備が作れるものは作っておきます。今回の出展で予備というか二重化したのは以下のもの
- ゲームを動かすUbuntuマシン(正 Jetson Xavier NX dev.kit、副 Raspberry Pi4B)
- キーボード/マウス(正 TrackPoint Keyboard、副 小型キーボード)
- toio core cube(正 toio core cube 3つ、副 toio core cube 3つ)
-ドムの足に2つ、ターゲットに1つと一度に3つ使いますが、1時間ほど運用したらバッテリー充電のために正副を入れ替えて運用するので6個必要 - toio core cube充電器(3つを充電しなくてはいけないので2組必要)
- ドムの足にtoio core cubeをとりつける3Dプリントしたアタッチメント(破損時にそなえて2セット)
- 簡易プレイマット(汚損に備えて2枚)
- ゲームパッド(正 有線式のDualShock4モドキ、副 純正DualShock4)
ゲームパッドを純正のDualShock4にしなかったのは、この有線式のDualShock4モドキは無線機能が一切なく、余計な電波を出さないからです。会場はWiFi、Bluetoothの2.4GHz帯が大変混雑しており、出さずにすむならそれにこしたことはありません。あと、アルコールでふき取ったりするとプラスチック製品は劣化してしまうので純正DualShock4はあまり使いたくないなぁという理由もあります。ただまあこのゲームパッド、使えはするのですがときどきPS4モードじゃなくXBoxモードになってしまうことがあり、そういうときは挿しなおす必要がありました。
1日目
荷物はこんな感じに。スーツケース1個と24インチ液晶ディスプレイ。液晶ディスプレイはスタンドを外した状態です。
会場についた
さあ設営開始。今回も複数の展示をならべて合同でおこないます。各自それぞれで準備に入ります。
各展示の内容は、あの大人気展示「Diorama Shooting」、田中さんが黒河さんからお借りした「ボトルマンシューティングのTXシャドウボム」、豊田さんの...え?豊田さん今から作品作るの? (゚Д゚)
(ここのところほかのイベント(複数)に出演されていて時間が取れず、なんと移動の新幹線の中でも製作されていたとのこと)
なお、自分の展示の準備で最初気がついてなかったですが、ボトルマンの発射の威力が強すぎて狭くて暗いブースではちょっと無理ということで、急遽toio collection付属のおはじきをtoio core cubeにあてるゲームを用意し始める田中さんの姿が。(^^;
(TXシャドウボムの勇姿は田中さんが用意されたプロジェクタで動画を壁に映しての展示で観ることができました。)
自分の展示はこんな感じに
液晶モニタを置いて簡易プレイマットを置き、ドムとガンプラ君をのせたtoio core cubeを置くだけなので簡単。あとはJetsonが起動してゲームアプリのpythonスクリプトが動けばOK。Jetsonはテーブルの下に置きましたが、電波の通りが悪いようなので、途中で田中さんがテーブルの足に養生テープで貼り付けてアンテナがテーブルの上に出るように設置しなおしてくださいました。感謝。
いよいよ1日目開場
会場併設のミニコンビニで昼食を調達。いよいよ開場です。1日目は12:00-17:00。
消灯しまーすと照明が全部落とされて真っ暗に
光る作品や投影する作品が集められた薄暗エリアという話だったのですが、暗闇状態とは思ってなかった。(@_@) これでは液晶画面の表示は見えるが1/100 MGドムのほうが見えない。
逆にプロジェクター投影のGeorama Shootingはものすごく映えます。(^^;
運営スタッフにお願いしてメイン会場のドアを開けた状態にしてもらい、メイン会場の照明の光が入るようにしてもらったのと、豊田さんが電池式ランタンをもってきてくださっていたのでその明かりでなんとかプラモデル側も見える状態になりました。感謝。
じゃんけん侍も遊びに来てくれました
展示の段取りとしては、まずゲームパッドでの操作方法を教えて、ドムを操作&ジャイアント・バズの発射とターゲット(ガンプラくん)を撃つところまでやってもらい、操作に慣れてきたらスタートボタン(OPTボタン)を押すと90秒間でどれだけ当てられるかのゲームになってます、と案内してゲームスタート、という感じで進めました。
2日目
岐阜は中部地方ということもあり喫茶店のモーニング営業がありました。
朝ごはん これで420円。すばらしい。
2日め開場
2日めは10:00-16:00。他のMaker Faireは17:00終わりが多いのでちょっと早めに終わりますが、東京から遠征している我々にはありがたいかも。
縦動画
横動画
昼ごはん
今までの出展経験から2日目の昼ご飯はほとんど食べる時間がないのでいつも通りカロリーメイトを準備。そそくさと昼食を終えて展示に戻ります。
13:00からプレゼンテーションのため展示ブースは一時閉めてプレゼンテーションステージへ。後から気が付きましたがYouTube配信の映像つきだったので、ドムもってステージに行けばよかった。その場で動かしても面白かったよなぁ。
プレゼンテーションも終わって展示再開
豊田さんもほぼライブで作った作品をしっかり仕上げて動かしてました。すげーわこの人(^^;
豊田さんの作品解説はこちら
盛況のうちに無事終了。皆様お疲れ様でした。撤収~。
晩ご飯は名古屋に移動してから味噌煮込みうどんをいただきました。
おわりに
ハイスコア
GUNPLA Shootingゲームのハイスコアとプレイ人数ですが以下のようになりました。
ハイスコア | プレイ人数 | |
---|---|---|
1日目 | 4134 | 30名 |
2日目 | 3648 | 54名 |
プレイしないで練習だけした人は記録がないのでカウントしていません。
だいたい1000点ぐらいが普通かなーと思っていましたが、ゲームの弱点をついて攻略してくる小学生がいて4000点台という驚異のスコアが出ました。遠くから撃てば高得点なのと、ターゲット(ガンプラくん)にヒットして回転しているタイミングをはかって次弾を打ち込むとターゲットが移動する前に当たるので連続して得点を稼げるという弱点を見抜かれました。ヒット中のヒットは無効にしたつもりが忘れてた。orz
持って行って便利だったもの
このたこあしコンセント、便利でした。USB Type-Aの充電用ポートが3つあるのでtoio core cube用充電器の電源として使えます。toio core cubeを多頭飼いしている人はまとめて充電できるので助かります。
お客さんからの質問と応答
- どうやって動いているんですか/位置がわかるんですか?
- マットの上に微小なドットが印刷してあって、(ここでターゲットまたはドムを持ち上げてtoio core cubeの底面を見せる)それをtoioのカメラで認識して位置や角度を認識しているんですよーと。
- 何で動いていますか?
- JetsonのUbuntu上でpythonで書いてます。pygameという2Dゲーム用ライブラリをつかって全部で1000行ぐらいで書いてます。
- node-redでtoio動かしたいんですが
- あー、確か動かした人いたと思いますがー。
- (プレイを始めた息子さんに向かって) よし、連邦の白い悪魔を倒すんだ。
- お父さんわかってらっしゃいますねー。
- これなんだっけ、えーとファーストガンダムよく知らないんですよね。水星の魔女とかだとわかるんですが。
- ぐぬぬ、エアリアルとディランザにすればよかったか...まあガンプラ入手困難なんですけどね。
- 紫色、エヴァンゲリオン?
- その発想はなかった。
#OMMF2022 ハッシュタグをみて
このスーパーロボット大戦、ドムもっていって参戦したかった。
ジャイアント・バズ発射時の動きの演出をわかっていただいてすごいうれしい。
ですよねー、相当変ですよねー。
今回も出展は楽しかったです。またやりたいですね。それではまたどこかのMaker Faireでお会いしましょう。