接続までやります。
前回はこちら
スペックを比較してみる
今回買ったSoracom LTE-M Buttonと日本で発売されている3つのボタンのうち、しろボタンたる、SORACOM LTE-M Button for Enterpriseとで比較してみます。
なお、日本で販売されている3つのボタンの比較はこちらです。
なお、以下に記載しているSoracom LTE-M Button、SORACOM LTE-M Button for Enterpriseのスペックは、いずれも公式サイト記載の内容を転載したものとなります。
本体
Soracom LTE-M Button | SORACOM LTE-M Button for Enterprise | |
---|---|---|
寸法 | 117×40×26.5mm | 約 97×33×14mm |
重量 | 78g (without batteries) | 約50g(電池含む) |
入力 | 3 click types: Single, Double, Long | ボタン (シングルクリック/ダブルクリック/長押し) |
LED | 3 colors (green, orange, red) | LED 2色3パターン (赤/緑/橙) |
電源 | 2xAA batteries (replacable)※アルカリ単三電池 x 2 | アルカリ単4電池 x 2 (付属) |
動作温度 | -10° C to 60° C | 5° C to 40° C |
防塵・防水 | IP54 (Protected from dust ingress. Protected from water spray from any direction) | IP4X |
寸法は、こんな感じで、ひとまわりぐらい大きいです。
高さは2つ分ぐらいあります。
重さは、大きくなったかつ単4電池から単3電池になったこともあり、増えています。電池込みだと、2倍ぐらいになりそうです。
防塵防水レベルは上がっています。
防塵は直径1.0 mm以上の固形物が入らないように保護から塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない にランクアップ、防水は無保護(もしくは無検査)からあらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けないになっているので、水に沈めるは無理でしょうが、生活防水レベルにはなったではないかと。
確かに、ねじ止めによる強固な固定、端子部のキャップからもレベルアップがわかります。
あと、地味にすごいなと思ったのは、動作温度が-10° C to 60° Cになっていることですね。
マイナスでも動くボタンすごいなと。ちょっと冷凍庫に放り込んでみようかなw
通信
Soracom LTE-M Button | SORACOM LTE-M Button for Enterprise | |
---|---|---|
通信方式 | LTE-M (Cat-M1) | LTE Cat.M1 |
対応バンド | Band 2, 3, 4, 5, 8, 12, 13, 17, 20 | Band 26 |
アンテナ | 内蔵 | 内蔵 |
通信はBandが変わっています。
SORACOM LTE-M Button for EnterpriseはBand26限定ということで、au回線のみ利用可能です。
ゆえに、通信プランもKDDI回線を使うplan-KM1固定となっています。
一方、Soracom LTE-M Button、対応バンド増えているように見えますが、
これらのBandのうち、国内で使えるのは、
- Band3
- DoCoMo、au、ソフトバンク、楽天モバイル対応
- Band8
- ソフトバンクのみ対応
となっています。
- ソフトバンクのみ対応
eSIMに設定されているplan01s – Low Data Volumeが日本国内では、DoCoMoとソフトバンク回線対応なので、
このボタンではDoCoMo回線かソフトバンク回線になりそうです。
https://soracom.jp/services/air/cellular/pricing/price_iot_sim/#plan01sLDV
あと、SIMカードスロットの使い道が気になるんですよねー。
その他
Soracom LTE-M Buttonでは、Battery Life/Number of Clicks として、
Up to 2,000 clicks
と明記されています。
SORACOM LTE-M Button for Enterpriseは記載見当たらずなので、比較には載せませんでした。
これは何回押せるか試してみたいですねw
アカウントに紐付け
手順は前回も木村さんの記事を参考にします。
公式ドキュメント(英語)はこちら
SIM登録
カバレッジをグローバルに変更し、SIM管理画面からSIM登録画面に進みます。
今回は、SORACOMさんのストア外で購入したデバイスなので、直接入力を選んで(初期表示でしたが)、
ICCID(19桁)とPUK(8桁)を入力することになります。
ICCIDとPUKは裏蓋開けた右隅に記載してあるので、それを入力します。
この2つで登録はできますが、必要に応じて、識別用に名前と、SIMグループを指定して、保存します。
今回、画面キャプチャーではSIMグループ指定してますが、このキャプ取った後に一旦外して登録してます。
成功しましたと出て、
SIM一覧に出て来ればOKです。
plan01s-low_data_volumeになっていますね。
スピードクラスは、必要に応じて変更しましょう。
ただボタンとして使うなら、s1.minimumで大丈夫じゃないかな・・・。
SIMグループ作成
どんなデータが送られてくるかとか、ボタンアクションでLambdaを呼び出したいですので、SIMグループを設定します。
左のメニューでSIMグループをクリックして、一覧画面にいきます。
追加ボタンをクリックして、グループ作成ダイアログで、SIMグループ名を入れて、グループ作成をクリックします。
SIMグループができますので設定を進めていきます。
基本設定の「SORACOM Air for セルラー設定データ通信サービス」をクリックして、下の方にあるバイナリパーサーを有効化します。
フォーマットですが、木村さんの記事にもありますが、@soracom.button
を指定する必要があるそうです。
公式にも確かに書いてありますね。木村さんに感謝です!
保存して終了です。
続いて、データは見たいので、SORACOM Harvest Dataを有効にします。
OKにすると、アラートでますが、強い気持ちを持って、OKをクリックしましょう。
一旦ここまでできれば動作確認できるので、作ったSIMグループにボタンを登録します。
SIM一覧に戻って、SIMグループを登録します。
SIM(ボタン)を選んで、上の操作メニューから所属グループ変更を選択します。
新しい所属グループのプルダウンから先ほど作ったSIMグループを選択します。
動作確認
押します。
押すところ、狭義のボタン部ですが、そこの押した感が他のボタンよりありますね。
LEDですが、
Soracom IoT Buttonは なんやかんやタイム(通信確立) 緑点滅、通信成功時緑点灯
SORACOM LTE-M Buttonボタン(試したのはSORACOM LTE-M Button powered by AWS)はなんやかんやタイム(通信確立) オレンジ点滅、通信成功時緑点灯
という違いがあるようです。
- Soracom IoT Button
- SORACOM LTE-M Button powered by AWS
- 余談ですが、このボタンは1500回押されてます。
さて、Harvest Dataを見てみましょう。
ちゃんと来てますね。
seq_numberが増えていっているのがわかります。1500回とかカウントアップさせてみたいですね。
木村さんの記事にもありますが、SORACOM LTE-M Buttonとはデータフォーマットが違うようです。
なので、SORACOM Funk経由でそのままAWS Lambdaに渡しても正常動作しないので、
Lambda側で対処するか、SORACOM Orbitで変換になりそうですね。
どこ繋いでるの?
バンドおよび通信プランから、DoCoMoかソフトバンク回線ってことになりますが、実際どこにつながったかはSIMの詳細画面で確認できますので、確認してみます。
その結果、自宅で実施しましたが、ソフトバンク回線でした。
DoCoMo拾うのかな???早速持ち歩いてみるか・・・。
とりあえず通信するところまでできたので、今回は終わりです。
今後
SORACOM Funk経由でAWS Lambda呼び出すのと、
3.5mmオーディオジャックを使ってなんか送ってみたいと思います。