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Soracom LTE-M Buttonを買ってみた -スペック比較と通信する-

Last updated at Posted at 2023-05-27

接続までやります。


前回はこちら

スペックを比較してみる

今回買ったSoracom LTE-M Buttonと日本で発売されている3つのボタンのうち、しろボタンたる、SORACOM LTE-M Button for Enterpriseとで比較してみます。
なお、日本で販売されている3つのボタンの比較はこちらです。

なお、以下に記載しているSoracom LTE-M Button、SORACOM LTE-M Button for Enterpriseのスペックは、いずれも公式サイト記載の内容を転載したものとなります。

本体

Soracom LTE-M Button SORACOM LTE-M Button for Enterprise
寸法 117×40×26.5mm 約 97×33×14mm
重量 78g (without batteries) 約50g(電池含む)
入力 3 click types: Single, Double, Long ボタン (シングルクリック/ダブルクリック/長押し)
LED 3 colors (green, orange, red) LED 2色3パターン (赤/緑/橙)
電源 2xAA batteries (replacable)※アルカリ単三電池 x 2 アルカリ単4電池 x 2 (付属)
動作温度 -10° C to 60° C 5° C to 40° C
防塵・防水 IP54 (Protected from dust ingress. Protected from water spray from any direction) IP4X

寸法は、こんな感じで、ひとまわりぐらい大きいです。
高さは2つ分ぐらいあります。
DSC_1009.JPG
DSC_1006.JPG
DSC_1008.JPG

重さは、大きくなったかつ単4電池から単3電池になったこともあり、増えています。電池込みだと、2倍ぐらいになりそうです。

防塵防水レベルは上がっています。
防塵は直径1.0 mm以上の固形物が入らないように保護から塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない にランクアップ、防水は無保護(もしくは無検査)からあらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けないになっているので、水に沈めるは無理でしょうが、生活防水レベルにはなったではないかと。
確かに、ねじ止めによる強固な固定、端子部のキャップからもレベルアップがわかります。

あと、地味にすごいなと思ったのは、動作温度が-10° C to 60° Cになっていることですね。
マイナスでも動くボタンすごいなと。ちょっと冷凍庫に放り込んでみようかなw

通信

Soracom LTE-M Button SORACOM LTE-M Button for Enterprise
通信方式 LTE-M (Cat-M1) LTE Cat.M1
対応バンド Band 2, 3, 4, 5, 8, 12, 13, 17, 20 Band 26
アンテナ 内蔵 内蔵

通信はBandが変わっています。
SORACOM LTE-M Button for EnterpriseはBand26限定ということで、au回線のみ利用可能です。
ゆえに、通信プランもKDDI回線を使うplan-KM1固定となっています。
一方、Soracom LTE-M Button、対応バンド増えているように見えますが、
これらのBandのうち、国内で使えるのは、

  • Band3
    • DoCoMo、au、ソフトバンク、楽天モバイル対応
  • Band8
    • ソフトバンクのみ対応
      となっています。

eSIMに設定されているplan01s – Low Data Volumeが日本国内では、DoCoMoとソフトバンク回線対応なので、
このボタンではDoCoMo回線かソフトバンク回線になりそうです。
https://soracom.jp/services/air/cellular/pricing/price_iot_sim/#plan01sLDV

あと、SIMカードスロットの使い道が気になるんですよねー。

その他

Soracom LTE-M Buttonでは、Battery Life/Number of Clicks として、
Up to 2,000 clicks
と明記されています。
SORACOM LTE-M Button for Enterpriseは記載見当たらずなので、比較には載せませんでした。
これは何回押せるか試してみたいですねw

アカウントに紐付け

手順は前回も木村さんの記事を参考にします。

公式ドキュメント(英語)はこちら

SIM登録

カバレッジをグローバルに変更し、SIM管理画面からSIM登録画面に進みます。

スクリーンショット 2023-05-27 14.36.13.png
スクリーンショット 2023-05-27 14.43.12.png

今回は、SORACOMさんのストア外で購入したデバイスなので、直接入力を選んで(初期表示でしたが)、
ICCID(19桁)とPUK(8桁)を入力することになります。
スクリーンショット 2023-05-27 15.02.25.png

ICCIDとPUKは裏蓋開けた右隅に記載してあるので、それを入力します。
この2つで登録はできますが、必要に応じて、識別用に名前と、SIMグループを指定して、保存します。
スクリーンショット 2023-05-27 14.53.39.png

今回、画面キャプチャーではSIMグループ指定してますが、このキャプ取った後に一旦外して登録してます。

スクリーンショット 2023-05-27 14.57.45.png

成功しましたと出て、
SIM一覧に出て来ればOKです。
スクリーンショット 2023-05-27 14.58.52.png
plan01s-low_data_volumeになっていますね。
スピードクラスは、必要に応じて変更しましょう。
ただボタンとして使うなら、s1.minimumで大丈夫じゃないかな・・・。

SIMグループ作成

どんなデータが送られてくるかとか、ボタンアクションでLambdaを呼び出したいですので、SIMグループを設定します。

左のメニューでSIMグループをクリックして、一覧画面にいきます。
スクリーンショット 2023-05-27 15.04.08.png

追加ボタンをクリックして、グループ作成ダイアログで、SIMグループ名を入れて、グループ作成をクリックします。
スクリーンショット 2023-05-27 15.10.39.png

スクリーンショット 2023-05-27 15.04.41.png

スクリーンショット 2023-05-27 15.04.34.png

SIMグループができますので設定を進めていきます。
基本設定の「SORACOM Air for セルラー設定データ通信サービス」をクリックして、下の方にあるバイナリパーサーを有効化します。
スクリーンショット 2023-05-27 15.05.02.png
フォーマットですが、木村さんの記事にもありますが、@soracom.buttonを指定する必要があるそうです。

スクリーンショット 2023-05-27 15.05.23.png

公式にも確かに書いてありますね。木村さんに感謝です!

保存して終了です。

続いて、データは見たいので、SORACOM Harvest Dataを有効にします。
スクリーンショット 2023-05-27 15.05.46.png

スクリーンショット 2023-05-27 15.05.58.png

OKにすると、アラートでますが、強い気持ちを持って、OKをクリックしましょう。
スクリーンショット 2023-05-27 15.06.22.png

一旦ここまでできれば動作確認できるので、作ったSIMグループにボタンを登録します。

SIM一覧に戻って、SIMグループを登録します。
SIM(ボタン)を選んで、上の操作メニューから所属グループ変更を選択します。
スクリーンショット 2023-05-27 15.06.50.png

新しい所属グループのプルダウンから先ほど作ったSIMグループを選択します。
スクリーンショット 2023-05-27 15.07.10.png

グループ変更をクリックすればOKです。
スクリーンショット 2023-05-27 15.07.20.png

SIMグループが登録されていればOKです。
スクリーンショット 2023-05-27 15.07.37.png

動作確認

押します。
押すところ、狭義のボタン部ですが、そこの押した感が他のボタンよりありますね。
LEDですが、
Soracom IoT Buttonは なんやかんやタイム(通信確立) 緑点滅、通信成功時緑点灯
SORACOM LTE-M Buttonボタン(試したのはSORACOM LTE-M Button powered by AWS)はなんやかんやタイム(通信確立) オレンジ点滅、通信成功時緑点灯
という違いがあるようです。

  • Soracom IoT Button

_20230527_153848.JPG
_20230527_153926.JPG

  • SORACOM LTE-M Button powered by AWS
    • 余談ですが、このボタンは1500回押されてます。

_20230527_154041.JPG
_20230527_154145.JPG

さて、Harvest Dataを見てみましょう。
ちゃんと来てますね。
スクリーンショット 2023-05-27 15.50.21.png
seq_numberが増えていっているのがわかります。1500回とかカウントアップさせてみたいですね。

木村さんの記事にもありますが、SORACOM LTE-M Buttonとはデータフォーマットが違うようです。

なので、SORACOM Funk経由でそのままAWS Lambdaに渡しても正常動作しないので、
Lambda側で対処するか、SORACOM Orbitで変換になりそうですね。

どこ繋いでるの?

バンドおよび通信プランから、DoCoMoかソフトバンク回線ってことになりますが、実際どこにつながったかはSIMの詳細画面で確認できますので、確認してみます。
その結果、自宅で実施しましたが、ソフトバンク回線でした。
スクリーンショット 2023-05-27 15.49.37.png

DoCoMo拾うのかな???早速持ち歩いてみるか・・・。

とりあえず通信するところまでできたので、今回は終わりです。

今後

SORACOM Funk経由でAWS Lambda呼び出すのと、
3.5mmオーディオジャックを使ってなんか送ってみたいと思います。

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