はじめに
こんにちは。論文を読んだ結果の紹介記事です。
今回紹介するのは、「Transformerによる時系列予測」という論文です。
- タイトル: 【論文読み】Transformerによる時系列予測
- 出典: 本田 良司, et al.; 人工知能学会、 2020
- URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjsai/JSAI2020/0/JSAI2020_1N4GS1301/_pdf/-char/ja
概要
自然言語処理で発展しているTransformerを、時系列予測に応用できるかを評価。
特徴
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比較モデル
- LSTNet
CNN,RNN,VAR(多変量自己回帰モデル)を合わせRNNにski-connectionまたはattentionを導入 - MTNet
時系列依存の情報を記憶、CNN,RNNを内部に蜜。LSTNetより精度が高い
- LSTNet
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Transformerによる時系列予測
最終的に予測したt×D(説明変数の次元)の多変量予測値の内、目的変数の部分のみを数値に戻してdで平均を取り予測値とする。 -
実験データ
- 1つ目
- PM2.5濃度を目的変数とし、湿度、温度、気圧、風向、風速、降雪量、降雨量が説明変数
- 5年分の1時間毎のデータ
- 2つ目
- ECMWFの提供している東京地点の予報値と、気象庁のアメダス東京地点の観測値を使って、24時間先までの予測値を計算
- 予測値は51種類、観測値を含めて52変数のデータ
- 2017~2019の3年分の1時間毎のデータ、ECMWFの3時間毎予測を内挿
- 気温を予測
- 1つ目
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まとめ
説明変数が多変量で目的変数が一変量である時系列予測には、Transformerが良い精度を与えうる
想定される適用例
- 多変量時系列の回帰予測全般