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Azure IoT Hubのアップグレード・ダウングレードの考え方を理解する

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Azure IoT Hubとは?

IoTデバイスとMicrosoft Azureを橋渡しする,Microsoft Azureが提供するマネージドサービスのひとつです。詳細は,Azure IoT Hubの概要を確認ください。

IoT Hubの価格帯が知りたい

Azure IoT Hub の価格を参照ください。価格ももちろん大切なのですが,このサイトのFAQにIoT Hubのアップグレード・ダウングレードの説明が簡潔に記載されています。以下でも画像を交えて補足します。

BasicとStandardの違いは?

Basic レベルと Standard レベルをご参照ください。BasicとStandardの大きな違いのひとつとして,Basicではデバイスからクラウドのみの通信が可能ですが,Standardは双方向の通信が可能です。

IoT Hubのアップグレード方法が知りたい

可能です。IoT Hub のアップグレード方法をご参照ください。

注意点としましては,F1(Free)の扱いです。Azure Portalで確認したところ,下記の通り**F1(Free)からS1,S2,S3への変更はできません。また,Basicへの変更もできません。**FreeはFreeのままです。

image.png

よって,Freeである程度検証し,Standardへアップグレードして本番へ...という事ができません。Freeを検証用途で使用し,本番適用にはSLAやサポートが受けられるStandardのIoT Hubを別に準備する必要があります。

IoT Hubのダウングレード方法が知りたい

Azure Portalでも確認したところ,Azure IoT Hub の価格のFAQに記載があるとおり,StandardからBasicへの変更はできないようです。他方,ユニット数・サイズのダウングレードは可能です。

(1) IoT Hubのユニット数削除
可能です。
IoT Hubのユニット数2だったものを

image.png

ユニット数1に変更してもチェックは通り,

image.png

以下の通り処理が完了します。

image.png

(2) IoT Hubのサイズを小さいサイズに変更する
可能です。
エディション・レベルがS2のIoT Hubを準備します。
image.png

現状S2ですが,S1を選択し,[選択]ボタンをクリックします。
image.png

画面上部にある[保存]をクリックします。
image.png

S1に変更できました。
image.png

(3) StandardからBasicに変更する
できません。

StandardのIoT Hubを準備します。今回は,S1を準備しています。[価格とスケールティアを選択]をクリックしてBasicに変更しようとしたところ...

image.png

「下位レベルにダウングレードすることはできません。」というメッセージが表示され,Basicと**F1(Free)**も選択できません。
image.png

PoCの段階では試行錯誤しながらこれらのエディションやレベルを変更するかと思いますが,「試しにStandardモデルのIoT Hubをはじめにデプロイして,Standardの機能がいらないことが分かったら,Basicに変更すればいいんじゃない?」という考え方は,同じIoT Hubでは適用できません。単純なBasic,Standardの違いを検証されるのであれば,Basicから検証しStandardにアップグレードするか,それぞれ別のIoT Hubを準備して検証することがよいでしょう。

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