概要
Google Cloud
のツールであるGoogle Cloud SQL
に接続する必要があった為、その接続するまでの設定方法についてまとめます。Google Cloud SQL
は、初めて使用する為、今回も自身の備忘録も兼ねて記載します。
Cloud SQL
の概要
Googleが
提供するクラウド上のマネージドデータベースサービス。
MySQL
、PostgreSQL
、SQL
Server
等、人気のあるデータベースが利用可能で、ユーザーは殆ど管理作業を行う事なく、簡単にデータベースをセットアップして使用する事が可能となる。
1. gcloud CLI
のインストール
gcloud CLI
の概要
Google Cloud Platform
(GCP)のリソースとサービスを管理する為のツール。これを使って、コマンドラインから直接GCPの各種機能を操作する事が可能となる。
gcloud CLI
の導入手順
-
gcloud CLI
を使用する為、下記のサイトから自身のOSにあった、パッケージをダウンロードする
(私はMac PC
で開発している為、MacOS
のパッケージをインストールしています)
-
google-cloud-sdk
ファイルは、ホームディレクトリーに配置する
# Unix系システム(macOSやLinuxを含む)では、ホームディレクトリは通常、以下のパスにある
macOS: /Users/username
Linux: /home/username
# usernameは、ユーザー名を示している
# 例えば、ユーザー名が`john`であれば、ホームディレクトリは /Users/john(macOS)または /home/john(Linux)になる。
# ホームディレクトリーは、シェルスクリプトやコマンドラインで ~(チルダ)という記号で表す事が可能
$ ~
- [ホームディレクトリー]にて、下記のコマンドを実行する
$ ./google-cloud-sdk/install.sh
-
gcloud --version
のコマンドを実行して、バージョンが確認できたらgcloud CLI
の導入が完了
$ gcloud --version
// 出力結果
Google Cloud SDK 429.0.0
bq 2.0.92
cloud_sql_proxy 1.27.0
core 2023.04.28
gcloud-crc32c 1.0.0
gsutil 5.23
-
GCP
にアカウントが作成されていれば、下記のコマンドにてCLI
でログインが可能となる
$ gcloud auth login
# 出力結果
Your browser has been opened to visit:
https://accounts.google.com/ ~
# 省略
You are now logged in as [`gmailアドレス`].
Your current project is [`プロジェクト名`]. You can change this setting by running:
$ gcloud config set project PROJECT_ID
# 下記は、必要に応じて設定を行う
$ gcloud config set project PROJECT_ID
2.Cloud SQL Auth Proxy
のインストール
Cloud SQL Auth Proxy
の概要
Google Cloud
のツールで、Google Cloud SQL
データベースへの安全で安定した接続を簡単に確立する事が出来るツール。
公開IP
やSSL/TLS
の複雑な設定を必要とせず、Google
の認証と認可を使用してセキュアな接続が可能となる。また、接続が切れた場合でも自動的に再接続を試みる機能を提供し、接続の安定性も確保しているので安心である
Cloud SQL Auth Proxy
の導入手順
-
Cloud SQL Auth Proxyをインストールから
Cloud SQL Auth Proxy
をインストールするコマンドを[ホームディレクトリー]で実行する -
Cloud SQL Auth Proxy
をインストールする際は、OS
によりコマンドが異なる為、自身のPC
に適合するコマンドを使用する - 著者は
MacPC
を使用しているので、下記のコマンドでインストールを行った
# インストールコマンド
$ curl -o cloud-sql-proxy https://storage.googleapis.com/cloud-sql-connectors/cloud-sql-proxy/v2.1.2/cloud-sql-proxy.darwin.amd64
# ディレクトリーの操作権限付与コマンド
$ chmod 744 cloud-sql-proxy
-
gcloud components list
をターミナルで実行し、Cloud SQL Proxy
がインストールされているか確認する
$ gcloud components list
# 出力結果
Your current Google Cloud CLI version is: 429.0.0
The latest available version is: 429.0.0
Components
# 省略
# Cloud SQL ProxyのステータスがInstalledであればOK
Status: Installed
Name: Cloud SQL Proxy
ID: cloud_sql_proxy
Size: 7.6 MiB
# 省略
もし、Status
がNot Installed
の場合は、下記のコマンドで、Installed
にする
$ gcloud components install cloud_sql_proxy
-
cloud_sql_proxy --version
のコマンドを実行して、バージョンが確認できたらCloud SQL Auth Proxy
の導入が完了
$ cloud_sql_proxy --version
# 出力結果
Cloud SQL Auth proxy: 1.27.0+darwin.amd64
- 下記の公式手順に従い、自身の使用している
DB
のCloud SQL Auth Proxy
の起動方法を実施する
【公式】Cloud SQL Auth Proxy の起動【MySQL】
【公式】Cloud SQL Auth Proxy の起動【PostgreSQL】
【公式】Cloud SQL Auth Proxy の起動【SQL Server】
-
Cloud SQL Auth Proxy
が起動できたら、Cloud SQL
に使用しているDB
にアクセスを行う
MySQL
mysql -u root -p --host 127.0.0.1 --port 3306
PostgreSQL
psql "host=127.0.0.1 port=5432 sslmode=disable dbname=DB_NAME user=postgres"
SQL Server
sqlcmd -S 127.0.0.1 -U USER_NAME
注意
上記のコマンドを使用する場合は、ローカル環境にMySQL
、PostgreSQL
、SQL Server
をインストールしておく必要があります
参考資料
- M1 mac 買ったので、楽しく設定してたら Cloud SQL Proxy がいつまで経ってもインストールできなかった話
- 【公式】gcloud CLI をインストールする
- 【公式】Cloud SQL Auth Proxy クライアントをインストールする
- Mac の開発を便利にするパッケージ管理ソフト Homebrew のインストール手順
感想
GCP
は初めて使用する為、分からない事が多々ありますが、今後もしっかりキャッチアップしてGCP
について理解していきたいです。