前書き
2025/7/28に、受験した IPA 主催の「 情報セキュリティマネジメント試験」に合格しました。本記事では、受験情報やナレッジを共有したいと思い、本記事を執筆しました。この記事が、同試験を受験される方の参考になれば嬉しいです。
受験の動機
下記の動機により、受験を決意しました。
- 現在の在籍している会社(2025/7)では、マネージャー職への昇進にあたって必須の資格となっている
- 国家資格(IT系)を複数取得しておきたいと考えている
- 社内では、主にインフラの構築を担当しているため、セキュリティの知識を身に付けたいと考えた
- 資格を取得すると会社から毎月報奨金が支給される
著者のスペック
- 居住地:東京都在住
- 業務内容:自社開発企業にて、プレイングマネージャとして新規事業の開発を担当
- エンジニア歴:5年
- 好きな技術:インフラ関連(特に AWS、Terraform、GitHub Actions)
試験結果
1回目と2回目の試験結果を掲載します。なお、試験終了後はその場で結果が画面に表示されます。合格点は、600点以上です。
1回目の結果
勉強期間 : 1ヶ月
エンジニアでありながら、500点にも届かず悔しい結果となりました。
試験を受けたときは「思ったより簡単かもしれない」と感じていたのですが、実際のスコアは全く足りておらず、正直かなり恥ずかしかったです。その結果、「どうやって勉強すれば良いのか」、「何を重点的に学べばいいのか」が分からなくなり、合否の判定後は学習の方向性を見失ってしまいました。
2回目の結果
勉強期間 : 2ヶ月(前回の1ヶ月分も含む)
今回はしっかりと勉強に取り組んだので、685点を取得し、合格見込みとなりました。
1回目の結果を見たときは、「どこをどう勉強すればいいのか分からない」と悩みました。しかし、とにかく「過去問道場の問題をすべて理解する」という意気込みで勉強を続けた結果、無事に合格ラインに到達することができました。
勉強方法
科目Aと科目Bについて、私が実際に行った勉強方法を記載します。この方法をしっかりと実践すれば、十分に合格を狙える内容だと思います。もし合格できなかった場合は、本当に下記の解き方を正確に実行したかどうかを、ぜひ自分自身に問いかけてみてください。
また、「この方法では少し緩い」と感じた方は、問題を解く回数をさらに増やすことをおすすめします。解けば解くほど、理解が深まり、合格の可能性は高まります。
科目A
反復にて問題を解く
- 過去問道場にある予想問題をすべて10周以上解く
最初の5周
- 問題文に出てくる単語の意味と正解の内容を理解する
- 各単語を、1行で簡潔に説明できるレベルまで理解することを目標とする
6周目以降
- 不正解の選択肢の文章・単語を理解する
- こちらも同様に、各単語や内容を1行で説明できるレベルまで理解することを目指す
予想問題を10周以上行った後の勉強
- 本試験問題や令和5年以降の問題にも取り組む
- 令和以降の問題では新しい用語が多く登場するため、不明な単語については、1行で簡潔に説明できるレベルまで理解することを目指す
この段階になると、勉強へのモチベーションが低下してくる可能性が高いため、私は 「10問解いたら5分休憩する」 といったルールを設け、こまめに休憩を挟みながら学習を進めていました。
無理に詰め込むのではなく、継続的に問題を解いて反復することで、用語とその意味を忘れないように記憶の維持をし続けました。
科目B
科目Bに関しては、4〜5日の間隔を空けながら、何度も繰り返し解きました。問題数が少ないため、連日取り組むと答えを覚えてしまい、学習効果が薄れてしまう点に注意が必要です。以下に、私が実践した勉強手順をまとめます。
1周目
- 過去問道場にあるすべての問題を一通り解く
- この段階では正答率は気にせず、全体の出題傾向を把握することを重視する
2周目以降
- すべての問題文を最初から読むのではなく、最初に解答を確認し、その後に問題文を読むようにする
- 実際の試験では、全文を丁寧に読んでいる時間がないため、その対策としてこの訓練を行う
3周目以降
- 2周目の手順に加え、解答から不要な選択肢を除外する訓練を行う
- 解答 → 問題文の順で読み、設問と無関係な選択肢を素早く見分ける力を養う
反復の間隔
- 毎日行うと答えを記憶してしまうため、4〜6日ほど間隔を空けて復習する
試験日前日からその3日前までの勉強法
- 最新のシラバスを読み、過去問道場で見かけなかった単語を中心に理解を深める
- シラバスに記載された単語の意味を調べる際は、ChatGPTなどの生成AIを活用して、不明な用語を理解する
感想
エンジニアでありながら2回も受験することになり少し恥ずかしい気持ちもありますが、無事に合格できて本当に良かったです。
次は「基本情報技術者試験」の合格を目指して、気を引き締めて勉強に取り組んでいきたいと思います。