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Inkscapeをプレゼンスライドのイラスト作成に使用する設定&技術集

Last updated at Posted at 2020-09-25

PowerPoint依存から脱出する試み。PowerPointでもっとも依存度が高いと思われる「作図」をInkscapeで実施する。作図を効率よく行うために、Inkscapeに施すべき設定&操作技術を集める。

設定項目

パレット

Inkscapeでカスタムの色パレットを登録する方法

PowerPointを使っていて、一番おろそかになるところ。顧客のフォーマットに合わせてください、ということになるので、いつまでたっても色彩センスが磨けない。

デフォルトフォント

【忘備録】Inkscapeでデフォルトのフォントを設定する手順

案外、フォント設定で悩んでPowerPointに出戻ってしまうので、デフォルトフォントは重要である。

複数ページサポート

Inkscape multiple pages support

Inkscapeはデフォルトでは1ファイル複数ページをサポートしない。これはSVGの規格に起因する制限のようだ。プラグインで複数ページを扱うことにより、「1ドキュメントに必要な画像をひとまとめにする」ことができる。

用紙のA4横設定

Inkscape ページを縦から横に変えてみよう

InkscapeはデフォルトではA4縦のページ設定になっている。通常は横長と思われる、スライドへの貼り込みを考えた時に画面の無駄が多いので、設定する。

作業テクニック

画像読込

画像を読み込む/書き出す

PowerPoint使用者が何気に便利だと感じるのが、イラストを検索して、手軽に使用できること。個人的に、イラストは紙に手描きしたものをスキャンしたほうが早いので、読み込みさえできれば問題ない。

シェイプの配置

スナップで正確に配置

PowerPointでやってしまいがちな、「感覚的な配置」を矯正する。もちろんPowerPointでもできるが、PowerPointは「作ったスライドをPowerPoint上でスライドショーするので、1枚のスライドに収めるための微調整」を行ってしまいがち。ブラウザベースでのスライドショー用にSVGを作るのであれば、拡大縮小は直感的に操作できる。微調整に時間をかける必要はない。

Inkscapeの設定を集める背景

仕事柄、プログラミング演習テキストや、解説スライドを作ることが多い。これまで会社標準ということでPowerPoint、Wordを使ってきたが、版管理、及びドキュメント間のフォーマット統一が難しい。サクッと作ってサクッと研修にもっていけることに加えて、後程の再利用も意識しなければいけない。

研修ドキュメントでのOffice製品の使いどころと、別ツール置き換え時の課題

  1. Excel:演習データの整理
  2. PowerPoint:解説スライド
  3. Word:演習ドキュメント

このうち、ExcelはVBAマクロという実行時の要素があるので、なかなか代替しにくい面がある。単に表示できれば良いという問題ではないのが辛い(とはいえ、JupyterLabとかでやった方がいいんじゃないのか、と思うときもあるが)。
というわけで、2.、3.の文書の内容を解体する。

  1. 演習テキスト
    • 解説文書
    • ソースコード
    • 画像
  2. 解説スライド
    • 箇条書き
    • 画像
    • ソースコード

Word、PowerPointの一番のストレスは「ソースコードをソースコードとして認識しない」ということ。とにかく体裁を整えるのが苦痛。基本的にはasciidocで置き換えた方が幸せになれる。
ただし、asciidocで唯一最大の障害は、画像の扱いだと思う。

スライド解説は、読ませるのではなく、「見せる(魅せる)」ことが目的。結局のところ、PowerPointは「お絵描きツール」なのだ。だからこそ生き残っている。それは否定しないが、プログラマとしては"X as Code"にできるところはやりたい。Picture as Codeになれば、"X as Code"の技術が応用できる。

とはいうものの、Inkscape Slidesとかはちょっとやりすぎだと思う。プレゼンを楽に実施し、スライドを楽に管理したいのであって、「そのツールがないと作業できない」という状況は避けたい。

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