はじめに
会社の同僚たちと読書会を始めたいなあ、と思っていた矢先、世の中の事情でみんなリモート勤務になってしまいました。オンラインで読書会はやったことがなかったのですが、始めてみたら思った以上に具合がよい気がしていますので、弊社で行っているノンデザイナーズ・デザインブック読書会についてシェアしようと思います。
ノンデザイナーズ・デザインブック読書会
弊社には常勤のデザイナーがいません。そういった状況なので、デザインについて語られる場が大変少なく、会社の中で弱い部分の一つだろうと思っていました。そこで以前読んだことのある本の中から、デザインに関するもので少し読んだだけですぐに役立ちそうな、ノンデザイナーズ・デザインブックをチョイスしました。
進め方
こんな感じでやっています。
- 開催日時は毎朝10:30〜11:00
- 事前準備なしで音読、本は画面共有
- slackで読書会内で出たおもしろい考えや、本の課題をシェア
開催日時は毎朝10:30〜11:00
毎日少しずつみんなで話をしながら読み進めるのが身になりそうだと思ってそうしています。専門外のことも多いですし、一度のガッと入れてしまおうとすると「ふーん」で終わってしまわないかと…。
それで、毎日30分を設定しています。
それから、開始時刻ですが…
弊社はフレックスタイム制でコアタイムが11:00〜15:00、コアタイム開始30分前に設定しています。これは始業時間30分前で、ちょっとがんばって読書会に参加するようなイメージです。
オフィスに出勤していたときはこれがちょうどよかったのですが、オンラインのときにはどうしたものか、ちょっと悩んではいます。
あとこれは、「読書会って業務なの?」に対して、自分がわかりやすく説明できないので、とりあえず始めやすくする、というハックでもあります。
事前準備なしで音読、本は画面共有
自分が本を画面に共有し、音読しています。
これは自分が事前準備をする余裕がないからということもありますが、著者のいいたいことをそのまま追うことがいいと思っているからです。著者が長い時間で実感してきたことを読者が短時間で理解できるようにまとめたものが本なので、それをさらに凝縮しようというのは…難しいですよね。
あと、参加者に事前に読んできてもらう、という手も考えられるのですが、読んでこなかったら楽しめないし、参加者がいなくなってしまって読書会そのものがなくなってしまったら残念だからです。
それから、画面を共有しているのは、今読んでいたり、議論していたりする場所をはっきりさせるためだったり、まだ参加したことがないひとが気軽に覗いたりできたらいいな、と思ってやっています。
チャットで読書会内で出たおもしろい考えや、本の課題をシェア
参加してくれたひとにもう一度読書会の内容を復習してもらう機会になるように、読書会後に本の課題や読書会内で出た学びのあった発言や面白かったことなどをシェアするようにしています。
また、忙しかったりして読書会に参加できない人におもしろいよ、おいでよ?とアピールするために、会社のひとの多くが参加しているチャットのチャネルで↑をシェアしています。
この作業には若干時間を要するのですが、それでも続けているのは自らの復習になっていることが感じられるからです。
よいと思っているところ
読書会をやっていて、よいなぁ、と思っていることを紹介します。
よいところは、「読書会そのもの」「オンライン」「読んでいる本のよさ」に分類されるのではないかな、と思っています。
読書会そのもの
オンラインに限らず、読書会をやられたことがあるかたは体感していることだと思います。
幅広いきづき
自分ひとりで黙々と読んでいると、大体の場所は「ふむふむ…」と通り過ぎるだけになってしまいます。
ですが、ほかの参加者達と一緒に読むと、みなさんそれぞれ別の人生を歩んできているので、自分と違うことに気がついたり、体験を話したりしてくれます。これによって理解がより深まると思っています。
これが、読書会の一番のメリットだと自分は感じています。
読み続けられる
…自分は心が弱いので一人だとなかなか勉強を続けられないのですが、だれか他のひとといっしょだと、幅広い気づきを得られたりして楽しく、続けられると思っています。
オンラインだからこそ
これはオンライン読書会で自分がよいと感じていることです。
等しい距離
今回は主催の自分が音読する形をとっています。これをリアルな場で行うと、本を読む人が前の演台、聴く人は座席になりますが、これだと少し距離ができてしまいますが、オンライン会議システムだと、みんな同じ距離になるので、非常によい感じがしました。
会議室がいらない/気軽に集まれる
前職のときにもよく読書会をやっていましたが、業務と言い切れないくらいの微妙な立場だったので、会議室を確保できないときがありました。オンラインだとそういったことはないので、非常によいです。
また、会議室に集まらず、それぞれの作業PCで行うので、気軽に集まれるせいか、ほぼ時間ぴったりで始められています。
必ず朝話すことで寂しさが紛れる
普段から仕事中はチャットでいろいろ済ますことが多かったのですが、リモート勤務になって加速した気がします。しかも自分は転職したばかり…。さすがにこれだと寂しさがあり、読書会を始める前はなんとなく暗い気持ちでした。
ですが、毎朝読書会をするようになってから、必ずみんなとしゃべる時間ができ、少し気が紛れるようになった気がします。
ノンデザイナーズ・デザインブックだから
今回、うちの会社はデザイン面が弱いと感じたのでチョイスしたのですが、読書会と本当に相性がよいです。
ちょっと読んだだけでも気づくことがたくさんある
そもそもこの本は1章の冒頭を読んだ、その直後から自分のパワポの資料やホビー開発のフォームなどに活きることがわかっています。ですので、本の効果を実感してもらいやすく、結果、読書会いいじゃん!となりやすいのかと思っています。
演習がたくさんあること
この本には本当にたくさんの演習が掲載されています。そのおかげでみんなに発言する機会ができるので、参加者が能動的になれてよいのと、その話す機会によって、それぞれの見方や体験がシェアされるので、読書会のよさが加速される感じがします。
まとめ
長々書いてきましたが、リモートワークの読書会は…
- オンライン会議システムを使うので集まりやすい
- オンライン会議システムではみんなの距離が同じで話しやすい
- リモート勤務の寂しさがまぎれる
というよさがあるので、リモートワークでみんなに会えない方にはおすすめしたいです。
募集
もし、会社で職種問わずの読書会をするときに、よい本をご存知でしたら、教えて下さい