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【メモ】AWS ELB, CloudFront, Route53の違い

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ELB(Elastic Load Balancer):

特徴:
ELBは、複数のバックエンドインスタンス(Amazon EC2インスタンス、コンテナ、IPアドレスなど)にトラフィックを分散するためのロードバランシングサービスです。
トラフィックの均等分散により、アプリケーションの冗長性と可用性が向上します。
自動的にスケーリングするため、トラフィックの変動に応じて自動的にインスタンスを追加または削除できます。

違い:
ELBはレイヤー4(トランスポート層)およびレイヤー7(アプリケーション層)のロードバランサです。トラフィックを分散するだけでなく、HTTP/HTTPSリクエストの解析やセッション固定などの高度な機能を提供します。
ELBは、Amazon EC2インスタンスにのみトラフィックを分散するのに対し、CloudFrontはより一般的なコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)として機能します。

CloudFront:

特徴:
CloudFrontは、コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)サービスであり、高速でセキュアなコンテンツの配信を提供します。
オリジンサーバー(ウェブサーバー、S3バケットなど)からの静的および動的コンテンツをグローバルにキャッシュし、ユーザーに近いエッジロケーションからコンテンツを配信します。
ドメイン名のカスタマイズ、SSL/TLS証明書の統合、DDoS保護、アクセスコントロールなどの機能を提供します。

違い:
CloudFrontは、コンテンツの配信を最適化するためにキャッシュを使用し、グローバルなエッジロケーションでコンテンツを提供します。
一方、ELBは単にトラフィックを分散する役割を果たします。
CloudFrontは、スタティックおよびダイナミックコンテンツの両方を配信できる一方、ELBは主にアプリケーション層のトラフィックを分散するために使用されます。

Route53:

特徴:
Route53は、AWSのマネージドDNS(Domain Name System)サービスです。
ドメイン名の登録、DNSレコードの管理、ドメインのルーティングなど、DNSに関連する機能を提供します。
ロードバランシングやフェイルオーバーなどのトラフィックルーティングポリシーをサポートしており、可用性とパフォーマンスの向上に役立ちます。

違い:
Route53は、ドメイン名と関連するDNSレコードの管理に特化しています。
ELBおよびCloudFrontは、トラフィックの分散やコンテンツの配信に特化していますが、Route53はDNSレベルのルーティングを提供します。
Route53は、ドメイン名の登録や管理、ドメインの健全性の監視、ドメインに関連するセキュリティ機能(DNSSECなど)など、DNSに関連する一連の機能を提供します。

まとめ

ELBはアプリケーション層のロードバランシングに特化し、CloudFrontはコンテンツのグローバルな配信とキャッシュに特化しています。
一方、Route53はマネージドDNSサービスであり、ドメイン名とDNSレコードの管理、およびDNSレベルのトラフィックルーティングを担当しています。

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