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【袴でバーチャル卒業式】VR初心者がclusterにVRoid自作アバターをアップロードするまで

Last updated at Posted at 2020-03-29

コロナの影響により縮小開催のリアル卒業式
そんな中バーチャル安田講堂の前でバーチャル卒業式があると聞いて
バーチャル卒業式_edited.001.jpeg

というわけでVR初心者が袴アバターの作り方を紹介します

Step1 : VRoidで袴のアバター作り

VRoid Studioのインストール

  • アバターはこのソフトで作ります
  • VRoid Studioを公式サイトからインストールします
  • このソフトは直感的に使いやすいし、デフォルトが可愛いのである程度いじっても可愛いアバターになります

20180629-001-991ebe0213010d4619551a8c60221bb2.png

ワンピースのテクスチャを加工して袴にする

  • Clothing Editorタブから服装をワンピースに変更します
  • さらにテクスチャタブを開くとワンピースを展開した画像が出てきます
    • これがテクスチャ
  • このテクスチャを貼り付けているだけなのでお絵描きすれば袴になります
  • 私はDefault ImageをダウンロードしてiPadのお絵描きアプリから袴の画像に加工しました
スクリーンショット 2020-03-25 15.12.39.png
  • 袴姿に!
スクリーンショット 2020-03-25 15.13.15.png
  • 髪の毛はいい感じに生やします
  • 3層以上に分けると立体感が出るのでおすすめ
    • ただしポリゴン数を少なくするために20本ぐらいにおさえましょう
スクリーンショット 2020-03-25 14.47.09.png スクリーンショット 2020-03-25 14.47.29.png

バーチャル卒業式けまこ.015.jpeg

  • アバターができたらExporterのタブからアバターをVRMファイルで出力します
    • 「髪の毛メッシュを結合する」にチェック入れるの忘れずに!

しかしここで問題発生、、、!
バーチャル卒業式けまこ.016.jpeg

clusterでアップロード可能なアバターには色々と制限があるのです
https://clustervr.gitbook.io/sdk/guide/avatar_customization/avatar_limit)

そこで

  • モデルの軽量化
  • マテリアルの統合
  • テクスチャの貼り付け

を順に行なっていきます

Step2 : Blenderでモデルの軽量化

Blenderのインストール

プラグインを入れる

BlenderでVRMファイルを読み込む

  • まずは右上の部分でCamera, Cube, Lightを消しましょう

  • Collectionも消しましょう
    スクリーンショット 2020-03-22 21.57.55.png

  • CATS > Model > Import Model でVRoidから出力したVRMファイルを選択します
    スクリーンショット 2020-03-22 21.58.29.png

Blenderでモデルの軽量化

  • CATS > Model > Fix Model を押すだけ!簡単!
スクリーンショット 2020-03-22 21.58.59.png

Blenderでマテリアルの統合

  • CATS > Optimization > Atlas を開くと下のような画像の状態になって欲しいところですが
    • なってたら次の章は飛ばしてください!
スクリーンショット 2020-03-22 22.00.06.png

Generate Material List できるようにする

  • Macだとデフォルトでできませんでした
  • ここに書いてある通り落ち着いて順番にやっていきましょう
    • 以下ではwgetだけcurlにしてあります
    • /Applications/Blender.app/Contents/Resources/x.xxx.xxのバージョン部分は自分の環境に合わせてください
$ cd /Applications/Blender.app/Contents/Resources/2.79/python
$ curl -L https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py > get-pip.py
$ ./bin/python3.5m ./get-pip.py --prefix
$ /Applications/Blender.app/Contents/Resources/2.79/python
$ ./bin/python3.5m bin/pip3 install Pillow
  • ここまでやればGenerate Material Listのボタンが出てるはず!
    • もしなかったらBlender再起動

Blenderでマテリアルを統合

  • CATS > Optimization > Atlas > Generate Material Listを押すと現在のマテリアル一覧を見ることができます
スクリーンショット 2020-03-22 22.02.35.png
  • いっぱいありますね、、、!

  • clusterではマテリアルの数を8以下にする必要があるのでどんどん統合していきましょう

  • チェックボックスから統合したいマテリアルを選択してSave Atlas toをクリックすると統合できます

    • マテリアルを統合するときにそれぞれのテクスチャも統合するということ?なのかな
    • ちなみにclusterにアップロードするときの制限として1つのテクスチャは2048 * 2048以下である必要があるので服のテクスチャは他のと統合できないと思います
  • 注意すべきはVRoidのテクスチャが白黒だったもの

    • 髪、眉、まつげ、アイライン、靴あたりかな?
    • ここら辺は色の設定をしているので合わせるべきかしっかり考えましょう(失敗してみるとわかる)
  • 私の場合は以下の7つにまとめました(あとで髪飾りをつけるために1つ余裕を持たせた)

    • 髪関係
    • 目関係(まつげとアイライン以外)
    • まつげとアイライン
    • 顔の肌と体の肌
  • このとき髪やまつげやアイラインが白くなりますが大丈夫、あとで復活します

Blenderでモデルのエクスポート

  • CATS > Model > Export Modelからfbx形式で出力します

Step3 : Unityでテクスチャを貼り付け

  • 最後にUnityで先ほど統合したマテリアルのテクスチャを貼り付けていきます

Unityのインストール

UnityにUniVRMをインポート

  • UniVRMのGithubから最新バージョンUniVRM-0.xx.unitypackageをダウンロードします
  • Unityを立ち上げたらAssetsを選択した状態で真ん中下のスペース(Assetsタブ)にダウンロードしたUniVRMをドラッグ&ドロップ
スクリーンショット 2020-03-28 22.54.09.png - Importを押します スクリーンショット 2020-03-22 22.09.01.png
  • これでVRMファイルを扱えるようになりました

UnityでVRMファイルを読み込み初期設定

  • Blenderで出力したfbxファイルをAssetsタブにドラッグ&ドロップ
  • 右のInspectorタブから Rig > Animation Type を Humanoid に設定
スクリーンショット 2020-03-22 22.10.38.png
  • 同じくInspectorタブから Materials > Location を Use External Materials に設定
スクリーンショット 2020-03-22 22.10.41.png

Unityでテクスチャの貼り付け

  • 最後の仕上げ!
  • Assets > Materials で以下のようになると思います
スクリーンショット 2020-03-22 22.10.59.png - マテリアルを一つずつ設定していきます - 下にある白い丸みたいなのをクリックします スクリーンショット 2020-03-22 22.11.17.png - 右側に設定画面が出てくるのでShaderをVRM/MToon - Rendering TypeをCutoutにします - そしてマテリアルの名前に対応するテクスチャをBlenderのフォルダとかから見つけてきてLit ColorとShade Colorの横の四角にドラッグ&ドロップ - 髪の毛、眉、まつげ、アイライン、靴などは白くなってしまいますがLit ColorとShade Colorを右の四角から設定すると正しく色をつけられます スクリーンショット 2020-03-22 22.11.59.png - 全部のマテリアルに対してこの作業を行うと完成!可愛い! スクリーンショット 2020-03-29 9.44.57.png - 最後に自分のアバターを選択した状態でVRM > UniVRM-0.55.0 > Export humanoidでVRM形式のアバターを出力します スクリーンショット 2020-03-29 9.47.40.png

Step4 : clusterへのアップロード

  • clusterのサイト > アイコン > アバター
  • VRMファイルをアップロードというところからUnityで出力したVRM形式のアバターを選択すれば終了
スクリーンショット 2020-03-25 17.19.26.png
  • お疲れ様でした!自作アバターでclusterを走り回りましょう!
    20200325081659+09:00.PNG

物足りなくなった人へ

  • もともとCAD使ってる人だと髪飾りとかつけたくなっちゃいますよね
  • Fusion 360のフォーム機能でダリア風の髪飾りとか作っちゃいますよね
    • 白のダリアの花言葉は「感謝」だそうです
スクリーンショット 2020-03-22 20.55.11.png
  • このままだとポリゴン数が多すぎるのでBlenderで減らします
  • 髪飾りをBlenderで開きます
  • 右下のところで設定みたいなマークを押して
  • Add ModifierからDecimateを選択
  • Ratioを操作してポリゴン数を減らします
  • 画面の一番下の右のほうにポリゴン数が表示されてるのでそれを見ながらいい感じのところまでモデルを軽くしましょう
スクリーンショット 2020-03-29 10.26.37.png - 軽量化できたらfbx形式でエクスポート - アバターがいるUnityのAssetsタブにドラッグ&ドロップ - サイズとか位置とか調整します ![ETuBNOkUcAA_rSx.jpeg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/164897/d2a7f4da-d760-acf4-5596-400d7a1e566c.jpeg) - 頭にくっついて動いてくれないと困るので左のタブから髪飾りをHeadの下に移動させます スクリーンショット 2020-03-22 22.23.32.png - これで完成 - アバターの時と同じようにExport humanoidします - 満足!!! ![ETuBNNkUEAA7tgy.jpeg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/164897/8f1cef94-b3be-8161-4e1a-c6ad1b8a8f74.jpeg)

参考

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