今更ですがクラウドの概要を改めて整理
クラウドとは?
クラウド = 雲 = インターネットもしくはサーバーを例えたもの。
最大の特徴はインターネットを通じてリモートの環境(データセンターに)でLinuxやWindowsのサーバーを立ち上げたり、データ保存ストレージ、機械学習を利用できること。
パブリック = 要はインターネット
プライベート = VPNなどで利用する企業内でprivate化されたもの
hybridクラウド = publicとprivate両方使用するもの。
運用管理者はpublic↔︎private間でやり取りされるデータのセキュリティ管理に関する責任を負う。
クラウドのメリット
- 最初にハードウェア購入の必要がない
- CPUやメモリーを瞬時にアップ/ダウングレードが可能
- 使っていない時はベンダーが24時間管理する必要がない
- コンソール上でボタン1つでCPUやメモリーの立ち上げが可能
- 実質無限にスケールアップが可能
- 使った分だけ課金(数年単位出の長期契約が不要)
- 物理的に離れた拠点での冗長化(電力・セキュリティ)が可能
クラウド登場前
モニター、HD、マザボ、CPU、メモリー、LANケーブル、モニター、OSが入ったROMを購入する→ハードウェアに依存かつ自分達で管理
企業用のコンピュータにはモニター自体ない物も。
画像は拝借物。
クラウド登場後
クラウド上のサーバーなどにネットで接続→ハードウェアの購入やセットアップが不要
極端な話PC、スマートフォンでネットに接続さえすれば使用可能
サーバー等の管理もクラウドのサービスプロバイダに丸投げできる
増え続けるデータの保管を物理的なストレージにするのは非効率
データ保管場所の中心はクラウドへ。
ワークトランスフォーメーションの促進にも寄与。
- 社内規定で外部へ持ち出せない機密データ
- 連携システムが複雑なのでクラウドへの外部連携で却って遅延が生じる
- 元々保有していた知的財産やノウハウを手放したくない
上記のような事由でオンプレミスを敢えて選択するケースもあります。
市場シェア
AWS 32% 800億$
Azure 22% 340億$
GCP 11% 74億$
アリババクラウド 4%
セールスフォースクラウド 3%
3大パブリッククラウド概要
AWS
シェア率ではぶっちぎり。
Amazonが自社で取り扱う商品管理用のインフラ基盤を活用し、保管できるデータ量は屈指。
100以上のサービスも利用可能です。
GCP(Google Cloud)
Amazonに対してGmailなどの自社サービス基盤をインフラとして活用。
ビッグデータの解析や機械学習、AI関連サービスなどが強みですね。
様々な形式での大量のDPを管理できるので業務管理や最適化をデータ中心で行いたい企業のニーズが高いようです。
Azure
Microsoft365との互換性がウリ。
業務用PCとしてWindowsを導入している会社が多いので企業ニーズは高いでしょうね〜。
今回の投稿では割愛させていただきます。
→ シェア率はAWS、今後の成長性はGCP?
ベンチマークを参考にしてみる
cockroach labs社による2021年のベンチマークテスト
上記の3大クラウドを比較した結果、
オンライントランザクション処理: GCPが最高点を記録してる。
ネットワークスループット: GCP圧勝(他2つの3倍以上の数値!!)
レイテンシー: AWSに軍杯が上がってる。
これだけだとどれを選ぶべきかの判断は難しいのではないでしょうか。
要件次第で柔軟に判断するのが最適解なんですかね。
GCPの強み
Google検索・Gmail・youtube・Chrome・Google Maps、スプレッドシート…。
Googleのサービスを上げ出したらキリがないですね。
それだけ日常的に、世界規模で利用されているサービスから得られるビッグデータがGCP最大の強みです。
Big Queryをはじめとするデータ分析ツールが高評価なのも納得ですね。
データの可視化ツールやストリーミング処理など、データ中心での業務最適化を行うには真っ先に選択肢として上がるのではないでしょうか。
終わり
読んでいただきありがとうございました。
文章だけのまとめでは概念的な理解に留まるので、もう少し深掘った比較もしてみたいですね。