最初に
OpenAIが公開しているAPIとMicrosoft Azureが提供するOpenAIのサービスについて、いくつかの資料を基にまとめてみました。
全体的な概要を把握したい方や、OpenAI APIとAzure OpenAI Serviceの違いを理解したい方向けの資料となっています。詳細情報を探している方は、参考資料をご覧いただければ幸いです。
あくまで私個人の調査に基づく情報ですので、間違いや不足があればコメントいただければ修正いたします!
OpenAI-APIとAzure-OpenAI-Serviceの比較
概要
OpenAI-API
OpenAI社が直接提供しているAPI
Azure-OpenAI-Service
Microsoft Azureが提供するOpenAIのサービス。Azureのクラウドインフラストラクチャを通じてOpenAIの技術を利用することができる。Azureの管理画面からサービスを設定し、AzureのAPIキーを使用してサービスを利用。
利用できるAPI
OpenAI-API
- GPT-4.0(waitlist、8月から一般公開予定)
- GPT-3.5 を改善し、自然言語またはコードを理解して生成できる一連のモデル
- GPT-3.5
- 自然言語とコードを理解および生成する最新モデル。
- DALL-E
- 自然言語から画像を生成・編集するモデル
- Whisper
- 音声をテキストに変換するモデル
- Embeddings
- 埋め込み (ベクトル表現) を生成するモデル
- Codex
- コードを理解および生成するモデル
- Moderation
- センシティブおよび 安全でない文章を検出するモデル
- GPT-3
- 自然言語を理解および生成する旧モデル
Azure-OpenAI-Service
- GPT-4.0
- GPT-3.5
- GPT-3.0
- Embeddings
- Codex
- DALL-E
WhisperとModerationが利用できない。
レスポンス速度
OpenAI-API
不安定になることがある。(日本時間夜)
Azure-OpenAI-Service
恒常的に安定している。
セキュリティー
OpenAI-API
インターネット経由でのアクセスになるので、APIKey流出時のリスクが大きい。
Azure-OpenAI-Service
Azureが用意している仮想ネットワークにより、インターネットを経由しなくても良い。
(APIKeyが万が一流出しても、VPC内に入れらなければ問題ない。)
※AWSで例えると、VPC内にAPIのエンドポイントを設定するイメージ
入力データの学習について
どちらも学習には使用されない。
料金
どちらも同じ。(現時点)
※Azure独自のサービスを組み込む場合、別途使用料金が必要。
利用方法およびリリース関連
OpenAI-API
本家になるので、新規機能やプラグインなどのリリースは早い。
また、OpenAI-APIのAPIKeyを発行するだけで使用できるなど、利用ハードルは低め。
Azure-OpenAI-Service
Azure-OpenAI-Serviceへ利用申請が必要で許可制になっている。
まとめ
レスポンス速度やセキュリティ面ではAzure-OpenAI-Service、利用までの手軽さではOpenAI-APIが優っています。
プロダクト開発にはAzure-OpenAI-Serviceを、プロト作成ではOpenAI-APIを利用すると良いのではないでしょうか??
参考記事