アトラエアドベントカレンダー5日目は新卒2年目エンジニアの櫻井がお送りします!!
今回は、業務効率化のために作成したものについてご紹介します。
僕は、現在転職サイトのGreenの問い合わせ・不具合対応をチームの中で担っています。
お問い合わせ対応や不具合対応(以下、依頼対応と称します)は問題の大小様々なものがあります。
その中で適切にissueを見つけ、進捗状況を管理し、ユーザーの期待を超えるような動きをするために日夜あれこれ改善できるとこはないかと考えています。
その中で今日は土台となる部分のツールについてお話しようと思います。
全然管理できてない。。
僕が依頼対応の役割を担うようになるまでは、以下のようなフローで進行していました。
・CSチームがユーザーからヒアリング
↓
・Slackにてエンジニアチームに調査・バグ修正の依頼
↓
・実装が必要な場合、CSがGithubにissueを記載。
↓
エンジニアが対応
上記のフローにおいて、大きく2点が問題となっていました。
・slackでは、情報が流れていき、依頼の管理に向いていない。
・Githubでは、進捗状況がわからない。
適切に運用し、ユーザーにより良い体験を届けるためには、現状の状態をしっかりと把握し、必要な時間・人を見積もる必要があったため、この役割を始めた当初はてんてこまいの日々でした。
そこで、依頼対応のフローを変更しようと考えました。
進捗状況可視化したいけど、めんどくさい。。
・依頼の一覧を確認できること
・それぞれの依頼の進捗状況が確認できること
この2点ができれば、状況が把握できるため、適切な対策を行うことができます。
管理するために一覧を作成したり、進捗状況をアップデートするのはエンジニアにとっては中々面倒なものです。できれば、全て自動化して欲しい。。そして、あわよくばそのままCSチームにも報告できれば言うことなし!
これらの条件を満たすために辿り着いたのがタイトルにあるフローです。
依頼は変わらずslackのままが楽
まず、CSからエンジニアチームへの依頼内容の伝達は必須です。こちらでは必要な情報を最小限の形で伝達できることが望まれます。
他のツールを使うこともなく、弊社で一般的に利用されているslackを利用することが望ましいと考えました。
しかしながら、slackでは情報は流れていきます。そこで、slackで伝達しながら情報を保存できれば良いと考えました。
slackの機能の一つである。ワークフローを利用することでこの問題は解決されました
ワークフローを起動すると必要な情報のみ記入できるようになっています。
この内容に沿って入力することで必要な情報が抜け漏れなく届きます。
自動化その① slackのフロー情報をストックへ
このワークフローに必要な情報を入力すれば、フォーマットのある情報になるので、これを次に保管・管理するためのツールを用意することにしました。
タスク管理ツールはたくさんプロダクトがありますが、今回は無料で多機能・ユーザーが何人でも利用できるClickupを採用しました。
ワークフローに入力された情報をclickupに送信しました。
(slack apiの利用方法はこちらの記事を参考に作成しました。)
https://www.bravesoft.co.jp/blog/archives/7427
自動化その② 開発してたら進捗状況アップデート!?
clickupを採用した理由でもあるのですが、githubとの連携がとても優秀です。
ステータスを変更するとissueを作れる。
clickupにはautomation機能があり、特定のアクションをすると、それに応じた別のネクストアクションを自動で行ってくれるというワークフローが備わっています。
そちらを利用することによって、「issue」ステータスにすると、自動でclickupに記載された内容をもとにgithubにissueが作られます。
ブランチとclickupのタスクが紐づく!
clickupのタスクにはIDが振り分けられていて、そのIDを開発のブランチ名に記載しておくと、taskとブランチが紐づきます!(めっちゃ便利)
clickupからコミットの確認やプルリクの作成までできてしまいます。(ちょっと便利すぎる。。)
ここに先ほどのautomation機能も利用することによって
コミットする→開発中のステータスに変更
プルリクを作成する→レビュー中のステータスに変更
masterにマージされる→本番反映まちのステータスに変更
といったようなことが可能となり、開発に集中しながら進捗状況をアップデートするといったようなことが可能となりました。
結果的には、CSチームとエンジニアチームの動き自体は大きく変わらないもののタスクの進捗状況や管理は圧倒的に容易になりました。
自動化ツールの強みを最大限、活かした業務効率化になったかなと思います。
slack apiとclickupを連携したソースコードはいずれ公開しようと思っています。興味がある人はご連絡いただければと思います。