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【Go】任意の型を受け取るメソッド、interface{} とジェネリクスの活用

Last updated at Posted at 2024-11-12

Goで構造体のメソッドを作成する際に、引数として任意の型を受け取れるようにする方法はいくつかあります。主に以下の2つの方法が考えられます。

  1. 空のインターフェース interface{} を使用する方法
  2. ジェネリクス(型パラメータ)を使用する方法(Go 1.18以降)

それぞれの方法について詳しく説明します。


1. 空のインターフェース interface{} を使用する方法

Goでは、interface{} はすべての型を満たすため、任意の型の引数を受け取ることができます。ただし、interface{} を使用すると型安全性が失われるため、受け取った値を使用する際には型アサーションや型スイッチが必要になる場合があります。

例:

package main

import (
    "fmt"
)

// 構造体の定義
type MyStruct struct{}

// メソッドの定義
func (m *MyStruct) PrintValue(value interface{}) {
    switch v := value.(type) {
    case int:
        fmt.Printf("整数: %d\n", v)
    case string:
        fmt.Printf("文字列: %s\n", v)
    default:
        fmt.Printf("その他の型: %v\n", v)
    }
}

func main() {
    m := &MyStruct{}

    m.PrintValue(42)          // 整数: 42
    m.PrintValue("Hello")     // 文 字列: Hello
    m.PrintValue(3.14)        // その他の型: 3.14
}

ポイント:

  • interface{} を使用することで、任意の型を引数として受け取ることができます。
  • 受け取った値を使用する際には、型アサーションや型スイッチを利用して具体的な型に変換する必要があります。

2. ジェネリクス(型パラメータ)を使用する方法(Go 1.18以降)

Go 1.18から導入されたジェネリクスを使用すると、型安全性を保ちながら任意の型を扱うことができます。ジェネリクスを使用することで、コードの再利用性が向上し、型に依存したロジックを明確に記述できます。

例:

package main

import (
    "fmt"
)

// 構造体の定義
type MyStruct struct{}

// ジェネリックメソッドの定義
func (m *MyStruct) PrintValue[T any](value T) {
    fmt.Printf("値: %v\n", value)
}

func main() {
    m := &MyStruct{}

    m.PrintValue(42)          // 値: 42
    m.PrintValue("Hello")     // 値: Hello
    m.PrintValue(3.14)        // 値: 3.14
}

ポイント:

  • メソッドに型パラメータ [T any] を追加することで、任意の型 T を受け取ることができます。
  • ジェネリクスを使用することで、受け取る型に対する型安全性が保たれます。
  • anyinterface{} のエイリアスで、任意の型を表します。

まとめ

  • interface{} を使用する方法はシンプルですが、型安全性が低く、値を使用する際に型アサーションが必要です。
  • ジェネリクスを使用する方法は型安全性が高く、より柔軟かつ再利用性の高いコードを記述できます。ただし、Go 1.18以降が必要です。

参考リンク

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