メモ〜OneToOneFieldの注意点

今回のお題

今回は、djangoアプリのOneToOneFieldを用いた際に経験した落とし穴について書きます。

結論

以下のようなモデルがあったとします。

class School(models.Model):
  name = models.CharField(max_length=20)

class Teacher(models.Model):
  name = models.CharField(max_length=20)

class Club(models.Model):
  name = models.CharField(max_length=20)
  teacher = models.OneToOneField(Teacher, on_delete=models.PROTECT)

class Student(models.Model):
  name = models.CharField(max_length=20)
  school = models.ForeignKey(School, on_delete=models.PROTECT)
  clubs = models.ManyToManyField(Club)

モデルとして学校・生徒・クラブ活動・大学があります。

学校と生徒は１対多数、クラブと生徒は多数対多数、クラブと教師は１対１で結びついています。

ここで、SchoolモデルとTeacherモデルにはレコードが一つずつあり(schoolとteacherとする)、それらに紐づいているstudentインスタンスとclubインスタンスは存在しないとします。

またそれとは別に部員０人のクラブ(clubとする）と帰宅部の生徒(student)が存在するとします。

この時

school.student_set.all()

これはエラーになりません。

同様に

if school.student_set.all():

これもfalseに分岐するだけです。

また多数対多数に関しても

club.student_set.all() #これはOK
if club.student_set.all() # これもfalseに分岐するだけ

となるので特に問題ありません。

逆パターンに関しても問題なしです。

student.clubs.all()
if student.clubs.all()

ですが１対１になると

teacher.club #これはエラー
if teacher.club: # これもflaseに分岐せずにエラーになる

関連するレコードが存在するのかを調べる方法としてhasattr関数が用意されているので、条件分岐処理の際にはこれを用いることになります。

if hasattr(teacher, "club"):
# これであればfalseに分岐する