はじめに
2019年に日本ディープラーニング協会(通称JDLA)が主催するAIの資格、Deep Learning for General 略称「G検定」を取得しました。
少し前の話になりますが、最近AIやデータサイエンス関連の資格についての話題が多くなってきた気がするので、これから挑戦してみたいという人に向けて勉強法や感想などを書いていきたいと思います。
この記事の対象者
✅ これからAIについて勉強を始めてみたいと思っている人
✅ G検定を受験したいが、何をやっていいかわからない人
✅ 「自分じゃAIなんて無理」と思ってしまうが、興味はある人
G検定って何?
G検定とは、日本ディープラーニング協会という、日本のAI事業を発展させるために発足した、一般社団法人です。AIを事業の核とする企業および有識者が中心となって、産業活用促進、人材育成、公的機関や産業への提言、国際連携、社会との対話などの様々な取り決めや、見解を発表しています。
理事長はAIの研究で有名な、東大の松尾 豊教授です。
このJDLAがAI人材育成のために実施している試験が、「G検定」と「E資格」の2種類の資格です。
このうち、ビジネス分野にもAiの知見を広く生かせる人材=ジェネラリストを育成向けの資格がG検という感じでしょうか。
平たく言えば、「AIを自分の業務でうまく使ったり、エンジニアと事業開発の話がきちんとできる人の育成」のためでしょうか。
※JDLAについては以下を参照
https://www.jdla.org/
どんな人におすすめの資格?
G検定はジェネラリスト育成資格なので、例えば以下の様な人が対象って感じがします。
- 特にエンジニアにならなくてもいいがAIには詳しくなりたい
- 自分の今の仕事に活かせればいいという社会人
- 就活のアピールに使いたい学生
- 何していいかわからないが、とにかくAIが勉強したい人
入門編の様な位置づけの資格なので、とりあえずアピールできてかつ勉強のとっかかりとしては初学者には向いているのではないでしょうか。
ただ、初学だと「難しいぞ・・・」と感じる部分は多いかもしれません。
受験当時の筆者のレベル
全く知識ゼロです。プログラミングも当時は全くやったことがありませんでしたし、何をやっていいかもわかりませんでした。AIとか人工知能とか、なんか難しそうだし、よくわからない。自分にできるのかなぁ、と半信半疑で勉強を始めた記憶があります。
試験の概要
試験は年に3回(3月、7月、11月)実施されています。私は2019#1を受験しました。年に複数回実施されているので、自信がついたら直近の試験に受験をするといいでしょう。
オンライン受験(2022年も同様)なので自宅で受験できるのが嬉しいです。試験時間内にネットで検索することは認められているので、わからないことがあれば調べられます。ただし、問題数が多く試験時間がタイトなので、調べまくっていると間に合いません。以下に試験の概要をまとめます。
- 試験時間:120分
- 知識問題(多肢選択式・220問程度)
- オンライン実施(自宅受験)
- 受験費用
一般:13,200円(税込)
学生:5,500円(税込)
学生は割引があります。受験資格は特にないので、誰でも受験できます。
試験範囲
割と幅広く出題されます。AIの技術的な内容はもとより、歴史や法律、国の政策や社会問題など時事問題的な部分からも出題されます。一応シラバスはあるんですが、実際はやったことも、見たこともないような部分から出題されたりもしていました。2022#2でもそうだったみたいです。
試験範囲
- 人工知能(AI)とは(人工知能の定義)
- 人工知能をめぐる動向
- 人工知能分野の問題
- 機械学習の具体的手法
- ディープラーニングの概要
- ディープラーニングの手法
- ディープラーニングの社会実装に向けて
2022年にシラバスが若干改訂されて新しい分野も範囲に入りましたが、合格率にはそれほど影響もなかったみたいですね。
ちなみに、協会の名前にもなっている「ディープラーニング」というのは、AIブームが起こるきっかけになった技術、日本語では深層学習のことです。
JDLAのサイトでもシラバス(試験範囲のこと)が公開されています。
https://www.jdla.org/certificate/general/#
次の記事では具体的な勉強法や筆者なりの対策について書きたいと思います。