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シェアモビリティの標準的なデータフォーマットGBFSを使って作ってみた!Advent Calendar 2022

Day 8

シェアサイクルのオープンデータ(GBFS)とM5Stackを使ってパーソナライズドサイネージを作ってみた!

Last updated at Posted at 2022-12-10

背景

  • 新たな移動の選択肢としてシェアサイクルが普及

  • 通勤、通学、観光、ポタリングなど様々な用途で利用されている。

  • GBFSというシェアモビリティの標準的なデータフォーマットがシェアサイクル事業者から公開された。

課題

  • ステーション(貸出・返却場所)に行ったが、自転車がないことがある

  • 事前にスマホアプリで確認はできるが、「貸出台数」を画面に表示するまでに30秒から1分程度はかかってしまう。

つくるもの

  • ボタンを押すと、設定しておいたステーションの貸出可能自転車数が表示されるスイッチ

やることを3つのステップに分解

  • シェアサイクルオープンデータより、貸出可能自転車台数を取得:AWS Lambda の設定
  • M5Stackとデータをやり取りするAPIを用意する:AWS API Gateway の設定
  • M5Stackで、API経由でデータを取得しディスプレイに表示:M5Stackの使い方

シェアサイクルのオープンデータについて

以下2つの記事に詳しく書かれています。

GBFSについての概要はこちら

GBFSのファイル、カラムについてはこちら

ソフトウェアバージョン

  • M5Stack Basic V2.6
  • M5Burner 2.28
  • UIFlow v1.9.8-en
  • macOS Monterey

という組み合わせで突き進んでみたら、エラーたくさん出たけど、何とかプログラムを書き込める状態になりました。

Step1 : AWS Lambda の設定

  • 言語はPythonを選択
  • Pythonのライブラリを使えるようにLayerにAmazon リソースネーム (ARN) の設定

参考図書
AWS Lambda実践ガイド 第2版
(第1章,第2章)

LambdaでPythonのスクリプトを開発する際、外部ライブラリを利用するにはLayerを用意する必要があります。

幸いにも以下のリポジトリで、有志の方々が作成したLambdaのPythonライブラリLayerが公開されているので使わせていただきましょう。

例として、東京リージョン(ap-northeast-1)でPython3.8を使う場合のパッケージLayer群は以下のサイトに一覧されています。

サンプルコード

import json, requests
import pandas as pd

def lambda_handler(event, context):
    
    #クエリパラメータを変数として利用する
    id = event['station-id']

    #URLへアクセスしてデータを取得
    url = requests.get("https://api-public.odpt.org/api/v4/gbfs/hellocycling/station_status.json")

    text = url.text

    #変換したいJSONファイルを読み込む
    df = pd.read_json(text)
    
    #ネスト(入れ子)構造になっている"data"という項目を展開する
    df_json_normal = pd.json_normalize(df['data'][0])

    df_json = df_json_normal.query('station_id == @id')[["station_id","num_bikes_available"]]
    print(df_json)

    output_text = str(df_json.iloc[0,1]) 

    return {
            'statusCode': 200,
            'id':event['station-id'],
            'body': output_text
            }

Step2 : AWS API Gateway の設定

  • REST API
  • GETメソッド
  • クエリパラメータの設定

クエリパラメーターを設定して、

API endpoint
https://example.com/groups/station-status?station-id=1234

のように、endpointの末尾でステーションIDを指定すれば、該当するステーションの自転車台数が取得できるようにしました。

station-id ステーション名 endpoint
2468 グランツリー 武蔵小杉店 https://example.com/groups/station-status?station-id=2468
5668 ソフトバンク本社前(OpenStreet本社) https://example.com/groups/station-status?station-id=5668

また、ステーションIDについては、
あらかじめ以下のようなプログラムでステーション一覧を取得し、
シェアサイクルスイッチのボタンに反映させたいステーションのIDを調べておこう!

station_info
import json
import requests
import pandas as pd

# URLへアクセスしてデータを取得
url = requests.get(
    "https://api-public.odpt.org/api/v4/gbfs/hellocycling/station_information.json")
text = url.text

# 変換したいJSONファイルを読み込む
df_json = pd.read_json(text)

# ネスト(入れ子)構造になっている"data"という項目を展開する
df_data = pd.json_normalize(df_json['data'][0])

# JSONをCSVへ変換して文字コードをutf8で出力
df_data.to_csv("hellocycling_station.csv", encoding='utf8', index=False)

Step3 : M5Stackの設定

参考図書
アイデアをカタチにする! M5Stack入門&実践ガイド
の第8章「UIFlowでM5Stackをプログラミングする」を参考にしました。

M5Stack Basicを購入 

1C99B4C2-AAB0-45A7-B063-85CC8ECC18B9.png

まずは以下のリンクからM5Stack Basicを購入

2023年6月7日、M5Stack Basic v2.7が発売となりました。v2.6は販売終了となります。

v2.6 は ¥6,500、ちなみに現在購入できる v2.7 は、¥6,391 (2024年1月現在)
ちょっと安くなってうれしいですね。

M5Stackの基本操作

USBケーブルなどで電源を供給していない状況で、

  • 赤い電源ボタンを押すを起動
  • 赤い電源ボタンをもう1度押すを再起動
  • 2度連続で押すと電源OFF

M5Burner

UIFLOW FIRMWARE BURNING TOOL をダウンロード
D7889418-41E0-42C8-BE57-CE276C6BD560.png

M5Burner をインストールして立ち上げると以下のような画面が現れる。

A9D7EF74-3669-4028-BF8C-232A2DA92C38.png

M5Stack UIFlow の Wifi 設定方法

毎回悩むので、備忘録を兼ねて綴ります。
ずっと、M5 Burnからやり直しかと勘違いしてましたが、
以下のように簡単にできるとは知らなかったです。

という文章から始まるのですが、まさに私も同じ状況でした。こんなに簡単にWifiの設定できたんだと感動しました。

UIFlow ( https://flow.m5stack.com/ ) サーバーへアクセス

BF19947F-F537-4C87-9FD0-7314B5098852.png

やっていることとしては、「インターネット経由で UIFlow と M5Stack を接続」 している。
その際に、M5Stackに表示された API KEY を入力して接続する。

「ボタンを押したら、APIでラック数のデータを取得しディスプレイに表示する」フローを作成する。

パーソナライズドサイネージの完成

完成した様子をXに投稿したので御覧ください!
音も入ってます!

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