Railsのヘルパーメソッドとは？基本と便利な使い方

1. ヘルパーメソッドとは？

Railsのヘルパーメソッドは、ビュー（View）での処理を簡潔に書くためのメソッドです。
たとえば、日付のフォーマット変換やリンクの作成を簡単に記述でき、コードの可読性を向上させます。

なぜヘルパーメソッドを使うのか？

1. ビューのコードをスッキリさせる（ロジックを減らし、見やすくする）
2. 共通処理をまとめて再利用できる（DRY原則に従う)
3. Railsが提供する便利なメソッドを活用できる

2. よく使われるヘルパーメソッド

① link_to（リンクを作成する）

<a>タグを簡単に生成できます。

<%= link_to "ホームへ戻る", root_path %>

URLだけでなく、オプションを追加することでCSSクラスの適用やデータ属性の追加も可能です。

<%= link_to "詳細を見る", article_path(@article), class: "btn btn-primary" %>

② image_tag（画像を表示する）

画像タグを簡単に生成できます。

<%= image_tag "logo.png", alt: "サイトのロゴ", class: "logo" %>

③ form_with（フォームを作成する）

Railsでは、フォームの作成もヘルパーメソッドを使うと簡単になります。

<%= form_with(model: @user, local: true) do |f| %>
  <%= f.label :name %>
  <%= f.text_field :name %>
  <%= f.submit "送信" %>
<% end %>

④ number_to_currency（通貨フォーマットに変換する）

数値を通貨の形式に変換できます。

<%= number_to_currency(1000) %>  # => ¥1,000

オプションを指定すれば、通貨の種類を変更することも可能です。

<%= number_to_currency(1000, unit: "$", delimiter: ",", precision: 2) %>  
# => $1,000.00

⑤ time_ago_in_words（○○前を表示する）

投稿時間などを「◯◯前」に変換できます。

<%= time_ago_in_words(@article.created_at) %> 前

3. カスタムヘルパーを作成する

Railsでは、独自のヘルパーメソッドも作成できます。
例えば、文字数を制限して「…」をつけるメソッドを作りたい場合：

① app/helpers/application_helper.rb にメソッドを定義

module ApplicationHelper
  def truncate_text(text, length = 30)
    text.length > length ? "#{text[0, length]}..." : text
  end
end

② ビューで使用する

<%= truncate_text(@article.title, 20) %>