※以下は動画の内容を書き起こして一部編集したものです。
はじめに
2020年11月2日で現在のGoogle Play Consoleは新版に差し替えられます。
新しいGoogle Play Consoleは2020年6月からベータ版として公開されているのですが、11月2日以降はすべてこちらに置き換えられます。
マテリアルデザインをベースとしたモダンなデザインになっています。
実際に使ってみて気づいたこととして、
『機能概要(カテゴリ変更)』
『管理対象の公開』
『ユーザと権限』
の変更点について共有します。
機能概要(カテゴリ変更)
アプリ未選択時
「すべてのアプリ」では、アプリをピン留めして画面上に固定することが可能になりました。ログイン後のトップページで利用ユーザや獲得数が閲覧可能になりました。
「受信トレイ」が加わり、普段Google Deveoper's blogなどで取得していたAPIの追加やポリシー変更などの情報がコンソール上で取得可能になりました。
アプリ選択時
用途別に各カテゴリに分けられて表示されるようになりました。
- Release/リリース
- リリース作業, リリース前テスト
- Glow/成長
- Google Playの掲載情報, ユーザ獲得数
- Quality/品質
- リリース後のレビュー, クラッシュ
- Monetize/収益化
- アプリ価格, アプリ内アイテム, プロモコード, 売上レポート
- Policy/ポリシー
- アクセス権限, プライバシーポリシー
カテゴリはロールによって分けられているようです。
開発者であればリリースと品質、マーケターであれば成長と収益化を見るように想定されているようです。
管理指定の公開
旧版のGoogle Play Consoleでは「時間指定公開」と呼ばれていた機能です。
通常公開ではGoogleの審査から公開まで通して行われますが、
「管理指定の公開」をONにすると審査完了時で処理を中断し、再度公開を行うことでユーザに公開されます。公開を指定の日に行いたい場合やiOSとリリース日を合わせたい場合などに使用します。
(公式ドキュメントだと審査は最長で7日とあります。実際の体感では半日程度かかるイメージです。)
手順
「時間指定公開」と比較して、「管理指定の公開」のリリース操作はわかりやすくなりました。メニュー「公開の概要」から以下番号順に行います。
審査完了後には以下のように変更内容の一覧が確認可能になりました。
「確認して公開」をクリックするとユーザーにアプリが公開されます。
ユーザーと権限
今回の変更で個人的に一番変わったと思う項目です。
現在まで適当にアカウントを管理していた場合は注意が必要です。
アプリ権限, アカウント権限
ユーザ招待時に有効期限、アプリ権限、アカウント権限を指定します。
チェックボックスは10~20程度あるので時点にロールを明確化する必要があります。
(旧コンソールにも同等の項目があります)
二段階認証
ログイン時に端末での許可を求められます。
iPhoneでも問題ありません。スマートフォンで認証する操作が必要になります。
10月までにやっておくこと
上記のようにアカウントの権限周りと認証方法が厳しくなっているため、11月2日までにアカウント管理の見直しを行ったほうが良さそうです。
特にドクロマーク(💀)に該当する場合は更新作業に支障が出る場合があるので注意しましょう。
まとめ
- 機能概要(カテゴリ変更)
- わかりやすくなりました。
- 管理対象の公開
- 日本語名がわかりにくいですが時間指定公開のことです。
- 手順はほぼ変わりませんがUIがわかりやすく、便利にできるようになりました。
- ユーザーと権限
- アカウント管理がまずい場合は見直しが必要になります。
参考
新しいGoogle Play Consoleベータ版のご紹介
https://developers-jp.googleblog.com/2020/06/introducing-the-new-google-play-console-beta.html
2020年11月2日より全デベロッパーに新しいGoogle Play Consoleを適用します
https://developers-jp.googleblog.com/2020/09/all-developers-will-get-new-google-play-console.html
Google Play Console webinars
https://www.youtube.com/playlist?list=PLWz5rJ2EKKc_M4-OBagr0dzGAfxea0mEn