設計の際、忘れがちなのがUID・GIDです。
最初にちゃんと設計をしないと、あとでファイル連携した際にパーミッションでうまくいかないことがあります。
ただ、導入後でも変更は可能です。
・OSユーザのUID変更
usermod -u <新UID> sidadm
・OSユーザのGID変更
groupmod -g <新GID> sapsys
これでOSユーザのIDは変更完了です。
しかし、ファイルのパーミッションは上記では変更されないので別途変更が必要です。
findで旧UID/GIDを見つけて一括で変えていきます。
・ファイルのパーミッションのUID変更
find / -uid <旧UID> -print0 | xargs -0 chown <新UID/ユーザ名>
・ファイルのパーミッションのGID変更
find / -gid <旧GID> -print0 | xargs -0 chgrp <新GID/グループ名>
変換が終わったら、再度findで確認します。
そうすると以下のようなシンボリックリンクが未変換で見つかると思います。
/usr/sap/SID/SYS/exe/uc
/usr/sap/SID/SYS/exe/nuc
/usr/sap/SID/SYS/exe/dbg
/usr/sap/SID/SYS/exe/run
/usr/sap/SID/SYS/profile
/usr/sap/SID/SYS/global
シンボリックリンクの場合"-h"オプションが必要なので、これらは個別に変更してください。
chown -h <ユーザ名>:<グループ名> <シンボリックリンク>