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legion y700 2023 15.0.774版を何とかしてグローバルROM化した話

Last updated at Posted at 2024-12-14

はじめに

  • legion y700 2023を昨年aliexpressで買って日本語化して使ってたけど、今年の前半についうっかりアップデートしたら、ver15.0.774になってしまい、一気に使いづらくなってしまったので放置してた。
  • 今回、放置してたこのタブレットにグローバルROMを書き込むことに成功したので、手順を紹介したい。
  • ちなみに、使用したPCはintel入ってるwindows11ノートパソコン(fmv zero)です。
  • また、この手順でグローバルROMを書き込んだy700ではwidevine L1対応の表示はされても、ネトフリは起動しなかったよ。アンロック状態のままだからみたい。でも、アマプラやyoutube、AbemaTVは見れたから個人的には実害なくて一安心。
    • あと、若干いじったグローバルROMを書き込んだせいかわからないけど、起動時にbootloaderの画面(「お前のdeviceに対応してないから、このOSは使えねえよ!g.co/ABHを見ろ!」と言ってるみたい。)が一瞬だけ出るようになったよ。まぁ、0.5秒に満たないような短時間なので、なんの不便もないけどね。

大まかな流れ

  • 大きく区分して下記の3段階にわかれます。
  1. バージョンを下げる
    1. QPST(Qualcomm社のソフト)をインストールする
    2. 書き込むROMを用意する
    3. y700をEDLモードで接続する
    4. ROMを書き込む
  2. boot-unlockする
    1. adbを使えるようにする
    2. sn.imgを用意する
    3. y700をfastbootモードで接続する
    4. アンロックする
  3. グローバルROMを書き込む
    1. RSA(Lenovo社のソフト)をインストールする
    2. RSAでグローバルROMをダウンロードする
    3. ダウンロードしたファイルの一部を書き換える
    4. y700をEDLモードで接続する
    5. RSAでグローバルROMを書き込む

バージョンを下げる

  • 下記の方法でバージョンを下げると、通常起動もしなくなっちゃったけど、気にしない気にしない。
  • 最終的にグローバルROMを書き込むからね。boot-unlockする準備として、バージョンを下げただけ。

  • まぁ、上記では、バージョンを下げたあと起動しているけど、15.0.774からだと起動しなかったよ。
    • 実際に起動はさせてないから、バージョン下げに成功したかどうかはわからんけど、boot-unlockができたから、うまくいったのでは?つか、15.0.774でのboot-unlock不能を回避したかっただけなので、どうでもよいかな。
  • まずは、下記リンクから、最新版のQPSTをダウンロードして、インストール。

  • 下記リンクから、初期ROMをダウンロードして、解凍しておく。

  • インストールしたQPSTの中から、QFILを立ち上げる。
    image.png

  • Configuration->FIrehouse Configuration から、下記を開き、DeviceType「ufs」を選択し、「Reset After Download」をチェックして、元の画面に戻る。
    image.png

  • 元の画面で、「LoadContent」ボタンを押す。
    image.png

  • 解凍した初期ROMフォルダの中にある、content.xmlを選択する。
    image.png

  • y700をEDLモードで接続する。

    • y700の電源を落としたあと、音量upボタンを押しながら、長辺側のusb-cに接続する。y700がブルっとなって起動するまで、音量upボタンを押しっぱなしにしておくこと。
    • EDLモードで接続した場合、下記のようにQDLoader9008が表示される。なお、一度接続すると、接続を切っても薄く表示されるので、濃く表示されているかどうかを確認すること。下記は接続を切った状態なので、薄く表示されている。
      image.png
  • EDLモードで接続されれば、自動的に「Qualcomm HS-USB QDLoader 9008(COM3)」と画面に表示される。もし、正しく接続してるのに表示されないようであれば、「SelectPort」ボタンを押してこのポートを選択する。
    https___qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com_0_2733720_101b33f0-826a-6563-17f1-8db71a186f7c.jpg

  • その後、「Download Content」ボタンを押せば、10分程度で終了。

  • なお、起動しないよ。15.0.774にしたからだと思うけど、初期ROMで起動しないよ。

  • ここまでやってしまったら、最後までやりきるしかないよ。フフフ

boot-unlockする

  • まずは、adbを使えるようにしないと駄目よね。まぁ、海外からy700を買っちゃうような人は、流石にadbを使えるようにする方法は知ってるよね?だから、細かいことは言わないけど、最小限のことは書くね。
  • 下記HPから、platform-toolsをダウンロードして、解凍します。

  • 解凍したら、そのフォルダにパスを通します。本来、フォルダ名称は「platform-tools」だけど、僕は、フォルダ名にandroid-を頭につけて、ドキュメントフォルダに格納したから下記みたいな感じ。
    image.png
  • boot-unlockに必要なファイル「sn.img」を下記HPからゲットします。
  • このとき、lenovo idが必要になります。また、lenovo idは後述する「rsa」を使用するときも必要になるから、取得しておこうね。もし、取得の仕方がわからない場合は、rsaからも取得できるから、先にrsaのインストールから始めたほうがいいかもね。

  • 上記HPに申請してもゲットできんよ!という方は、下記のHPから入手することもできるよ。こういう方がいるのはありがたいね。下記のHPでは、y700(gen3)の話がされているけど、ここでゲットしたsn.imgはy700(2023)でも使えたよ。

  • y700をfastbootモードで立ち上げます。
    • y700の電源をオフにしたあと、ケーブルを繋いでない状態で、音量upボタンを押しながら電源ボタン長押しで立ち上がります。
    • まぁ、前記の通りバージョンを下げたら、fastbootモードで立ち上がってるんじゃないかと思うけどね。通常起動しなくなっちゃってるからね。
  • fastbootで立ち上がってるy700の長辺側のusb-cにケーブルを繋いでpcと接続して、powershellをたちあげます。
    • fastbootで接続されているかどうかを確認するには、コマンド:fastboot getvar allを打ち込んで、情報が表示されるかどうかで分かるよ。
  • つながっていることが確認できたら、下記のように、入手したsn.imgをつかってunlockします。fastboot flash unlock "(格納フォルダへのパス)\sn.img"
    image.png
  • これが成功したら、次のコードを打ち込みます。
    • fastboot oem unlock-go
    • fastboot set_active a
  • y700のfastboot画面で、「DEVICE STATE」がunlockedになってれば完了です。ちなみに、本来は下記画面上でPRODUCT_NAMEやSERIAL NUMBERも記載されているけど、windows11に標準搭載されているpaintアプリでAIを使って消したら、最初から存在しないように消されているね。
    タイトルなし.jpg

グローバルROMを書き込む

  • 下記リンクから、RSA(Software Fix (Rescue and Smart Assistant))をダウンロードしてインストール

  • インストールしたら、下記の「SoftwareFix」を立ち上げる。

image.png

  • 「持続する」とか、怪しい日本語だけど、気にせずポチっとな。
    image.png
    image.png
  • ログインすると、下記画面になるから、「救助」のまま、「タブレット」を選択して、次の画面で、「シリアル番号を入力」を選択。
    image.png
    image.png
  • 次の画面で、「S/Nを見つける方法は?」を選択して、次の画面で「手動選択」を選ぶ。
    image.png
    image.png
  • 次の画面で、TB320(y700 2023の型番)を選ぶと、直近版のROMが表示されるので、「確認ボタン」を押す。
    image.png
  • ダウンロードが終了して下記の画面になったら、ROMの中身を書き換える。
    image.png
  • ダウンロードしたファイルは、解凍されていて、下記フォルダに存在する。
    • "C:\ProgramData\RSA\Download\RomFiles\TB320FC_ROW_OPEN_USER_Q00031.0_U_ZUI_16.0.475_ST_241122"
    • このフォルダ内の、vender_boot.imgファイルが書き換え対象となる。
      image.png
  • このフォルダからvender_boot.imgファイルをデスクトップにコピーして、同じくデスクトップに下記コードを書き込んだ「macro.py(ファイル名は何でも良いけど、拡張子は.pyにして)」を用意して、「vender_boot.img」をmacro.pyの上に置くと、vendor_boot_prc.imgが出来上がるので、これをリネームして、先程のフォルダ内のvender_boot.imgと入れ替える。これで準備OK!
  • あ!macro.pyを動作させるため、先にpythonを下記からダウンロードしてインストールしておいてね。

import os,sys
os.chdir(os.getcwd())

args = sys.argv

with open(f'{args[1]}','rb') as f:
    w_f=f.read()
    w_row=b"\x49\x52\x4F\x57"
    w_prc=b"\x49\x50\x52\x43"

    w_kekka=w_f.find(w_row)
    if w_kekka!=-1:
        print('change row -> prc')
        out=w_f.replace(w_row,w_prc)
        out_name='vendor_boot_prc.img'
    else:
        w_kekka=w_f.find(w_prc)
        if w_kekka!=-1:
            out=w_f.replace(w_prc,w_row)
            print('change prc -> row')
            out_name='vendor_boot_row.img'
        else:
            print('Neither "ROW" nor "PRC" found')
            exit()


with open(f'{out_name}','wb') as f:
    f.write(out)
  • y700をEDLモードでPCと接続して、RSAの「救助」ボタンを押すと、10分くらいで、書き換え終了。
  • グローバルROM版y700(2023)の出来上がり!!!

タイトルなし.jpg

さいごに

  • 今日、午前10時から開始して、午後1時過ぎくらいにグローバルROMへの書き換えが終了して、投稿の記事を書き終わったのが16時半…
  • お昼も食べずに作業し続けたから、へとへとです。
  • 僕と同じように774版で苦労している人の役に立てば嬉しい。

(おまけ)今更ながら思ったんだけど、QFIL使えばboot-unlockしないで書き込めるなら、3-1,2,3で作ったグロROMを1-2のROMに入れ替えて1の作業を行えば2の作業を省略できるのかも...unlock無しでイケるかどうか不明だから、オススメはしないけどね

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