はじめに
格安Androidタブレットがサブマシンとして活躍できるGNURootDebianの日本語環境設定方法(CUI)とmicroSDへのデータ移動方法の備忘録です。データ移動方法に関してはAndroidOSのバージョンや機種によって異なるかもしれません。
使ったもの
- Android端末(ASUS Zenpad10 301M)
- ADB環境のあるPC
- microSDカード
- GNURootDebian(http://play.google.com/store/apps/details?id=com.gnuroot.debian)
アプリをmicroSDに移動する
特にTexなんかを入れると内部ストレージがカツカツになるのでGNURootDebianのデータをmicroSDに移動させます。失敗したり、フォーマットされる可能性があるのでSDカード内のデータを事前にバックアップすることを勧めます。
- まずAndroidタブレットの開発向けオプションを有効にします
- [設定] > [端末情報] > [ソフトウェア情報] > [ビルド番号]と進み
- ビルド番号を何回か連打すると開発向けオプションをオンにできるはずです
- 開発向けオプションでアプリ欄の「外部ストレージへのアプリの書き込みを許可」をオンにする。[デバッグ]欄の[USBデバッグ]もオンにしときます
- 次にmicroSDをさした端末とADB環境のあるPCと接続し、Windowsならコマンドプロンプトで
adb shell
> sm list-disks
- でsdカードのIDを確認した後
> sm partitiion disk:SDカードのID mixed 50
- によりSDカードストレージをアプリ用のストレージとデータ保存用の外部ストレージを半々に分けます。
- 参考:https://decoy284.net/2016/03/12/android-6-xperia-z5-sdcard-internal-storage/
- 端末にGNURootDebianをGooglePlayからインストール(まだ開かない)
- [設定] > [ストレージ] > [内部共有ストレージ] > [アプリ] > [GNURoot]に進み、使用されているストレージが[内部共有ストレージ]なら[変更]によりSDカードへ移します
- 設定内の[ストレージ]欄等で成功したのを確認したらGNURootDebianを開きます
- 自動で初期インストールが始まるので眺めます
- 最後に設定内の[ストレージ]欄でSDが破損していなかったり、アプリの移動が失敗していなかったら成功です
日本語環境のセットアップ
デフォルトで日本語を入力することもできなければ出力もされないので設定を行います
apt-get update && apt-get upgrade
apt-get install -y build-essential nano task-japanese locale apt-utils emacs-nox
必要ならTexパッケージもインストールします(かなり時間がかかります)
apt-get install -y texlive-full texlive-lang-japanese
日本語設定をしていきます
echo 'export LANG="ja_JP.UTF-8"' >> ~/.bashrc
echo 'export LC_ALL="ja_JP.UTF-8"' >> ~/.bashrc
echo 'export LANGUAGE="ja"' >> ~/.bashrc
/etc/locale.gen内のコメントアウトを外します(#を消す)
locale.gen
:
en_US.UTF-8 UTF-8
:
ja_JP.UTF-8 UTF-8
:
ターミナルで以下を実行し設定を反映させ終わりです
locale-gen
アプリを再起動すれば設定されるはずです
exit
最後に
言語設定に関してはより良い方法があるのかもしれませんが、初心者なりにまとめさせてもらいました。/homeなど内部ストレージでは実行権限がなく、外部ストレージでは読み取りしかできないので注意が必要です。