はじめに
(巷ではCodexが流行っている最中ですが、単純に課金していないため、)
Azure OpenAI Serviceを使用して、Codex-CLIをセットアップする手順を説明します。
これにより、Windows11のWSL2環境でCodexを利用できるようになります。
前提条件
- Windows11がインストールされたPC
- WSL2が有効化されており、Node.js22以上がインストールされていること
- Azure OpenAI Serviceのリソースが作成されていること(今回はGPT-4.1で作成)
手順
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Codex CLIのインストール
npm i -g @openai/codex
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Codex CLIのセットアップ
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~/.codex/config.jsonの作成
以下内容のファイルを~/.codex/config.jsonに作成します。- modelはAzure OpenAI Serviceで作成したdeployment名に置き換えてください。
- providerはazureに設定してください。
- baseURLはAzure OpenAI Serviceのエンドポイントに置き換えてください。
{ "model": "gpt-4.1", "provider": "azure", "providers": { "azure": { "name": "AzureOpenAI", "baseURL": "https://YOUR_PROJECT_NAME.openai.azure.com/openai", "envKey": "AZURE_OPENAI_API_KEY" } }, "history": { "maxSize": 1000, "saveHistory": true, "sensitivePatterns": [] } }
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.envファイルの作成
作業フォルダに.envファイルを作成し、以下の内容を記述します。- Azure OpenAI ServiceのAPIキーを設定してください。
- OPENAI_API_KEYもAzure OpenAI ServiceのAPIキーを設定します。
- AZURE_OPENAI_API_VERSIONは、Azure OpenAI ServiceのAPIバージョンを指定します。
# .env OPENAI_API_KEY=xxx AZURE_OPENAI_API_KEY=xxx AZURE_OPENAI_API_VERSION=api-version=2025-01-01-preview
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Codex CLIの動作確認
codex --provider azure
正常に動作する場合、以下のようなメッセージが表示されます。
user Hi codex Hello! How can I assist you today?
うまく動作しない場合は以下でcodexを起動し、デバッグ情報を確認してください。
DEBUG=true codex --provider azure
- 特にbaseURLがおかしいとAPI呼び出しのURLが変になります。
- 正しいURLは以下のようになります。
https://YOUR_PROJECT_NAME.openai.azure.com/openai/deployments/YOUR_DEPLOYMENT_NAME/chat/completions?api-version=2025-01-01-preview
- 正しいURLは以下のようになります。
- 特にbaseURLがおかしいとAPI呼び出しのURLが変になります。
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