DockerでQiita CLI環境を構築する

はじめに

最近はQiita記事の執筆に生成AIを活用して、マークダウンで記事を書くことが増えてきました。
それを手動でQiitaに書き写しており面倒だったので、Qiita CLIを使ってマークダウンのまま、記事を投稿してみようと思いました。

Qiita CLIを使うことで、ローカル環境でQiita記事を執筆・プレビュー・投稿できるようになり、
さらにDockerを使用することで、クリーンで再現性の高い執筆環境を構築できます。

本記事では、Dockerを使用してQiita CLI環境を構築する方法を紹介します。

前提

• Docker Desktopがインストールされている
• Qiitaのアカウントを持っている
• ターミナルの基本的な操作ができる

手順

1. プロジェクトの準備

まず、プロジェクトのディレクトリを作成し、必要なファイルを用意します：

mkdir qiita-cli
cd qiita-cli

2. Dockerfileの作成

以下の内容でDockerfileを作成します：

FROM node:23-slim

WORKDIR /app    

RUN apt-get update && \
    apt-get install -y git && \
    npm install -g @qiita/qiita-cli && \
    apt-get clean && \
    rm -rf /var/lib/apt/lists/*

# Node.jsの環境変数を設定
ENV NODE_ENV=production
ENV NODE_OPTIONS=--no-warnings

CMD ["sleep", "infinity"]

3. docker-compose.ymlの作成

以下の内容でdocker-compose.ymlを作成します：

services:
  qiita-cli:
    build: .
    volumes:
      - ./:/app
    ports:
      - "8888:8888"
    environment:
      - QIITA_TOKEN=${QIITA_TOKEN}
    tty: true
    extra_hosts:
      - "host.docker.internal:host-gateway"

networks:
  qiita-network:
    driver: bridge

4. qiita.config.jsonの作成（プレビュー設定）

以下の内容でqiita.config.jsonを作成します：

{
  "includePrivate": false,
  "host": "0.0.0.0",
  "port": 8888
}

5. Qiita APIトークンの取得と設定

1. Qiitaの設定ページにアクセス
2. 新しいトークンを作成（read_qiitaとwrite_qiitaの権限が必要）
3. .envファイルを作成し、以下の内容を追加：

   QIITA_TOKEN=your_qiita_token
   

6. 環境の起動

以下のコマンドでDocker環境を起動します：

docker-compose up -d

7. 記事の作成と管理

新規記事の作成

docker-compose exec qiita-cli qiita new my-article

プレビュー

docker-compose exec qiita-cli qiita preview

ブラウザでhttp://localhost:8888にアクセスすると、記事のプレビューが表示されます。

記事の投稿

docker-compose exec qiita-cli qiita publish my-article

まとめ

Docker環境でQiita CLIを使用することで、ローカル環境を汚さずにQiita記事の執筆・プレビュー・投稿が可能になります。
画像だけ事前のアップロードが必要ですが、生成AIを活用して記事の執筆を効率化するために活用してみてください。

参考

• Qiita CLI公式ドキュメント