EloquentでCRUDしよう

Eloquentって？

Laravelに含まれている美しくシンプルなアクティブレコードによるデーター操作の実装です。

と書いてありますが、言ってしまえばデータベースのテーブルの内容をModelとして扱える便利な機能です。

使い方

モデルを作る

ここではlaravelの公式を参照してみましょう.

php artisan make:model Flight

このコマンドでFlightモデルを作ることができます。

Flight.php

<?php

namespace App;

use Illuminate\Database\Eloquent\Model;

class Flight extends Model
{
    //
}

こんな感じのファイルが生成されます。ここでnamespaceは名前空間というもので、今後このFlightモデルを使うときは

App\Flight

で使うことができるようになります。

現在のままでは単に空のモデルを作っただけです。そこでflightsテーブルの内容を紐付けてみます。
flightテーブルには

• id
• datetime
• name
• company
• from
• to

というカラムが存在するとします。
飛行機の便みたいなものを想像してください。

紐付けましょう。こうなります。

Flight.php

<?php

namespace App;

use Illuminate\Database\Eloquent\Model;

class Flight extends Model
{
    /**
     * モデルと関連しているテーブル
     *
     * @var string
     */
    protected $table = 'flights';
}

これで完了です。

Create

それではテーブルにデータを挿入してみましょう。ここでidは主キーかつauto_incrementとします。

$obj = new App\Flight;
$obj->datatime = '2019-01-01';
$obj->name = 'NH01';
$obj->company = 'ANA';
$obj->from = 'NRT';
$obj->to = 'JFK';
$obj->save();

これで以下のようなデータが挿入されます。

id	datatime	name	company	from	to
1	2019-01-01	NH01	ANA	NRT	JFK

Read

次にテーブルからデータを取得しましょう。
ここでは以下のようなテーブルを想定します。

id	datatime	name	company	from	to
1	2019-01-01	NH01	ANA	NRT	JFK
2	2019-01-02	JL01	JAL	HND	LHR

例えばID=2のものを取得したいときは以下のように書きます。

$obj = App\Flight::where('id',2);

たったこれだけです。
このあと、例えば

echo $obj->name; //「JL01」と出力される

のように利用すればOKです。

さらに

$flights = App\Flight:all();
foreach($flights as $flight) {
    echo $flight->company."\n"; //ANA JALと出力される
}

みたいなことも可能です。

Update

続いてアップデートしてみましょう。

id	datatime	name	company	from	to
1	2019-01-01	NH01	ANA	NRT	JFK
2	2019-01-02	JL01	JAL	HND	LHR
例えばid=1のtoを変えたい、ときは以下のようにします。

$obj = App\Flight:where('id', 1);
$obj->to = 'DWC';
$obj->save();

するとテーブルは以下のようになります。

id	datatime	name	company	from	to
1	2019-01-01	NH01	ANA	NRT	JFK
2	2019-01-02	JL01	JAL	HND	DWC

簡単ですね。Createのnewがないだけです。

Delete

最後に消しましょう。
ここではdatetime >= 2019-01-01を削除します。

$obj = App\Flight::where('datetime','>=', '2019-01-01');
$obj = delete();

こうすることで

id	datatime	name	company	from	to

となります。where句をこのように使うこともできるわけですね。
他にも

$obj = App\Flight::find(1);
$obj = delete();

とすることで

id	datatime	name	company	from	to
2	2019-01-02	JL01	JAL	HND	DWC

となります。主キーの場合find句を使えばwhere句よりも楽です。

終わりに

Eloquentはとても便利なものです。ここに書いてあることはあくまで触りです。
詳しくは
Laravel 5.7 Eloquent：利用の開始
Eloquent をおさらい
を御覧ください。