現在、Monaca クラウド IDE では、次の 3 つのモードでプロジェクトを開くことができるようになっています。
- クラウドIDEで開く
- セーフモードで開く
- ライトモードで開く
クラウドIDEで開く
クラウドIDEで開く
でプロジェクトを開いた場合は、ターミナル機能を含む Monaca クラウド IDE の全ての機能を利用できます。
ターミナル機能は、有料プランから利用できます。
このモードでは、プロジェクトを開いた際にプレビューサーバーでプロジェクトを処理するために、package.json
の dependencies
や devDependencies
に設定されているパッケージがインストールされます。
そのため、package.json の設定内容によっては、プロジェクトの容量が非常に大きくなる場合がありますが、Monaca クラウド IDE でもローカル環境と同じような開発を行うことが可能になります。
セーフモードで開く
セーフモードで開く
でプロジェクトを開いた場合は、Monaca クラウド IDE のプレビュー画面が利用できなくなります。
Monaca クラウド IDE では、通常プレビュー画面が表示されている状態でプロジェクトが開きます。
プレビュー画面が表示されている場合は、プロジェクトを開いた際に起動ファイルに記述されている JavaScript が実行されるため、JavaScript の処理が無限ループ等になっている場合は、ブラウザー自体がフリーズし、操作できない状態になる場合があります。
セーフモードでは、プレビュー画面が利用できない状態でプロジェクトが起動するため、プロジェクトを開いた際に起動ファイルは実行されません。
そのため、JavaScript に記述されている無限ループ等の処理でブラウザーの操作ができなくなる状態を回避することができます。
セーフモードは、JavaScript の無限ループ等の処理でブラウザーが操作できない状態になった場合に、問題の処理を修正するために使用します。
ライトモードで開く
ライトモードで開く
でプロジェクトを開いた場合は、ターミナル機能を利用することはできなくなります。
ライトモードでは、package.json
の dependencies
や devDependencies
に設定されているパッケージは、インストールされません。
プレビュー画面には、プロジェクトの www
配下にある起動ファイルの実行結果が表示されるようになります。
ライトモードでは、package.json
に設定されているパッケージはインストールされないため、プロジェクトの容量を抑えることができます。また、ターミナル機能は利用できなくなりますが、クラウドIDEで開く
でプロジェクトを開いた場合より、動作が軽くなる利点もあります。
Vue.js
のようなトランスパイルが必要なフレームワークプロジェクトの場合は、プレビューサーバーでプロジェクトを処理する必要があるため、package.json
に設定されているパッケージをインストールする必要がありますが、最小限のテンプレート
やトランスパイルが不要なプロジェクトを利用する場合は、ライトモードでプロジェクト開発を行うことができます。
プロジェクトの再構成について
新規にプロジェクトを作成し クラウドIDEで開く
でプロジェクトを開いた場合は、package.json
に設定されているパッケージがインストールされます。
対象のプロジェクトがトランスパイル不要なプロジェクトだった場合は、インストールされたパッケージは利用しないため、プロジェクトに無駄な容量が発生します。
一度、 クラウドIDEで開く
からプロジェクトを開いた後に、ライトモードに切り替えたい場合は、プロジェクトの再構成
を実行することで、プロジェクトにインストールされたパッケージを削除することができます。
プロジェクトの再構成
は、Monaca Dashboard に表示されているプロジェクトを選択し、設定
> プロジェクトの再構成
項目にある 再構成
ボタンをクリックすることで実行することができます。
おわりに
開発するプロジェクトによっては、ライトモード
で開発を行うことができます。ライトモードを利用することでの利点もありますので、一度、プロジェクトで利用する起動モードを確認してみてはいかがでしょうか。