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Teamsの音声遅延がヒドイので、どれぐらい遅いか調べてみた

Last updated at Posted at 2022-12-19

はじめに

KDDIテクノロジーという会社で、映像配信のお仕事とかやってます。
昼間は打ち合わせ、夜は作業という感じで、Teamsは常に私のPCでは立ち上げっぱなしです。
今回は、Microsoft Teamsの音声遅延がどれぐらいなのか計ってみた!という内容です。

音声遅延が酷くて困っているから改善した!という話ではありません。
ただ、計測して、やっぱり遅延が結構ある!という内容なので、ご了承ください。

打ち合わせ中、相手と声が被る!

リモート環境で仕事を行うことが当たり前になって、もう2年以上たちました。
リモート用PCを会社から渡され、そのPC内にあるTeamsやZoomを使って、打ち合わせを日々、行っています。
しかし、今月、リモート用PCが調子悪くなってきたので、交換したところ、Azure Virtual Desktopを使うことになっていました。

そして、Microsoft TeamsもAzure Virtual Desktop内にあり、リモートPC越しに使うことになりました。

使ってすぐに気が付いたのですが、打ち合わせをしていると相手との会話が重なることが多々、増えました。

音声遅延が増えているはなんとなく、分かっていましたが、打ち合わせが非常にやりにくい状態になっています。
今回、どれぐらい遅くなっているのかを調べてみることにしました。

下図のように、以前までの構成と新しい構成を検証環境として作り、リモートPC側に入力する音声と、受信側のPCで出力される音声をSound Capture device(BEHRINGER FLOW 8)へ入力し、音声の波形表示ソフトを入れたPCを使って、遅延の計りました。

構成図

Untitled002.png

差分計測

波形表示ソフト(SoundEngine Free)を使って、音声遅延を計測しました。

chien.png

音声遅延一覧表

 計測回数  以前までの構成  新しい構成 
1回目 235 msec 363 msec
2回目 229 msec 354 msec
3回目 234 msec 381 msec
4回目 253 msec 372 msec
平均 238 msec 368 msec

計測日:2022年12月19日23時頃

体感として350 msecを超えてくるとやはり、打ち合わせは困難と思われます。
新しい構成は、リモートデスクトップを使っているので、リモートPCの物理的なマイクからAzure Virtual Desktopへ送り、その後、受信者側のPCへ音声を伝送しているので、遅くなってあたり前なところです。

ほかのサービスはどうなの?

リモート会議ツールとしては、Teams以外にもZoomやGoogle Meetでも音声遅延を計ったこともあります。
PCとAndroidスマホの1対1の構成でしたが、大体、音声の遅延は、200 msec~250 msecぐらいでした。

リモート会議ツール以外では、以下のような感じです。
ゲーマーご用達のDiscordが80~90 msec。
音楽セッションも行えるYAMAHAのSYNCROOMが20~30 msec程度(計測は、1年前ぐらい)。

おわりに

音声の双方向通信技術は、今も昔もいろいろなサービスに組み込まれ、今まで以上に高音質、低遅延化は進んでいくと思われます。
非常に楽しみな要素技術ですので、今後もウォッチしていきたいと思います。

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