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WinActorを使って社内でRPAを展開したメモ

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導入の経緯

親部門である総務部が営業から紹介されて試験導入を行う。
システムに関することなので、うち手動で進めることになる。

RPAの展開方法

RPAの展開方法は、2つある。

  1. システム部門が主導となって各部門のRPA化要望をヒアリングしてRPA化を行う
  2. ユーザ部門が主導となってRPA化を行う

WinActorは開発版で90万円/年の費用がかかる。
つまり、1台導入した場合は、90万円分の業務工数が削減できないとペイできない。
普通に考えてユーザ部門にWinActorを渡してそれだけの工数削減ができるだろうか?
うちの会社では絶対無理そう。なので、"1. システム部門"が主導でRPA化を展開することにした。

WinActorのダメなところ

変数がグローバルしかない

ローカル変数を定義できないので、ループのカウンタ変数が増えていく。
また、一時取得したいだけの値格納のためにも、変数が乱立していく。
WS000012.JPG

変数が検索できない

変数が検索できず、どこで初期化されて、使われているのか分からない。
ライブラリの中で変数を指定するが、どのライブラリでどの変数を指定したかを自分で覚えておかないといけない。
作ってる最中ならともかく、作成して数か月経ったシナリオの中で、どこでどの変数使ったなんて覚えてるわけないやん。
これを保守させられると考えるとゾッとする。
WS000013.JPG

ライブラリが微妙過ぎる

  • フォルダの存在チェックがない
  • 200通のメールを送ろうとすると止まる

意図しない動作が多すぎる

  • クリックしても反応しないときがある→とりあえず3回くらいクリックさせる
  • 連続してアプリを起動すると時々こける→待機時間をすんごい入れる

GUIがダルすぎる

複数のエクセルからデータを転記して集計用のエクセルに登録する業務がある。
よくある定型業務で展示会とかでもRPAするにはもってこいの業務だと宣伝している。
それをWinActorでやるとこうなる。
一つでも業務の流れが変わったらどうなるか・・・
これを作ったけど、結局VBAで作り直しました。
WS000008.JPG

WinActor嫌いな同僚の名言

ルンバを持っていてゴミ屋敷に案内される

RPA化できそうな業務をユーザ部門にヒアリングしに行くときに感じること。
その時に出てくるRPA化したい業務がゴミ屋敷レベルのことが大半。
こっちはルンバ(WinActor)を持って行ってるのに、そんな大掃除できるわけないやん。

WinActorを覚えるコストとプログラミング言語を覚えるコストにそんなに差がない

WinActorも結局VBSの修正とかをしないとまともなことができない。
展示会とかでやってる電卓操作とか、超簡単なウェブアプリ操作とかなら標準ライブラリでできるが、フォルダの存在チェックとかは自分でVBS使ってライブラリを作らないとできない。
それなら、普通にプログラミング言語覚えてVBAでやった方が効率がいいのでは。
WS000011.JPG

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