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トラストバンクAdvent Calendar 2023

Day 1

SchemaSpyを使ってデータベースの中身をまとめたかった

Last updated at Posted at 2023-11-30

こんにちは!

ふるさとチョイス事業部のプロダクト開発チームの @kazuyaseo です。
去年に引き続きで恐縮ですが、Trustbank Advent Calendar 2023 の1日目の記事を書かせていただきます。
今年のスタートは少し力を抜いた記事にしようと思いますので、よろしくお願いします。

担当サービスの紹介

最初に自分が担当している(その中でもお気に入り)のサービスを紹介させて下さい :muscle:

担当しているサービスは「ふるさとチョイス」というサービスになります。

ふるさとチョイスの説明は他の方も行っていただいているので、今回は自分のお気に入りでもあるふるさとチョイスGCFを簡単に紹介させて頂きたいと思います。

スクリーンショット 2023-11-30 8.34.42.png

ふるさとチョイスGCF(ガバメントクラウドファンディング)

GCFはふるさと納税にとって一番重要である寄付の「使い道」をより具体的にしてプロジェクト化したものに対し、
クラウドファンディング形式で寄付を募る事ができるサービスです。

自治体の思いを形にするために寄付ができる、とても好きなサービスです。
立ち上がっているプロジェクトも思いの強いものが多く、見ていると色々なプロジェクトを応援したくなっちゃいます!

ちなみに、今年の5月にプロジェクトに対して「拍手」や「コメント」が送れる機能が付きましたので告知とさせて頂きます!

記事の概要

そんなふるさとチョイスの運用を担当していますが、先程のGCFの他にも災害支援きふたびなど複数ありまして、「ふるさとチョイス」と一言で言っても多くのサービスがあります。

それらのサービスで使っているDBのテーブルを合わせると全部で470テーブルほどテーブルがあり、なかなか量が多いです。

それだけテーブルがあると管理するのも大変ですし、どういったテーブルがあるのか開発メンバー以外にも把握したい人が出てきます。

弊社はテーブル定義書を作成していますが、テーブル追加やカラム変更の頻度も高いです。
これらを簡略化するために、SchemaSpyを使って「ちょっとテーブル多めのサービスでもHTML出力できるのか?」を少し検証してみたので書かせて頂きます。

SchemaSpyとは

SchemaSpyはデータベース内のテーブル構成をHTML形式で出力してくれるツールです。
Javaで出来ており、jarファイル(MySQLの場合はMySQLドライバーも必要)をダウンロードして実行する事が出来ます。

Dockerのイメージもあるため、CDにも組み込みやすいです。
次回はGithub Actionsに組み込んだ記事も書きたいですね。

実行方法

今回はjarファイルをダウンロードして使った時の流れを記載していきます。
チョイスのデータベースはMySQLとなっているため、ドライバーもMySQLのものを使いました。

jarファイルのダウンロード

本家のサイトよりSchemaspyのjarファイル、
MySQLより、 mysqlのドライバーファイルをダウンロードしてきます。

設定ファイルの作成

その次に設定ファイルを作成し、以下の項目を埋めます

schemaspy.properties
schemaspy.dp=./mysql-connector-j-8.0.31.jar
schemaspy.o=./output

schemaspy.t=mysql
schemaspy.host={接続ホスト}
schemaspy.port={接続ポート}
schemaspy.db={DB名}
schemaspy.u={DB接続ユーザー名}
schemaspy.p={DB接続パスワード}

コマンドを実行

設定ファイルを設置したら、以下のコマンドを実行してみましょう。

java -jar schemaspy-6.1.0.jar -configFile schemaspy.properties -vizjs

結果

SchemaSpyの良いところは、ER図をHTMLで出してくれる所ですよね。
output ディレクトリの中に inex.htmlファイルが作成されているのでその中を見てみると。。。

TABLESページ

スクリーンショット 2023-11-30 16.05.11.png

お、Tablesを参照する事ができました!!!
テーブル数も正しく出ているし、隣のページのER図なども見れたので満足度高いです。(ER図はキャプチャ無しですいません)

ANOMALIESページ

あと、地味に楽しみにしていた ANOMALIES も作成されていたのが嬉しいです。

スクリーンショット 2023-11-30 16.08.35.png

ANOMALIESは不整合のテーブルを出してくれます。今回の結果でも

  • Tables without indexes (インデックスのないテーブル)
  • Tables with incrementing column names, potentially indicating denormalization (カラム多くない)

などでテーブル名が出ていたので、後で眺めてみたいと思います。

結構テンションが上がりました

動くことがわかると、今後の使い方が見えてちょっとテンションが上りますね。
あとは以下の流れをCDに組み込めば、自動的に履歴付きで最新のテーブル構成図がHTMLで見れるので不要なファイルの共有とかもなくなります。

  1. schemaspy のコマンドをrunさせる
  2. 出力されたHTMLをチョイスのリポジトリ内にコミットする
  3. schemaspy の出力htmlファイルのみ内部から参照可能にする

最後に

データベースの中身を把握しやすい状態にしておくことは、より長くサービスの開発・運用していくにあたりとても重要だと思います。
とはいえ、開発している間はどうしてもDB仕様書とかのメンテっておろそかになりがちですよね。
自動化も進めてレッツ見える化頑張ろうと思います!

明日は @noritakaIzumi さんが「Web エンジニアが Android アプリをささっと作れた話」について話してくれます。
乞うご期待下さい!

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