この記事は トラストバンク Advent Calendar 2021 の5日目の記事です。
昨日はa_wis1056 さんの「できることもやりたいこともないけど一人前のweb系エンジニアを目指して頑張っている初学〜3年目の皆さんへ」でした!
自分はエンジニア歴が10年以上経過していますが、激しく同意できる部分が多いなと思いました。
初心を忘れないように心に刻んでおこうと思います。
はじめに
こんにちは! トラストバンクのテックリード兼、開発リーダーをさせて頂いている@kazuyaseoです。
リモートワーク環境下で開発チームのリーダー業務を約1年間させて頂いてました!
その中で、今回は「これはやってよかったな」と思えたコミュニケーション活性化の活動について簡単に紹介させて頂こうと思います。
背景
自分が担当しているチームはリーダー就任と同時に作られた完全な新設のチームでした。
それに加えて、最初からリモートワークだったので実際にチームメンバー全員が顔を合せた事はまだありません。
発足当時は目の前にいる人がどんな人なのか、どんなスキルを持っているのかわからない緊張でドキドキしていたのを今でも思い出します。
1年間で何回かの異動はありましたが、現時点のチームメンバー構成は以下になっていまして、
社員の方も業務委託の方もミックスして日々楽しくお仕事してます。
- チームリーダー 1人
- ディレクター 1人
- バックエンド開発 3人
- QA担当 1人
まず、そんなチームで最初に立てた目標は「自走できるチームになる」にしました。
もっと先の目標で言うと、「課題を解決し、価値を提供できるチーム」になる、
さらにその先には「地域の課題をITの力で解決し、直接価値を提供できるチーム」になるのが目標です。
とは言え、まずは価値を提供できるようになるために自分達で考えて動けるチームになるぞ!!
という目標を設けさせていただきました。
やってよかったリモートワークでのコミュニケーション向上の取り組み
ここからは、チームメンバーで取り組んで、少しでも成果を感じられた・良かった・評判が良かった!といった内容の紹介です。
今回紹介するのは以下の4つの取り組みで、順番に紹介していきます。
チーム分報
Slackによるtimes(分報)は有名ですが、それを少し強引にですがチームで運用してみました。
やり方としては
- 毎朝メンバー向けに自動でtimes用スレッドを立てるようにする(タイマーとかWebhookとかなんでもOK
- 立ち上がったスレッド上でルールに沿った形でつぶやく
だけです!
設けたルールとしては以下の様な感じです。
- 目的・用途
- 雑談に使う
- 自分用作業メモに使う(同時に共有もできちゃう
- 誰に言ったら良いかわからないけどチームに伝えたほうが良い項目をつぶやく
- 誰に相談したら良いかわからないけど困ったことをつぶやく
- ルール
- できるだけ細かく何やったかつぶやく
- あくまでつぶやきなので「誰も見ていない」「優先度は低い」前提で運用する。(「times見てないと困るんだけど!」みたいな事には絶対にしないでね。
- 一般的なtimesは個人でつぶやく場だけど、チームのtimesはあくまでみんなの場でつぶやく物。
- 始め方
- 1日一回専用スレッドを立てる
- あとはスレッド形式でつぶやくだけ。
できるだけアウトプットの量を増やそうと思って上の様なルールにしました。
運用してみると思っていたよりもコミュニケーションが活発になり、
「直接メンションを入れると通知が飛んで迷惑がかかるかもしれないから「@○○さん」みたいに仮メンションをつけてつぶやく」
など途中からローカルールをメンバーのみんなが作ったり、他の部署も同じルールを採用したりなど他の部署にも利用されました。
チーム分報を考えた当初の狙いは
一人業務の状況をできるだけ作らない
雑談の場を設けてコミュニケーションを促進する
の2つだったのですが、狙い以上の効果がたくさんあったと思ってます。
今週気になったWebニュース
翌週のリリース項目やチームの進捗状況を確認するための定例会を毎週行っているのですが、
冒頭の5分を使って、今周気になったWebニュースを解説する
時間を設けました。
やり方としては
- 何気なくWebニュースを見ておく(テーマは自分が興味を持ったものであれば自由)
- 定例会の議事録に予め枠を設けて、「何故この記事に興味を持ったか」を添えてURLを記載する
- 定例会の当日に、サイトを画面共有しながら気になった部分を解説していく
- 最後に意見をもらう
議事録に書く内容としては、以下の様にURL+少量の文章を記載するだけでOKです。
テーマを自由にすることで、他の人がいつもどんなサイトを見ているのかを知れますし、
興味がある事を話すのを嫌いな人はいないのでみんな熱を持ってみんな話してくれます。
また、硬い会議にならないようにアイスブレイクにもなり、みんなの緊張もほぐれるので良いです!
発表は週替りにすることで、チームメンバーがどんな事に興味を持っているかも知ることが出来ます。
この取組の狙いは
チームメンバーが日頃どんな事に興味を持っているのかをみんなが知る
メンバーみんなが聞くことも説明する事も上達する
日頃から情報のアンテナを立てるようにする
があり、こちらは狙い通り順調に成果が出ているかなと思います!
声で会話する朝会
賛否両論あるかもですが、リモートワークになっても一緒に仕事をするチームメイトなので、しっかり声で会話したいなと思っています。
弊社はリモート会議ツールにZoomを用いているのですが、Zoom上で集まって毎日朝会を実施しています。(カメラのON/OFFは任意です)
ちなみに、チームが朝会で設けているルールは以下
ファシリテーターを日替わりにして、以下のタイムスケジュールで朝会15分以内で完了させる
- [ 2分] 雑談(アイスブレイク)
- [10分] タスクボードを見ながら本日のタスクを確認(自分が取り掛かるタスクの説明、周りの人が初耳っぽいものは概要から説明すると良い)
- [ 3分] 共有事項確認(休みとか会社からの通達とか今困っていることとかを共有)
朝から集まって会話をするのは少しハードルが高いかも知れませんが、朝会が出来ている自分達のチームは認識の齟齬や各人が持っている情報量の差は他のチームに比べて少ないと思っており、成果は出ていると実感しています。
なんだかんだでオススメです。
朝会の狙いは以下の3つなのですが、こちらは既に達成できているので、2022年1月からは新しい目標を設けて朝会をアップデートしようと思っています。
朝のスイッチを入れる
自分以外の人が何をしているかを知る
困っている事があれば助けあう
隔週の勉強会
リモートになっても業務以外の勉強会はチームの成長に効果があるとすごく感じています。
通常の業務を行いながらの勉強会を継続して行いつつ、形骸化しないようにするために2週に1回のペースで勉強会をしています。
勉強会で意識することは
「開催している人より聞いている人の発言を促す」
事を意識しており、Zoomでのコメントはもちろん、後から気づいたことも勉強会資料のコメント欄に入力を促すようにしています。
また、自分達のチームは開発・QA・デザイナー・ディレクターなど、持っているスキルが様々のため、
個人の持っているスキルに特化しすぎた勉強会のテーマにしても伝わらないことが多いです。
そのため、開発であれば「自分達が使っているサービスで利用されているライブラリ」に焦点をあてるなどの工夫をしています。
勉強会の効果は様々すぎて今更何を言うこともないですが、個人的には以下の様な効果が得られたと思っています!
チームメンバーが持っている様々なスキルを共有する
発言することへの抵抗を減らして発信力を強くする
今回の説明できる取り組みはこんな感じです。
「上記の様な取り組みを行っているおかげでめっちゃいいチームになってます!」と言えればですがそんな事はなく、
チームの成長は間違いなく チームメンバーの頑張りのおかげです!
本当に感謝しています。いつもありがとうございます。
チーム開発におけるコミュニケーションを活性化し、「価値を提供できるチーム」になれるようにがんばります。
明日の記事はiijima0226さんです、お願いします!