どんな記事?
- SYMBOLが3/15にローンチする予定なので、いままで何となくで理解していたブロックチェーン/仮想通貨の基本用語を改めて整理してみる
※独断と偏見でまとめているので、足りないものもたくさんあると思いますのでご容赦ください
仮想通貨の特性
仮想通貨はP2Pの分散ネットワークに、セキュリティや不正防止の仕組みをのせ、なおかつ通貨として成立するための仕組みや、性能などかなり多面的な技術的/運用的要素が詰まっていると考えています。
そのため、仮想通貨を投機的に持つ/持たないは別として、技術的な要素から覗くのもかなり面白いです。
基本用語
- 暗号通貨/仮想通貨
- データ上にだけある通貨
- 法定通貨
- 特定の国が法律で定めた通貨(円やドル)
- アルトコイン/オルトコイン
- ビットコイン以外の仮想通貨の総称
- 草コイン
- アルトコインの中で時価総額が少なく投機性の高いマイナーなコイン
- トークン
- 企業や個人が発行する独自の暗号通貨
- ICO(Initial Coin offering)
- 仮想通貨の新規発行による資金調達方法の一つ
- ウォレット
- 財布・通帳の意
- 接続状態で、オンラインの「ホットウォレット」とオフラインの「コールドウォレット」に分類される
- 場所で、デスクトップウォレット、ウェブウォレット、モバイルウォレットなどにも分類される
- アドレス
- ウォレットに送受信するための文字列
- P2P(Peer to Peer)
- 特定のサーバを持たないで、それぞれのマシンが対等な関係で処理をやり取りするネットワーク形態
- 仮想通貨はP2Pネットワークで実現されている
- ノード
- 処理を行うコンピュータや参加者
- トランザクション
- 取引処理。前のブロックへ連結や取引情報が記載される
- ブロック
- 処理のデータの単位
- ブロックチェーン(分散型台帳)
- ブロックをチェーンのようにつないで、記録を改ざんができないようにする仕組み
- ブロックサイズ
- 取引の履歴などの情報を書き込める容量
- スケーラビリティ問題と深く関連
- ビットコインは1MB
- ブロック高
- ブロックチェーンによって積み上がったブロックチェーンの長さ
- スケーラビリティ問題
- ビットコインのブロックサイズ容量が1MBに制限されていること、そして約10分に1回
- フォーク
- 仕様変更によるブロックチェーンの分岐。
- 以前のものを有効と認めるソフトフォークと互換性を認めないハードフォークがある
- ローンチ
- リリースやサービスインなどとも言う仮想通貨やサービスなどが始まること
- ハッシュレート
- マイニングや処理をする際の計算処理速度
- マイニング(採掘)
- ブロックチェーンの妥当性を計算する処理。マイニングに成功すると新規に仮想通貨が発行される
- ディフィカルティ(採掘難度)
- 採掘の難易度(計算量の多さ)
- マイニングプール
- マイニングの計算は膨大なため複数人のマイナーがプールされたところを分担して計算を行う。
- 貢献度に応じて報酬を分ける
- 半減期
- インフレを防ぐために、マイニングの作業報酬が減額され、新規の通貨が増えにくくする仕組み
- ビットコインの場合は21万ブロックごと
- 発行量
- 仮想通貨の発行の上限
- バーン
- 仮想通貨の一部を使えなくすること。流通量を減らし需要と供給のバランスを維持する
- バーン用のウォレットに送金させて、使わなくする
- 発行元/運用元の通貨を消すため、自分の資産が勝手になるなることはない
- ボラリティ
- 価格変動性
- 冒頭暴落などが起こると上がる
- オプトイン
- 新規通貨の配布などがあるときに、配布を希望する意思表示のこと
- 取引所などではウォレットにある残高で自動的に行われることが多い
- オプトインは意思表示でその後のスナップショットなどで権利確定が行われるので、違いに注意
- スナップショット
- 一般的なスナップショットの意味と同じ。その瞬間の情報を保存したもの
- fintech
- 金融(Finance)と技術(Technology)を足し合わせた用語
- 秘密鍵/公開鍵
- 公開鍵暗号方式で使う対になった鍵。自分だけが使う秘密鍵と一般に公開する公開鍵からなる
- 対になった鍵でしか暗号と復号が行えない
- マルチシング
- 複数の秘密鍵を用いることで、セキュリティレベルを上げること
- nonce
- 使い捨ての数字列
- マイニングなどで使われる
- 分散合意形成
- 互いが処理の妥当性を確認できる仕組み
- アルゴリズムによって証明や貢献の考え方がある
- PoW(Proof of Work):仕事量を基準にする(BTCなど)
- PoS(Proof of Stake):所有することを基準にする(LISKなど)
- PoI(Proof of Importance):重要性を基準にする(NEMなど)
- PoB (Proof of Burn):バーンによって価値を作る方式
- サトシ
- ビットコインの最小の通貨単位
- 0.00000001 BTC=1 Satoshi
- サトシナカモトに由来
- サトシナカモト
- ビットコインのもととなった論文の筆者で正体不明
- 取引所
- ユーザ同士がスプレット(板)を使って、価格と量を提示して売買を行う場所。
- 販売所
- ユーザが取扱所から仮想通貨を購入/販売を行う場所。すぐ買えるが手数料が高い
- スプレッド
- 取引所で売買情報を掲示するもの。板とも呼ばれる
- maker(メイカー)
- 板に流動性を提供する(現在の売買価格から離れた)注文
- 手数料が安く設定されていることが多い
- taker(テイカー)
- 既に板に並んでいる注文を約定させる(現在の売買価格ですぐに成立させる)注文
- レンディング/ファウンディング
- 仮想通貨を一定期間貸し出すことで利益を取得する手法
- ショート
- 通貨の価値が高いときに売って、安いときに買い戻す
- ロング
- 通貨の価値が安いときに買って、高いときに売ること
- 51%問題
- 特定のノード、個人、企業が全体の51%を支配すると、取引の正常性が担保できなくなる問題
- 0承認
- どのブロックにも属していない(まだ承認されていない)トランザクション
- 二重支払いなどのリスクが有る
- リプレイアタック
- ハードフォークで、互換性のない2つのブロックチェーンに対して、旧の処理を新でも処理させる(リプレイ)攻撃
- ビサンチン将軍問題
- 相互に通信しあう何らかのオブジェクト群において、通信および個々のオブジェクトが故障または故意によって偽の情報を伝達する可能性がある場合に、全体として正しい合意を形成できるかを問う問題
- スケーラビリティ問題
- ブロックサイズに起因する性能問題で、処理速度に直結する
- ブロックサイズの拡大、書き込みの圧縮、生成周期の短縮などが改善に役立つと言われる
- GOX
- もともとは東京の取引所の名称
- スラングとして、他者に資産を持ち逃げされること
- エアドロップ
- 発行元がユーザ等に無償で仮想通貨やトークンを発行すること
- ロールバック
- 大規模な攻撃があった場合などに特定のブロック高まで戻し、以後の処理をなかったことにすること
- 発動された例は少ない
- ガチホ/塩漬け
- 長期的な値上がりを期待し、短期で売買を行わないこと
- イナゴ
- 暴騰の俗語
- ナイアガラ
- 暴落の俗語
- クジラ
- 市場価格に変動を与えるような大口の投資家
- 億り人
- 仮想通貨で1億円以上の利益を出した人
- 雑収入
- 仮想通貨の売買利益にかかる税金の区分
- 20万円以上で確定申告をしないと脱税になる
- 他の分類と損益通算ができないなど、かなり不利な扱い