10/15(水)に日本Androidの会10月定例会に参加したのでそのメモ。
テーマは「メガネ端末による帰ってきたVR」。
最近Unityを使ったVRのスマホアプリ開発をやっているので、VR関連の情報収集を目的に参加。
会場にはデモスペースがあり、発表された方が作ったものを実際に体験する事が出来た。
日本Androidの会の定例会であったが、Androidはほとんど関係がなかった。
発表テーマ
- 360度パノラマコンテンツ『Hiyoshi Jump』の作り方
- 講演:伊藤 周 様(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社)
- Android内蔵ARグラスBT-200で遊ぶ
- 講演:岩田 永司 様(BANDAI NAMCO)
- リアルな3D都市モデルデータを活用したVRアプリ事例紹介
- 講演:講演者調整中 (株式会社ゼンリン)、佐々木様(株式会社ポケット・クエリーズ)
- 3DVRゴーグルタオバイザー
- 講演:谷口 岳 様(タオソフトウェア株式会社)
発表内容
1. 360度パノラマコンテンツ『Hiyoshi Jump』の作り方
Hiyoshi Jump(iOS版、Android版)というUnityのアプリを開発されており、その作り方を解説。
Hiyoshi JumpはデモでOculusDK2で体験する事が出来た。
映像がとても綺麗で落ちていく時に下を見ていると怖かった。
開発には674,887円(!!)かかったが、技術進歩により今同じ事をやろうとすればもっと安価に出来るという話もあった。
開発手順
1. 撮影
- 以下を使って撮影
- GoPro Hero3 × 6台
- Freedom360
- Phantom2
2. スティッチ
- Autopano Video Proというツールを使って6台のカメラを同期
- 臨場感を出すために音も入れた
3. Unityで実装
- アプリを実装
- Sphere100というオブジェクトを作って公開している
- https://dl.dropboxusercontent.com/u/5911974/Sphere100.fbx
- Sphereオブジェクトの球の法線を反転した版
撮影場所
- 慶応大学の日吉キャンパスで撮った
- 特別に許可をもらった
- 撮影場所の確保が難しい
- 安全のために私有地でやる必要がある
- でも、そういう場所は撮影しても面白くない
より安価に開発が可能に
- 技術の進歩により、より安価に開発が可能になっている
- 撮影に以下を使えば簡単に360度の映像が作れる(スティッチが不要)
- BublCam
- 360cam
- 360fly
- 撮影に以下を使えば簡単に360度の映像が作れる(スティッチが不要)
- OculusRiftもUnityFreeで開発可能になった
- 以下を使えば、Unityで簡単に動画を使ったコンテンツが作成出来る
- Video Texure Pro(iOS用)
- Easy Movie Texture(Android用)
2. Android内蔵ARグラスBT-200で遊ぶ
未来開発部という楽しそうな部署で仕事をされている方の講話。
ARを使った面白いコンテンツが作れないか、という事を仕事としてやられているらしい。
デモでは、EPSON Moverio BT-200を出していた。
体験させて頂いたが、かなり軽くてグラスの付け心地は悪くなかった。
ただし、講話の中でも話があった通り、視野角はかなり狭かった。
ARとVRの違い
- ARは空想の実態化を重視する(現実と仮想の境界を曖昧にする)。現実優位。
- VRは没入感を重視する。空想優位。
ARグラス
- MetaGlass
- 独自OS
- かなり重い
- Moverio BT-100
- Moverio BT-200
- AndroidOSを搭載
- 軽い
- 視野角が狭いのが欠点
- Atheer one
- Cast AR
開発事例紹介
- Moverio BT-200用のアプリ
- ARグラスで特定の絵を見ると、絵の上に人形が出てくるアプリを開発
- Unityで開発
- Moverio BT-200用のアプリだからと言って、特別必要になる技術はない
- Moverio BT-200用にSDKが提供されているのでそれを使う
ARグラスの弱点
- 体験の共有が出来ない
- 見ている画像をディスプレイに映したりの工夫が必要
ARグラスと併用すると面白そうなもの
3. リアルな3D都市モデルデータを活用したVRアプリ事例紹介
Oculus DK2 + Leapmotionでゲームを作った方の講演。
デモ会場で展示されていましたが、体験する事が出来なかった。
インターネットで公開している、との事だったが探せなかったので、これから公開なのだろうか。
公開されたら体験してみたい。
AssetStoreで秋葉原の3D都市データを無料公開
- http://www.zenrin.co.jp/product/service/3d/asset/
- UnityのAsset Sotreで秋葉原の3D都市データを無料で公開した
- ゼンリンでは大量の3D地図データを持っており、それを順次FBX形式(Unityで利用できるデータ形式)に変換している
- もともとはカーナビ用のデータ
- 現在、日本の21都市と欧米の56都市について提供が可能
秋葉原の3D都市データを使ったゲームの開発
- 株式会社ポケット・クエリーズが開発
- ゲームで使われているクエリちゃんというキャラクタはAsettStoreで無料公開中
- 3Dモデルはクエリちゃん以外は全てAsettStoreからダウンロードしたものを利用
Oculus + Leapmotionのゲーム
- 株式会社ポケット・クエリーズが開発
- スマホアプリの宣伝のために開発した
- 現在、無償で配布している
- (見つける事が出来なかった…)
4. 3DVRゴーグルタオバイザー
Kickstarterで資金を集めてタオバイザーを作った話し。
タオパイザーはデモで体験する事が出来た。
ハコスコと比べると片目ずつレンズの調整が出来るのでピントを合わせやすい。
DurovisDiveとほぼ同等であった。
1500円で買えるのであれば買いたいと思った。
VRについて
- VRは体験してみないとわからない
- 多くの人が体験出来るものを提供する
- 入力インターフェースにはまだ解がない
- 何を使うのが良いのか模索中
- VR酔い
- 原因が不明
- 追従性が悪いから?fpsが低いから?どちらも違いそう
- VR酔いする人の共通点がわからない
- バランスを失って受け身が取れなくなる事もあるので、安全に注意する必要がある
FakeRift
- https://note.mu/kinneko/n/n412001c74785
- 手作りの3DVRゴーグル
- 100円ショップで買えるものを組み合わせて作った
- 大量生産は考えていなかった
- イベントで出展して1000人以上に使ってもらった
- VRを楽しむ上で、人間の個体差が大きい事がわかった
- 左目と右目の間隔、視力、など
- 個体差に対応しないとVRをしっかりと楽しめない
- 4割以上の人がVR酔いした
- VRを楽しむ上で、人間の個体差が大きい事がわかった
タオパイザー
- Kickstarterで資金を集めた
- 目標金額集められた
- FakeRiftで学んだので、人間の個体差への対応をしている
VR部を立ち上げましょう
- 日本Androidの会、VR支部を立ち上げましょう