14
21

More than 5 years have passed since last update.

見た目のまま書けるモダンなMarkdownエディタ「Mark Text」が超使いやすい

Posted at

概要

先日Mark TextというOSSのMarkdownエディタを見つけたが、Qiitaに記事がなかったので紹介。

MAC/Windows/Linuxで利用可能。

対象読者

  • Markdownに興味があるけど、記法を覚えるのが面倒で敬遠してきた人
  • ドキュメントはMarkdownで記述して、GitHubなどやツールで差分を見やすくしたい人
  • Markdownのエディタ選定で悩んでいる人
  • Markdownを愛している人

特長

見た目のまま記述可能

最大の特徴はMarkdownをそのまま記述できるということ。
Markdown記法を覚えなくてもすぐに書ける。
これまで筆者はMarkdownをVSCodeやAtomで書いてきたのだが、それよりも断然使いやすい。

例えば画像挿入するときは、ドラッグ&ドロップで可能。Markdownの記法は覚えなくていい。

Lenna-san.png

例えばQiitaのヘルプにあるような下記の表を挿入するときは、

Left align Right align Center align
This This This
column column column
will will will
be be be
left right center
aligned aligned aligned

下記のようなMarkdownを記載する必要がある。

| Left align       |       Right align |    Center align    |
|:-----------------|------------------:|:------------------:|
| This             |              This |        This        |
| column           |            column |       column       |
| will             |              will |        will        |
| be               |                be |         be         |
| left             |             right |       center       |
| aligned          |           aligned |      aligned       |

表のフォーマットってどうだっけと悩むことも多いうえ、自分は|の位置とかをスペースで調整したくなる人間なため、意外と上記は編集するのが面倒である。
Mark Textではメニューから表の大きさを指定するだけで作成できる。

table.png

中央寄せなどした場合はメニューから選択するだけ!タブキーでの移動もできるのでストレスフリー。

table2.png

右に列を追加したい場合などもメニューからできてすごく簡単!

table3.png

フローチャートやシーケンス図の記述が可能

テキストでUML図を記載できるので、変更の際の差分が確認しやすい。
わずらわしい細かな位置調整なども自動でやってくれるので楽。

下記の図がサポートされており、システム開発で使うようなものはだいたいおさえられている。

  • フローチャート
  • シーケンス図
  • クラス図
  • ガントチャート
  • Gitグラフ
  • 棒グラフ
  • ヒストグラム
  • 散布図
  • ...

内部では下記の別プラグインを呼んでいるので、詳細な記法は対応するページを見れば良い。

  • flowchart.js
  • mermaid.js
  • js-sequence
  • vega-light.js

フローチャートの例

例えばフローチャート挿入手順は下記のようになる。
(公式サイトに載っていないのだが)@を入力するとメニューが表示され、そこから挿入する図を選択する。

marktext_atmark.png

入力エリアが表示されるので、ここにフローチャートのデータを記載する。

flowchart.png

今回は公式ページからサンプルを拝借する。データを記載するとリアルタイムで図が変わっていく。

flowchart2.png

ちなみにデータ部分はカーソルアウトすると見えなくなるので、見た目上は図のみが残ることになる。
再度編集したいときは編集ボタンを押せばOK。

シーケンス図の例

次にシーケンス図を挿入してみる。
@でメニューを表示し、Mermaidを選択。(好みの問題なのでSequence Diagramでも可)

公式ページよりサンプルを拝借すると下記のようになる。

sequence.png

HTML/PDFへの変換が可能

Markdownエディタをインストールしていない人にMarkdown形式のファイルを渡すと、ただのテキストファイルなので可読性が悪い。
そこで役立つのがHTML/PDF変換機能。

エディタで下記のように書いたものは、ファイル保存と同じ感覚で変換が可能。

markdown.png

HTMLは下記のようになる。見た目はMarkdownと変わらない。

export_html.png

PDFは下記のようになる。こちらも見た目は変わらない。
markdown_pdf.png

他形式に変換する方法

細かい説明は割愛するが、Pandocを使えば、Wordやパワポ形式などにも変換可能。
自分はWordが好きな人にドキュメントを提出するときはWord形式に変換している。
スタイルの指定もできるので、意外ときれいに変換できる。

その他

本記事では紹介していないが、下記のようなことも可能である。

  • 数式の挿入
  • 強調・取り消し線などの文字の装飾
  • テーマの変更(自分は黒背景が好み)
14
21
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
14
21