はじめに
「ダブルチェック(double-check)」と「クロスチェック(cross-check)」という言葉を使い分けずに使ってしまうことがよくあるために、注意が必要です。自分自身も。
無駄なダブルチェック(トリプルチェック)はやめ、有効なクロスチェックを実施したいと思っています。
ダブルチェックをやるにしても、連続型でやるのか双方向型でやるのかを明確にしようと思います。
ダブルチェックはやるとしても、ツールで実行できないかを検討したほうがよいと感じています。
チェックやレビューのやり方を改善するために、今後自分が参考にする情報をまとめておきます。
参考情報
ダブルチェックとクロスチェックの違い
以下の参考記事でダブルチェックとクロスチェックの違いが述べらています。
ある対象に対して、同じ観点・方法で人を変えてチェックをすることをダブルチェック、観点・方法を変えてチェックをすることがクロスチェックと呼ばれるようです(自分一人でやってもクロスチェックと位置付けられるようです)。
参考記事
-
@N-Masaya,「「ダブルチェック」と「クロスチェック」の違い」
https://qiita.com/N-Masaya/items/bc87fc324d7778bef7de - 喜友紅,「ダブルチェックの意味と効果|クロスチェックとの違い・医療で使う?」
https://mayonez.jp/topic/4025 - 佐々木真,「「ダブルチェック」と「クロスチェック」の違い」
https://wa3.i-3-i.info/diff300check.html
ダブルチェックの有効性
松村由美さんの「ダブルチェックの有効性を再考する」という資料に、トリプルチェックから、エラー検出率が下がるという研究結果が示されています。
このような現象を、「リンゲルマン効果:社会的手抜き」という言葉で説明されています。
参考文献
- 松村由美,「ダブルチェックの有効性を再考する」,平成30年度医療安全セミナー,2018
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/shikoku/kenko_fukushi/000085434.pdf
参考ツイート
また、以下のツイートでも同じようなことが示されています。
ダブルチェックの方法
ダブルチェックの方法には「連続型」と「双方向型」がある。「連続型」より「双方向型」のほうが問題の検出率が上がるという調査結果がある。
一人HAZOPを組み合わせた効率的な分析作業
一人HAZOPは、有効なクロスチェックとなる可能性が高いです。
ガイドワードにより、視点を変えてチェックしている状態になりやすいです。
参考文献
- 小川清, 「一人HAZOPを組み合わせた効率的な分析作業」, WOCS2011 JAXA/IPA, 2011
https://www.ipa.go.jp/files/000005325.pdf
関連記事