はじめに
私にとって有効だった学び方を5つ紹介します。
- 手を動かす
- 比較する
- 読書・セミナー受講
- 論文・記事を書く
- コメントをする
学ぶ対象は、技法・手法・方法・アプローチ・メソッド・道具・ツールなどと呼ばれるようなものです。
学び方の説明
1. 手を動かす
小池利和さんからは、何かを学ぶときに、「手を動かしなさい」と教えていただきました。
書籍「ソフトウェアメトリクス統計分析入門」に以下の言葉があります。
学び方としては、実践→理論→考察→実践→・・・というスパイラルで徐々に深めていくのが得策です.
私にとっては、理論を体系立てて知るより前に、とりあえずやってみるということが、物事を学ぶ上でとても有効でした。
人は、自分の経験を結び付けながら、理論の理解を進めるのだと思っています。経験がなければ、結び付けるものがありません。
先日、fromdusktildawnさんの以下のツイートに多くの反響があったようです。
①好きになる→②感覚を掴む→③本で体系的に学ぶ→④実践 の優先順位でやると、質の高いスキルを素早く学べる。
私の経験則でも、③から入らず②から入るほうが学びやすいと思います。
「手を動かす」ということは、感覚を掴むための手段なのかもしれません。
写経も「手を動かす」ことの一つの事例だと思います。
2. 比較する
清水吉男さんからは、何かを学ぶときに、「比較をしなさい」と教えていただきました。
二つのものの違いから、それぞれの特徴が理解できてきます。
3. 読書・セミナー受講
読書やセミナー受講は、皆さんやっていると思います。
私の経験則では以下の3つが読書・セミナー受講をするときの注意点かと思います。
- 興味のあるものを選ぶ
興味がなければ、全然頭に入ってきません。とりあえず興味のあるものだけ学べばよいと思います。 - できれば自分のお金を払う
お金を払うともったいないから払った分だけ取り返してやろうという気になって学べます。先輩から薦められて、ただで貸してもらった書籍は、ほとんど読んだことがありません。(もうしわけございません) - 得た知識はプロジェクトで実験的に使ってみる
知識は使うことで理解が深まります。「”実験的に”○○やらせてください」という言い方ですと、導入(説得)のハードルは結構低くなります。
ちなみに、メンローという企業は、「恐怖と戦い、実験する」というキーワードで、多くの実験をしているらしくかなり興味深いです。
https://logmi.jp/tech/articles/320855
https://logmi.jp/tech/articles/320858
https://logmi.jp/tech/articles/320864
https://speakerdeck.com/kawaguti/richard-sheridan-build-a-workplace-people-love-just-add-joy
4. 論文・記事を書く
アウトプットすることは、自分の知識・知見の整理をすることになりかなりお勧めです。
特に、論文・記事を書くときに、根拠となる情報を集めるために、参考文献を調査することになります。この行為が、新たな知識を得るために本当に有効です。
自分と同じ課題を解消いている事例は、是非調べてみるとよいと思います。
私は、論文・記事執筆時に限らず、同じような問題を解決した人が世の中にいるはずと考え、調べる癖がつきました。
5. コメントする
レビューや査読等でコメントをするには、理由を述べる必要がでてきます。
理由を述べるために、根拠を調べる・整理するという行為が自然と発生します。
根拠を調べる・整理することで、新たな知識・知見が得られることが多いです。
事例
紹介した学び方は、Qiitaに記事を書くというゴールを設定して、進るとよいかもしれません。
事例となる記事や関連する記事を示します。
1. 手を動かす
2. 比較する
3. 読書・セミナー受講
4. 論文・記事を書く
5. コメントをする
Qiitaの記事としては事例なし
おまけ:教育を設計するときの仮説
教育を設計するときには、以下の感覚を順に共有していくと良い気がします。実際の教育の場で確認してみたいと思います。
- 共感
「こんな困りごとありますよね。こんなことできるといいですよね。」を共感する。 - 実感
手を動かして、「こんなことできるんだ。こんなやり方あるんだ。」を実感する。 - 納得感
理論を知り、「なるほど、そういうことか。」を納得する。
以下の書籍も参考になるかもしれません。