過去に組込みソフトウェア開発者向けのツールを開発していたことがありました。
そのときに、色々な機能を検討し、追加しましたが、ユーザから喜びの声をもらったのは(覚えているのは)、次の二つです。事例が増えたり・思い出したりしたら追記します。
どちらも、設計はそんなに大変でなく、コーティングにも時間をかけてません。逆に、開発に時間をかけましたが、喜びの声を聞いたことがなかった機能追加・機能変更は、それなりにあります。
事例
ある処理に関して、ユーザーのツール操作の手数を10回くらいから2回に削減した
そもそも、どの処理に手数がかかっているか把握することが大切でした。
50分くらいかかっていた処理を10分程度で処理するようにした
そもそも、どこの関数がボトルネックになっているかを把握することが大切でした。ツールをつかって、ボトルネックとなっている関数を特定したのですが、何というツールだったかは、忘れてしまいました。
MFC の CString クラスの機能を使っていましたが、これが遅いことがわかりました。これに対して、CStringの変数をできる限り減らしました。また、 CString クラスの持っている一部の文字列操作機能をより高速に実行できるようにするため、独自に関数を作りました。場合によっては、用意されているライブラリの機能を使わず、自分で独自に実装する選択肢ももつことが大切でした。
所感
新しい機能の追加より、既存の機能の改善のほうが、喜びの声をもらえることが多そうです。
ちょっとした発想・工夫で、ユーザーに喜ばれると、本当に嬉しいです。
振り返ってみると、意外とささいなことが、価値を生み出すんだなぁと思います。
また、どちらの事例も、まずは現状を把握することが大切でした。
皆さんも、ユーザーに喜ばれた印象的な思い出たくさんあるでしょうか?意外とささいなことなんでしょうか?
参考記事