2019年3月に、Eclipse Foundationで実施した、Jakarta EE開発者アンケートの結果が公開されました。
https://jakarta.ee/documents/insights/2019-jakarta-ee-developer-survey.pdf
本稿では、生データをもとに、いくつかの質問と回答を紹介します。
Q8 使用しているJava SEのバージョンは?
Java8が83.76%で1位。2018年もJava8が86.87%でした。
2018年との違いは、Java7が45.26%から24.51%にダウンした一方で、Java11が20.05%で3位に浮上。
Q9 使用しているJava EEのバージョンは?
Java EE 7が44%(2018年は56.29%)で1位は変わりませんが、Java EE 8が37%で2位に浮上。
Q14 Jakarta EEをクラウドネイティブに適するためには?
2018年より選択肢が増えていましたが、
1位Better support for microserviceと、2位Native Integration with Kubernetsは変わらず。
3位にProduction quality reference implementationが、2018年の4位から浮上。
Q16 クラウドネイティブで使用する言語・ランタイムは?
傾向は、2018年とほぼ変わらず。
Q17 クラウドネイティブで使用するフレームワークは?
2018年は、「マイクロサービスで使用するフレームワーク」という質問でしたが、
1位Spring、2位Kubernetesはの順位は変わらず。
3位はMicroProfile(28%)で、2018年の7位(14.68%)から大きく浮上。
Q20 クラウドネイティブ技術の重要なものは?
重み付け平均では、ほぼ3から4くらいの幅に入っていますが、
「NEVER HEARD OF IT」と回答した人は、
Bootiqueで47.04%、Envoyで41.68%、Knativeで35.76%と、
Java開発者にはなじみがないのかもしれません。
サマリ
クラウドネイティブが重要視されていることは、2018年と大きく変わっていません。
中でも、Spring/Spring Bootはクラウドネイティブのリーディングを維持する一方で、
MicroProfileの利用が大きく増えたて来たことが注目されます。
Java SEは、依然Java 8が主流ですが、Java 11が少しずつ普及してきたように見えます。